今注目のパワースポット!みみづく地蔵尊に願いをきいてもらいましょう。
2017/3/31
淡く、それでいて、
凛とした線描の春月が、
昨夜の空を照らしていた。
陽と同時に月を数えれば、
季の移ろいがまた一つ、
はやく感じられるのである。
昼夜を照らす光が、
次々に春を詠うので、
少し慌ててしまうが、
これも春の妙・・・。
聴き漏らすこと無く、
その奏を楽しみたい。
今日の一日(ひとひ)、
花曇りもまた穏やかな春・・・。
合掌

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2017/3/30
月の晦日には、
決まって、
三十日分の暦を振り返る。
日の長さ、体感温度、
月の満ち欠け、
そして花々の宴・・・。
季の区切りに
暦を当てはめていけば、
今年は、どの「日」が
その節目となったかが
わかるのだ。
また一つ、大きな
節目の晦日である。
まもなく
弥生は卯月へとかわる。
今日の一日(ひとひ)、
自身に区切りの陽を浴びてみる・・・。
合掌

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2017/3/29
随分、暖かくなりましたねと、
すれ違うだけの挨拶に、
こんな一言が綴られるようになった。
繰り言ながら、
天気話もまた縁である。
硬い表情もつい綻び、
お互いの想いが一瞬で通う、
粋な計らいの立役者なのだ。
晴れても曇ってもいい。
それもまた、
縁を紡ぐのである。
ただ、最近増えた
スマートフォンのゲームを片手に
何かを探している人は、
あまり空を見上げていないようだ。
一度画面を閉じたら、
咲く花々と、様々な縁が
見つかると思うのだが・・・。
今日の一日(ひとひ)、
薄紅の下に、
天気話の花も咲いている・・・。
合掌

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2017/3/28
先月まで、
折々に古い竹などを割って
山内を片付けてきた。
そうして、
地面に竹や木のくずが
散らばると、決まって
飛んでくる鳥があり、
小柄な身体に薄い燕脂の模様を
配した可愛い参拝者に、
皆感心したのである。
その鳥はどうやら、
アリスイというキツツキ科の
仲間であるらしいと、
最近わかった。
朽ち木に宿る
アリを食するそうで、
なるほど、それで
近くまで寄ってきたのである。
何にせよ、
自然の物事に触れる度、
人との関わりを思うのである。
首を曲げて、
よく後ろを向くことから、
不吉の象徴とされるとの
諸説を持つが、
それも人の思い込みに過ぎない。
彼らをして、
春を迎えられた今、
もう気持ちは前向きであろう。
今日の一日(ひとひ)、
人も前を向いて生きている。
合掌

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2017/3/27
ねがはくは
花のもとにて春死なむ
その如月の望月のころ
西行
春になると、
この句を携えては、
花々の咲く日和に
自身を重ねてきた。
燃えるような紅葉の中にも
同じく重ねて見るが、
どちらにも
捨て難い季の包容力がある。
ただ、
冬を越えた
安堵の中で、
西行にならう心待ちがいい。
願わくば・・・である。
今日の一日(ひとひ)、
花のもとに歩み寄る・・・。
合掌

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