こんな面白い映画とはちっとも知りませんでした。不覚!!
ありがちな「ロックバンドのドキュメンタリー映画」のパロディ。
【ストーリー】
イギリスで60年代にビートバンドとして出発した彼らは、時代と流行の変化に無節操に媚て、音楽性とバンド名を変えながら転身をはかって生きながらえています。
今バンド名は「スパイナルタップ」となりハードロックバンドとして活躍していますが、そろそろハードロックも下火の82年、バンド自体の人気も低迷してる中、アルバム発表を控え北米ツアーが行われます。
その模様を一人の映画監督がバンドに密着し、ライブ、インタビュー、プロモーションの様子、オフショットという構成で記録したドキュメンタリー映画。(という設定)
そしてこのツアーの最中、いろんな問題がバンドの前に立ちはだかります。
・人気が低迷、北米ツアーは規模の縮小を余儀なくされる。
・アルバムの発表を目前に控え、ジャケットの下品さが問題となる。
・思いつきのアイデアでライブステージでのギミックが次々に失敗。
・バンドに口を挟んでくるガールフレンドの存在。
・相次ぐライブ公演のキャンセルと不本意な会場での演奏。
・プロモーターの不手際によるレコ発イベントの失敗。
・バンドが内部崩壊し、マネージャーは仕事を放棄、そしてついにギターリストが脱退!!
(どれもどこかで聞いたことがあるような話ですね〜)
いよいよバンドも解散か!?と思われたその時・・・
(このオチも80年代によくあった話のように記憶しています。とくにUKバンドに。)
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インタビューで語られる話はどれも底が浅く幼稚だけど本人たちは大真面目で笑えます。
「セックス、ドラッグ&ロックンロール」が売りのロックバンドなのに、演奏する曲の歌詞が小・中学生並みのシンプルな性表現だし、
精神世界へ傾倒か!?と思いきや星座の星占い!
ロッカー=低能。という図式で、ロックバンドやロックビジネスを徹底的に茶化した内容でとにかく「軽く」て面白いです。
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