三重県で行われる星見会のお手伝いに向かっていた私。
夕方の交通量の多い23号線。
走行車線を走る(高所作業車)が縁石に乗り上げて何かに
ぶつかり車体が飛び上がって追い越し車線に倒れ込んでくると同時に
白くて長いガードレールの鉄板?が
火花を散らしながら追い越し車線を走る私の車の目の前をしゅーっと走っていく
大きな車体が倒れ込んでくる隣を走り抜けつつ
あーもうだめだ!
ぶつかる!!!
と思ったところで
「グワッシャーン!!」
の破壊音と
ハンドルに伝わる衝撃
目の前の走るガードレールに突っ込む!
と思い、ハンドルを切り車を止めた。
その一部始終がコマ送りのように
脳裏から離れない。
車から降りて後ろを見ると
音の割にはリアスポイラーがまっぷたつに無くなっている他は
車は何ともなさそう。
体はガタガタ震え、膝もあわない
歯もカチカチ
とても運転できる状況でもない
何をしていいのかわからない
とりあえず、深呼吸をし相手方の車に向かう。
倒れている車の運転手は
意識不明の重体とのこと。
救急車が到着し、
救出作業に騒然となる。
警察も到着し、事情聴取が始まる。
消防、救急隊、警察、管轄の違う警察、何人もの人に状況を聞かれる
くの字に曲がって倒れている電柱
垂れ下がる電線
くしゃくしゃにつぶれている高所作業車
レスキュー隊がきて
一時間以上かけて救出していた。
「あんた!車、屋根つぶれとるよ」
とおじさんに言われ見に行くと、
内装を突き破って屋根がみえてる
様々のもが垂れ下がってる。
これはひどい。
じゃんじゃん鳴る電話
保険会社、車やさん、家族
、
警察からも事情聴取。
何度となく同じ説明をする
私に過失があったか?
何キロで走っていたか?
全く記憶にない。
一緒に残ってくださった親切なおじさんたちが受け答えをしてくれてた。
二時間以上足止めされ、
私のデータを警察に残して
一応解放。
23号線
下りは封鎖されている。
一歩間違えて
一瞬でも、コンマ何秒タイミングが早かったら、
フロントガラスを倒れてくる電柱が突き破り私も怪我をしていたかもしれない。
ぶつかった衝撃で急ブレーキを掛けて止まっていたら
倒れてきた電柱に車を押しつぶされていたかもしれない。
走っていたから、屋根に一度当たり
バウンドしてリアスポイラーを叩き割っただけですんだのかもしれない。
冷静に考えると
その車が跳ね上がり回転してくるのを見ているということは
併走ではなくて
少し後ろに私がいたんだろう。
併走していたら、走り抜けていたと思う。
倒れ込むのを見ているから
それほど強烈にシーンだけは覚えている。
結果的に
事故としては、
相手の自損事故に巻き込まれたという形。
不幸にも死亡事故となってしまった。
私には非がないということになっている。
生まれて初めて事故の当事者になってしまった。
気をつけていても
車の運転は、何が起こるかわからない。
何が降ってくるかわからない。
怪我がなくてよかった。
新車じゃなくてよかった。
自力で三重から帰ってこれてよかった。
加害者にならずにすんでよかった。
恐ろしく運が良かった。
ノアに感謝して
事故の恐ろしさを肝に銘じて
明日からのことを考えよう。
と思う。

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