2013/1/9
今シーズンの産卵12腹だけでなく、過去の何百腹という産卵で感じていることを少し書いておきます。
本格的に品評会に向けての飼育を始めたころは完全な自然産卵でした。
それも、ブラ舟に産卵藻を入れていただけでした。
そのころは、孵化後にゆでたエビのように丸くなったのがよくできていました。
勿論、最近でもできることがありますが少なくなっています。
今シーズンの産卵で、キャリコ琉金の親を洗面器に取り出した時にメスが卵をばらまいたので、すぐにオスの精子を出して人工授精をしておきました。
洗面器はそのまま舟に浮かせて、エアーの勢いで水が洗面器の中へ入るようにしておきました。
舟の産卵藻に着いた卵はほとんどが正常に孵化したのですが、洗面器の卵の多くはエビのようになったのです。
これはピンポンパールでも同じことが起こりました。
私が考えているだけですが、卵には多くの酸素が必要で底にベタリと付いた場合は酸素不足のために未熟児で孵化しているのではないかと思っています。
これは、ピンポンパールでもはっきりと結果が出ました。
産卵藻にびっしりと卵が付いたのに、強いエアーを産卵藻の下に置いておくとすべて正常に孵化したのです。
ブラ舟の底に重なって落ちたのは、受精していましたが途中で卵の中で死んでしまいました。
最近は、産卵藻の下へ網戸の網を敷いています。
網に着いた卵は産卵藻と同じで、卵の下からも必要な酸素を得ることができます。
下の写真は、今仕掛けているピンポンパールで、網戸の網の上に産卵藻を置いています。
これなら産卵藻は小さくても良くて、ばらまいた卵は網が拾ってくれます。


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