今日は、発達障害を学ぶ連続講座の第2回
「自閉症・アスペルガーについて」
NPO法人アスペ・エルデの会 岡田宏子さんに
講演いただきました。
参加者は44人。託児は13人でした。
岡田さんは、自閉症のお子さんをご自身で育てられ、母として、
そして支援者・専門家としての視点でわかりやすく
お話いただきました。
初めに一般的な発達障害の概念を話されました。
その中で、自閉症のとらえ方の変化を説明され、
現在は自閉症をスペクトラム(明らか・疑いの色が濃い〜薄い)と
して広くとらえることや、自閉症の子の乳幼児期に、
最も困ったと感じるのは、感覚過敏性という特徴があること。
また行動のタイプにもいろいろあり、
積極的に行動するタイプの方が支援を受けやすく、
おとなしく手のかからないタイプや、
人との関わらないタイプは、支援が遅れやすい。
また、発達障害の子の乳幼児期の特徴として、
生まれつき筋肉の量が70%くらいだったりする
ことも最近の学会では発表されていること。
また、筋肉の質が悪い子もいたり、使い方が
下手だったりすることで、寝返りをしない、
はいはいで両手が使えず後ずさりする、
お座りでも片手を支えにする、歩き出すと止まれない・
動かないなど定型発達が遅れていくことなど。
また支援の基本として「ダメ」と言わず、
どうすればいいのかをその子に解るように伝えるには、
どんな工夫をすればいいのかを考え、試行錯誤を
繰り返す中で、その行動が毎日楽にできるように
していくことが大切。
頭で考えなくても自然に行動できることが身につく体の
臨界期が10歳なので、日常生活は10歳までに困らない程度に
しておくと良い。
その後、中学生くらいまでの支援について
具体的なお話を聞くことができました。
30分の質問の時間も延長しそうになるくらい
いろんな質問が出て、大変学びのある講座でした。
参加者の感想を紹介します。
・子育ての中で小さな不安、大きな不安がいっぱいあるの
ですが、今日の講座を聞いていて、あっ!あっ!と思い
あたるところがありました。
親の対応の仕方によって、定型であっても少し障害が
あっても、社会に適応できる人に育てていくことの
大切さ・・・
言葉掛けの技を 今後 私自身学習していきたいです。
わかりやすくて、具体的なすてきな話でした。
ありがとうございました。
・具体的な事例が多く、ものすごく解りやすかったです。
教師を育てる・・・まさにそうですね。
子も親を育ててますよね・・・ その通りです。
先生のお話、とても楽しく今日は参加してとても
よかったです。ありがとうございました。
この連続講座、次回は2月17日(木)10時〜12時です。
参加はまだ可能ですので、興味のある方は
お問い合わせ下さい。