2016/7/25
よく冷えたラムネの瓶は、
今、目にするどんな清涼飲料水よりも
爽やかな風合いがある。
もとより、硝子の透明感が
涼感を醸し出すのは言うまでもない。
加えて、ラムネの瓶特有のフォルムと、
あのビー玉の転がる音が、殊更にそう、
感じさせるのだろう。
飲み終えたあとは、
ビー玉をとろうと、からん、ころん。
ややもすれば、小一時間も
そんな戯れを続けたと記憶する。
特別なことがないと飲めなかった
水色へ「憧れ」が、
夏になると蘇ってくる・・・。
今日の一日(ひとひ)、
遠い思い出が、
グラスと共に佇んでいる・・・。
合掌

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