2016/7/6
今夏、蝉たちはまだ鳴かないという、
昨日の会話を聞いていたのか、いないのか、
いよいよ今朝からそれは始まった。
夏が来た・・・。
やはりあの声は夏そのものだと気づく。
じっと土の中に居た時間を取り戻すように
彼らの歌は実に旺盛かつ刹那的だ。
躊躇なく、炎天に身を震わせて、
全身全霊「今」を生きている・・・。
ここからしばらくは、
炎夏を共にする者同士、
お互いに精一杯のときを
いこうじゃないか。
今日の一日(ひとひ)、
耳の奥に響く声が
いつまでもついてくる。
合掌

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