毎日新聞 11月24日(土)夕刊『おでかけクラシック』
by 栗原詩子(西南学院大准教授)のコラムに、
先日のモーツアルト『レクイエム』が取り上げられました。
『西南オラトリオ・アカデミー2012(11月3日、福岡市・西南学院大学チャペル)は
同学院の創立100周年(2016年)に向けた合唱の取り組みで、今年は4月に近隣市民で
合唱団を結成。そのモーツァルト「レクイエム」はチャペルでの上演ということを生かし、
ドイツの教会音楽家国家資格をもつ安積道也の指揮ならではの内容だった。
「イントロイトゥス(序曲)」や「キリエ」は音節重視でサクサクと進むが、曲目が
進むごとに情緒的な重みを増していく。
「セクエンティア」の第6曲「ラクリモーサ(涙の日)」の後、20世紀ドイツの作曲家
ヒンデミットの小曲「葬送音楽」を挿入する大胆な構成は、楽曲がよってたつ典礼
「死者のためのミサ」において、神父の語りが入るべき箇所であることにちなむとか。
合唱団員がステージ上に坐して、松隈聡子(ヴィオラ)と弦楽アンサンブルによる
ヒンデミットの叙情性に耳を傾ける姿は、味わい深いものがある。
そこから「オッフェルトリウム(奉献唱)」「サンクトゥス(感謝の賛歌)」を通じて、
ちょうど彗星が遠心力でとって返すような勢いで軽快さを増していく。終盤は序盤の
テンポと一つになる仕組みで、「レクイエム」全体が大きな円環のように感じられた』
リンクしようと、ネット上で探してみましたが見当たらないので、全文引用してみました。
うーん、こうして解説されているものを読んでみると、
実に良く出来たプログラムだったんだな〜としみじみ思います。
参加できて、本当に良かった・・・

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