2016/7/12
鉄鉢の暑さをいただく
山頭火
どこまでも続く雨模様。
次から次へと流れ出る汗。
梅雨の癒しは、植物のそれとして、
人にはそのまま疲労感となる。
首に巻いたタオルを、忙しなく
動かして、ふと電線を見上げれば、
いつから居たのか、等間隔に集う、
つばめのご一行。
つがい同士なのか、それぞれに
何か話をしている様子が微笑ましい。
彼らも天気話くらいするのかしら、と、
涼しげな歌声に、勝手な想像をのせては、
また汗を拭いてみる・・・。
今日の一日(ひとひ)、
風もそぞろに消えていく。
合掌

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