秋葉原事件に思う  気のまま雑記

信じられない事件が起きた。
また起きたというべきか。
あまりにもつらくて、なかなか事件に対して書けなかった。

犯人はもちろん自分勝手でひどい人間だ。
極刑をもって裁かれても仕方ないほどのひどいことをした。
しかし、犯人が死刑になっても、亡くなったかたは戻ってこない。
こんな形で無理やりに人生を終わらせられるとは、思っていなかったであろう。無念だと思う。
残された家族や恋人の心中を思うと、せつなくて苦しくて泣きそうになる。
亡くなった方のお父さんが、「助けてあげられなくて、ごめん」とコメントをしていらっしゃったが、よくわかる。
残された家族や友達は、自分を責める。
あのとき、こうしていれば、事件に巻き込まれることもなかったのではないかとか、あのときこうしていれば助けられたのではないかとか。
何の罪もない道を歩いていただけ人の命が理不尽に奪われること、腹が立って仕方ない。家族のかたの気持ちを思うと、なぐさめの言葉も出ない。


犯人には仕事や境遇面で不満があったのだという。
でも、そんなに特別かわった人だったのでもないのではないか。
あのぐらい不満をかかえた人間は、日本中にたくさんいるのではないだろうか。
精神的にあきらかに病んでいるとは思えない25歳の男、もっといえば普通の人間があそこまでの残虐で自分勝手な殺人をおかしてしまう。
日本は、おかしい。

出身学校にうらみがあるから、逆恨みして学校で銃を乱射するというような事件は他国でもあったが、何も関係のない人ばかりしかいない街中や駅で、トラックで人をはね、ナイフをふりまわす男がいる。
世界中にあまり例をみないこのような事件が、何度も起こるのは日本だけなのではないか?

犯人がとりおさえられる瞬間はもちろん、血を流して倒れている人、そのけが人を必死で介護している人を、写メで撮影する人間がいる。
映像を転送してもらうために写真を撮った人に群がる人々。
TVのカメラの前にでて、ニヤニヤ笑う人たち。どれもいい大人だ。
映像や写真でその光景をみて、ぞっとした。
私には異様にみえた。
考えてみれば、インターネットにアップされるそのような写真も、携帯電話で撮影されたものなのかもしれない。
ニュージーランドでは、そういう場で写真を撮る人はおそらくいない。
また、仮に年端のいかない若い子が写真を撮ったとしたら、周りの大人がたしなめるはずだ。
日本は、おかしい。

同じような事件が続けておこらないことを切に願う。

どうしたら、このような事件が起こらないようになるか。
政治や経済をかえ、日本という国を変えないといけないのだと思う。
でも、どうやって?
一人ひとりの国民が政治や経済を変えることは、すぐには難しいが、自分の意識を少し変えることならできるのではないか。


今の日本人に足りないものは、礼節だと私は思う。
マナーといったほうがわかりやすいかもしれない。
時と場所をわきまえる。
これが、日本での「ここまではいいだろう。みんなしてるし。」という線引きが、世界スタンダードと少々違うのではないか。
そしてさらに思うのは、日本人は、「みんなしてるからいい。」「自分だけがしているわけではない。」ということだ。マナーの基準、自分の行動の基準が「外」にあるのだ。
他人にどう思われるかが行動の基準になっている。
自分の「内」に基準をつくって、その自分がよしとする基準に従う人が少ないように思う。

なぜ、殺人事件が起こった場所で、また起こっているそのときに、携帯で写真を撮るのか。
おいしい料理や珍しいものを写真に撮るのと同じ感覚で、怪我している人や血の跡を撮影する。
その感覚、おかしいと思う。

ニュースや事件の現場にいあわせたいという下品な野次馬根性。
亡くなった人や怪我をされた人が、自分の家族や友達であっても、携帯で撮影するのか。自分の家族や友達が怪我をしているときに、他人が携帯で無断で撮影してもかまわないのか。


写メを撮る、時と場所を、少し考えてみませんか。
今、撮っていい場所なのか、撮っていいタイミングなのか。
大人が大人らしいマナーを身につけること。
それが、日本を変えていく一歩になるのではないか。


亡くなった方々のご冥福と、怪我をされた方々の一日も早い回復を、心よりお祈りいたします。



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2008/6/15  19:43

 

わかる気がする

そう書いた。
加藤智大の書き残した膨大なモノローグ
太宰、寺山を輩出した高校という重いがこちら側にあるからだろうか?
そこに文学性を感じてしまうのだ。
一人の部屋の闇の中で、ぼんやりと映し出される携帯の画面に打ち込むことでさらに孤立を深めてゆ 




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