怒ってるよー!  気のまま家族

街で用事をすませ、家に帰ろうとした。
写楽を車のチャイルドシートに乗せようとすると、体をそらしていやがった。
たまにこういうことがある。
乗りたくない。
もっと遊びたい。
お菓子が食べたい。
なんか理由があるのだろうけど、大人にはわからない。
いやー!と暴れ、おとなしく座らない時がある。
めんどうくさいやっちゃ、ほんまに。

チャイルドシートに乗せようとすると、
「おこってるよー!」
「おこってるよー!」と叫びながら座るのをいやがる。
なんで怒ってるのか?
何を突然怒ることがあるのか?わからんわ、子供は。
内心ため息をつきながら、「怒らんでいいよ。おうち帰るよー。」となだめつつ、力任せにチャイルドシートに押さえつけパチンとベルトをとめる。
「いやようー」と写楽は泣いていたが、そんなこと知るかいな。

車が動き出すと「怒っている」と暴れていたことも忘れて、すぐに寝てしまった。
たわいのないやつめ。
家に到着しても起きないので、抱っこしたまま車からおろす。

ん?なんかにおう。
オムツをかえよう。
あ、オムツの中に、なにかしてはるわ。
ズボンを脱がせてオムツをはずしてお尻をふいても写楽寝たまま。
大物なのか?あほなのか?

さきほど、車に乗るときに写楽が「怒って」いた理由が判明した。
やつは「おこってるよー」と言っていたのではなく、
「んこっ、でるよー」と言っていたのだ。
写楽の場合、「でる」というのは、「今から出します」という意志ではなく、「すでに出ました」という完了を意味する。
すなわち、「んこが出て気持ち悪いから、シートに座りたくない。オムツをかえてくれ。」ということを訴えていたわけだ。
ははは、そうやったんか。
かあちゃん、気つけへんかったわ。
なにを怒ってるのかと思っていたぞ。

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写楽そのままバクスイ。
いつも昼寝から目が覚めると「かあちゃーん!」と泣くので、目が覚めても寂しくないようにとぬいぐるみで囲んでやった河童父さん。
1時間ぐらいして目を覚ました写楽は、河童の努力の甲斐なく、「おかしゃーん、どこようー?」と泣き出した。
あーあ、起きてしもた。
しかたない、抱っこしてやるかとPCの前からたちあがろうとしたら、
「おかあちゃん、ここでしゅよー。おかあちゃんでちゅよ」と女性の声色をつかってあやしている河童の声が聞こえた。
ははは、いくら写楽でもそれにはだまされへんやろ。

ふふ。優しい父ちゃんでよかったな、写楽。
ある午後のヒトコマ。
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