ひとでの特訓  気のままニュージー

「フェイドラちゃん、上手になってたなあ。練習したんやろなあ。」
先週のスイミングレッスンのあと、なにげなくそうつぶやくと、写楽がプリプリ怒り出した。

「そんなこと言わないで!そんな話は聞きたくなかったわ。」と。

え?なんで怒ってるん?怒る意味がわからん。
友達(フェイドラ)と写楽を比べたわけでもないし、「もっと練習しなさい」と言ってもないのに。

どうやら、「悔しい」らしい。
友達だけが上達して、自分が上手にならなかったらどうしようとあせり、友達が上達していることが悔しいらしい。

自分も「スターフィッシュ」のクラスから、ひとつ上の「フライングフィッシュ」のクラスにいきたいのだと母に訴える写楽。
よっしゃ。そういう気持ちは大事やで。

「フライングフィッシュになりたいんやったら、もっと練習せなあかんわ。練習して、ゴードン先生がOKっていうたらフライングフィッシュになれるよ。練習してもいいし、いややったら練習しなくてもいいよ。練習するかせえへんかは、自分で決めなさい。」と言う。

写楽、「練習する。フライングフィッシュになる!」と宣言。

就学前の子用のレベルは4つあり、写楽のいる「スターフィッシュ」は下から2番目。その上の「フライングフィッシュ」のクラスにはいるためには、
3つの課題をクリアしなければいけない。

@うつぶせ、あおむけに、補助なしで浮く。
Aバタ足で5メートル。
B犬かき5メートル。

写楽は@はできるが、バタ足が3〜4メートルしかできない。犬かきは2メートルぐらいしか進まない。
はは、前途多難。
しかし本人がやる気になっているので、特訓することにした。
幼稚園を午後休んで、プールに行くことになった。

午後の幼稚園を休めること、つまりランチ前に母が迎えにくることも写楽にとってはスペシャルなので、ものすごく喜んでいる。
「今日は、ラッキー。かあちゃん、マットタイムに迎えにくるんでしょ?マットタイムにママが迎えにくる子はちょっとしかいないんだよ。ラッキーなんだー。」と。

今朝幼稚園に送っていくと、着くなり、さっそく先生に「今日はマットタイム(ランチ前)にマムがくるのー。スイミングトレーニングをするのー。」と報告。

午後から、プールで特訓してくる。
明日、今期最後のレッスンがあり、昇級できるかどうかが決まる。
たぶん無理であろう。今日一日の練習で、課題すべてがクリアできるとは思えない。
でも、本人はやる気になっている。
それはいいことだ。
負けたくないという気持ち、それが前向きにがんばれる力を生み出す。
がんばったけど、できないこともある。
それを知るのもいいことだ。


今日の午後は、とことんつきあってやろう。
たまに、母と娘、べったりすごす時間はスペシャル。
写楽にとっても私にとっても。
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本が好きな人  気のままニュージー

今日、ロトルアに住む日本人のある方にはじめて会った。
その人と私には共通点があった。

本が好きなことである。

活字がないとそわそわする。
古い雑誌でも活字を読みたい。
雑誌は広告まで一言一句大事に読む。
本の話がしたい。
おもしろい本を読みたい。
ミステリーが好き。
ミステリーの要素が少しはいった恋愛小説も好き。
写真ばっかり載ってる雑誌を買うと損した気になる。


そうそう!そうやねん!と話が盛り上がる。


ニュージーランドでは、そんな簡単に頻繁に本が買えるわけではないので、日本人同士本を貸し借りすることがよくある。
その人が言った。
「本が好きな人に、自分の本を貸してあげるのは全然かまわないんです。」

そうそう!わかる、わかる!
好きな本を読んで「おもしろかった」「いいですねー、この文章のこういうところ」
そういう話をしたいのだ。
「でしょ?でしょ?いいでしょ?ここはどう感じた?」
そういう話がしたいのだ。

本の好きな人は、本を貸してあげても大事に扱う。
きれいに読んでくれる。
だから、貸してあげたくなる。


「本は読みますか?」と聞くと、「本は、まあまあ好きです。」
という人がいたので、「宮部みゆき、読んでみる?」とお気に入りの「模倣犯」を貸したことがある。

「おもしろかったですぅー、これ。松本清張の本でしたっけ?」といいながら返してくれた。
がっくりした。
この人には、もう自分の本は貸すまいと思った。
なぜ、がっくりしたのか。
本好きな人なら、なぜがっくりしたのかわかってくれるだろうか。


本の話ができる人にまた出会えた。
海外で暮らす本好きにとっては、貴重な存在。
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Three masterpieces  気のままニュージー

写楽を幼稚園に連れて行くと、ルーシーが寄ってくる。
お互いの名前を呼び合って、ひしと抱き合う。
それをみてソフィーもあわてて走ってくる。
3人で抱き合う。
ルーシーも写楽もソフィーヘアバンドをしていた今日、「ナイス!」とほめあって、また抱き合う。
抱き合うと、ヘアバンドが落ちてきて、目のうえにかぶさる。
まるでコントだ。


抱き合ったまま、ころがるように別の部屋に行ってしまう。
母に「バイバイ」も言いよらん。

3人は、Three Masterpieces(3つの傑作)と呼ばれている。
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老いのきざし  気のままニュージー

週末にショッピングセンターの前で派手に転倒した。
右ひじと右手のひら、両膝を打ってすりむく。右の太ももも打った。

なぜ転んだのか。
4歳の写楽を真ん中に手をつないで家人と3人で走ったが、「スピードについていけずに、子どもの足につまづいてこけた」のだ。
私だけがこけた。
しかも、べちょっ、ドタンと音がするようなどんくさいこけ方であった。


左ひざからポタポタと血が落ちた。
人が少なかったのが幸いだ。誰にも迷惑がかからなくてよかった。
まあ、人がいなかったから走ったのだが。


なんじゃ、これは。
どんくさいなあと自分でいやになる。
気持ちは前に行こうとしていたのに、身体がいうことをきかない。
これではいかん、体力をつけなくては。
ロイアルゼリー、増やしてみるか。
...そういう問題ではないような気がする。もっと筋力と体力をつけなくてはいけない。
運動不足は否めない。足腰が弱すぎる。太いくせに。


手のひらの傷は痛い。娘がアンパンマンの絆創膏を貼ってくれた。

「かあちゃん、怪我してるから、○○(自分の名)ちゃんと片付けるよ。いつもかあちゃんが片付けてくれてたんでしょ?ちゃんと今日は自分で片付けるよ。○○、一人で寝られるよ。かあちゃん、怪我してるもん。○○、かあちゃんが怪我したら、痛い気持ちになった。かあちゃんのこと大好きなんだものー。」

こんな優しい子にいつのまにかなっていたのだね、きみは。
怪我してみるのもいいなあ、とは言うたらあかんけど、かあちゃんはうれしかったぞ。
写楽が寝るときには、部屋がきれいに片付いていた。「やればちゃんとできるやんけ!なんでいつもせえへんねん!」と言いたくなるのをこらえ、「ありがとう!」と言った。


母「うれしいなあ。ダダと○○が優しくしてくれたから、かあちゃん涙でるわ。」
写楽「うれし涙?」
母「うん。」
写楽「それ聞いたら、○○もなんか涙でそうになってきたー。」
母「○○ー!」
写楽「かあちゃん!」
(ひしと抱き合う。)
母「いててて。かあちゃん、怪我してたの忘れとったわ。」


変な母娘だ。
土曜日にこけたせいで、日曜日はなーんにもせずに読書していた。
この年齢になると、治りが遅いんだなあ、これがまた。
怪我をしても次の日には治ってしまう4歳児の回復力がうらやましい。
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夕飯はなに?  気のままニュージー

どーも、どーも、どもども、どーも。
なぜか忙しい。
何してるんやろ?と思いながら、朝6時に起きて気がつくと夕方になっている。
写楽の友達エラちゃんが夕食にくるので、子どもの好きなチキンを仕込んだり、シャワールームの掃除をしたり。
仕事しながら、合間にはいってくるそういう雑事が私を忙しくさせ、でもそれは息抜きにもなる。

トルコ人の友達に、最近2人目の子が生まれた。
移民である私たちは、「ちょっと預かって」と頼める親や親戚が近くにいない。子どもを産んだ後も、上の子をあしらいながらすべて自分でしないといけない。
そんなときに、友達のサポートが本当にありがたかった。
写楽が生まれてすぐに、ごはんを作って届けてくれた友達のことは一生忘れないし感謝してもしきれない。
「今度は、私が必ず」と思う。

トルコ人の友達にたまに夕飯を届けたり、上の子を預かってごはんを食べさせたりしている。
本当に本当にありがとうと感謝される。
自分が、何が一番うれしかったか、何を一番してほしかったか、実感しているからできることだ。
自分のできる範囲でしていることなので、負担にはなっていないし、そんなに感謝してくれるとかえって恐縮する。


話はかわるが、日本人の友人と話していたことだが、ニュージーランドの就学前から小学生ぐらいの子どもって、偏食が多いので何を食べさせてあげたらいいか悩むよねーと。
冷凍チキンナゲットとチップスしか食べないとか、野菜は一切食べないとか、そういう子が多い。
写楽は、「出されたものは食べる」という父親との約束があるので、泣きながらでも食べている。「食べへんのやったら、小屋に行けー!」と言われるから。
小屋というのは、庭に暖炉の木をおいてあるボロ小屋のことで、暗くてじめじめして虫がいる小屋である。
写楽は小屋に行きたくないので、食べる。

そして食べると「えらいなあ、よう食べたなあ。」とほめられるから得意になる。
友達がくるとはりきって、「Look!I can eat broccoli!」などと言ってブロッコリーを食べてみせたりする。


ニュージーランドの親は、子どもに甘いお菓子を与えることを極端にきらうが、子どもの偏食には案外無頓着な人が多いように思う。
うちのルールは、「ご飯残さず食べたら、お菓子も少し食っていい。」が基本だ。
ハウスルールはそれぞれあって、何が基準かはそれぞれの家庭で違うのだろう。

出されたものは残さず食べろ。
全部食べきれないなら、箸をつける前に減らしてもらうこと。
いただきます、ごちそうさまは、ちゃんと手を合わせて言え。
お箸を正しく持てるようになれ。
食べ物を粗末にしたり食べ物で遊ぶな。
左手でお茶碗を持って食べろ。
口にものがはいった状態でしゃべるな。
くちゃくちゃと音を立てずに噛め。


4歳の写楽はかなり口うるさく食事のマナーについて言われていると思う。
そのうち、うるさいなあと反抗するだろう。
かあちゃんは反抗されても、絶対負けへんけどな。
きみが大人になったとき、口うるさく言ってくれてよかったと思う日がくるかもしれない。
それを信じて、かあちゃんは今日もガミガミと言うのだよ。


今日は、友達と一緒に手づかみでチキンを食べよう。
ブロッコリーも食べようね。
エラちゃんは食べるかな、ブロッコリー。
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よくみたら  気のままニュージー

あ、よくみたらこうやった!ていうことたまにあるよね。

私の友達は、庭におばあちゃんがずっとしゃがんでいるので、何してるんやろ?と「おばあちゃん」と声をかけると、よくみたらサルやってんて。
すごい話。

そんな話ありますか?
秋冷えのロトルアでした。
寒いわあ、ほんま。

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ふふ、買ってしもた。  気のままニュージー

今年の誕生日にこれを買ってもらった。
というか、正確には、自分でオンラインで選んで夫に「誕生日やからこれ買うよー。」と報告したのだが。

転送コムにお願いし、海外転送してもらった。
「なんでこんなん買うの?」と夫に呆れられた。
うっひょーなブラボーな自分へのプレゼントはこれらである。
知りたい?
見たいですか?
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手作りカード  気のままニュージー

今年の誕生日にコリーンとボブから届いたバースデーカード。
コリーンの手作りカードであった。

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こんな言葉が添えてあった。
You may travel down the road
to our B&B any time you want to.

「いつでも来たい時にいつでも来てね。道路を走って私たちのベッド&ブレックファーストへ。」

アンダーラインがしてあるキーワードの写真をどこかから探して切り貼りして作ったカード。
洒落ている。
粋な女性だ、いつも。
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幼稚園で英語  気のまま家族

昨日の会話。

写楽「かあちゃんは、昔々、よーちえんにいってたとき、にほんごのよーちえんに行ってたの?えーごのよーちえんに行ってたの?」
母「日本語の幼稚園。」
写楽「そっかー、やっぱりねー。だからかあちゃんはえーごがヘタッピーなんだね。○○(自分の名)は、よーちえんでえーご習ってるから、上手なんだよ。」

おっしゃる通りでございます。
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Do'nt have to play together  気のまま雑記

写楽の通っている幼稚園に、2月の新学期から友達のフェイドラちゃんも通っている。
人気のある幼稚園なので、最低でも半年待ち。
ウェイティングリストに名前を載せて長く待っていたのだが、やっと順番が回ってきたと喜んでいた。

ずっと喜んで一緒に遊ぶのかと思っていたら、そうでもない。ほとんど一緒にいないらしい。
写楽は、外で虫を追いかけたり水遊びをしたりと泥だらけになって遊んでいる一方、フェイドラはすわって一人で教材であそんでいる。
まだ幼稚園に慣れていないせいもあり、そして年齢は園の中では上なのでプライドもあるのだろう、なかなか友達ができないようだ。


幼稚園の先生であり友達でもあるミッシェルに、「フェイドラと写楽は赤ちゃんのときから友達だったのに、幼稚園ではほとんど一緒に遊ばないの。おもしろいよね。」と世間話感覚で話した。

すると、ミッシェルは「モンテッソーリの教育方針で、園児達にはいつもこういっているの。」

"We are all friends at Hi Jinks. So we do not have to play together always, We are still friends even if we do not play togeter."

ハイジンクス幼稚園では、みんなが友達。でもずっと一緒に遊ばなくてもいいんだよ。一緒に遊ばなくても友達は友達。

なるほどね。
日本人はつい「みんな一緒に」「みんなと仲良く」を推奨するあまり、一人でいる子が寂しいんじゃないだろうかと懸念してしまう。
もしかして、寂しいのかもしれないし、そうじゃなくて一人でいるのがすきなのかもしれない。
いろんな子がいるからね。

この幼稚園では、一人でいる子に対し先生も「一緒に遊びなさい」とは言わない。
しかし、誰かがちょっところびでもしたら、みんながかけよって「大丈夫?」「見せてごらん」「絆創膏はってあげようか」と(寄ってたかって)心配して世話しあっている。
つい笑ってしまうが、とても心温まるいい光景だ。

「みんな友達。みんなで助け合おう。でも常に一緒に遊ぶ必要はないよ。遊びたいときに遊びたい子と遊んだらいいよ。一緒に遊ぶときには、ルールも楽しみも笑いもシェアしあうのだよ。」


いい幼稚園だ。
フェイドラの母であるメラニーが言っていた。
「すごいわ、この幼稚園。フェイドラの態度が劇的にかわった。1ヶ月でこんなに変わるとは驚いた。」と。
何かしてもらったときにサンキューを自然に言える。態度がやさしくなった。集中力がついた。...らしい。


幼い頃にどんな教育をうけるかは、思っている以上に大事なのかもしれない。
写楽は毎日、真っ黒の足にあざだらけ、えのぐだらけ、泥だらけで帰ってくるが、幼稚園が大好きである。
幼稚園から帰りたくないので、迎えにいくと毎回連れてかえるのに時間がかかる。
そんなに好きになってよかった。
フェイドラも幼稚園を好きになるといいな。そすればメラニーもうれしいに違いない。
きっと好きになる。
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