2016/1/2
捨てきれない荷物のおもさまへうしろ
山頭火 (昭和5年1月)
何をするにも「今年最初」と
枕詞よろしく、意気込んでみる。
布団の上げ下げ、掃除に食事・・・。
普段と変わらないことが新しい。
ただ、放言にまかせて、
今日、買ったものは「今年」の品、
数日前に買ったものは「昨年」の品といって、
月またぎを年またぎと戯れれば、
何だか鮮度に差があるように
思えてくるから不思議だ。
翻って、
人は年輪を重ねてこそであろう。
普段と変わらない中に
奥深さが見えてくる。
今日の一日(ひとひ)が
刻まれていく・・・。
合掌

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