ルネッサンス・リュート教本の最新版を送っていただきました。
普段、レッスンをちょくちょく受けられない半独習者の私にとっては
こういう確かな情報は貴重です。
(ネットには、まあ・・・「あれっ?」みたいな情報もありますからね〜)
今、旬の話題は、ダブルで巻いたフレット。
太いのを1本じゃなくて、細いの2本、当時は巻いていたらしいです。
その分、弦の高さは低くなるので、ますます弾きやすくなるとか。
楽器のセッティングは演奏者自身の責任なので、う〜ん、これは聞き流せませんね。
早速試してみたいのですが、ここで問題が・・・
実は、一度もフレット交換をしたことがないのです

。
だって、切れたこと、外れたことが一度もないので


。
私、相当の不器用なので、大丈夫かなぁ〜



。
結び目が解けないように、ギリギリまで切って、ライターとかで少し焼くらしいんですよ!
「楽器を焦がしちゃった!」という話も聞いたことがあります。
(ライター使わずに、線香使えば良いらしいと後で知りましたが)
私としては、かなりの決心です。(ベテランの皆さん、笑わないでね)
この手の教本って、もともとギターを弾いていた人用に書かれている物が多くて、
「左手の使い方は、ギターと同じです」とか、しれっと書いて終わりだったりします。

これって、ギター経験者じゃない私にはすごく困ります。


「同じ楽器じゃないんだから、弾き方も違うハズでしょ!?



」
と、突っ込みたくなります。
この本は、その点とても丁寧です。
当時の綺麗な絵がいっぱいで、そこから説明があります。
・・・・綺麗すぎて、本来の勉強の目的を忘れそうです。

すべすべしたお手々を見て、「どんなお手入れしてたんだろう・・・」
とか、つい考えてしまいます。
私がかねがね疑問に思っていた運指(どの指で弦を抑えるか)についても、
この教本には詳しく書いてあります。
現代のがっちり規則化した運指と比べると
歴史的教本には「どうしてこの指?」というのが時々有りますが、
その指のもつ特質を活かし、音楽的な表現と弾き易さのため、となると納得です。
今受けているチェンバロレッスンでも、ピアノなら当然、親指で「ガン!」と弾くところを
わざと人差し指で弾いて、他の指との音質を合わせる・・・
みたいな自分なりの運指で弾く練習を薦められています。
小指や薬指のような比較的弱い指は、優しい表現のところ担当。
中指は強拍担当みたいに。(あ、でも、リュートは小指では弾きませんが。)
弱い指はガンガン鍛えて、みーんな同じ音になるようにトレーニングするモダン奏法。
それぞれの指の個性を生かして、適材適所を目指すピリオド奏法。
好みはそれぞれですが、私は後者かな?
だから古楽が好きなのかもしれません。

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