バスケットボールの男子W杯第4日は3日、1次リーグが行われ、E組で世界ランキング48位の日本は同24位のチェコに76―89で敗れ、2連敗となった。5日の1次リーグ最終戦で3連覇を狙う米国と対戦する。
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欧州勢からのW杯初勝利は遠かった。初出場のチェコに対し、序盤は食らいついたが徐々に力の差を見せつけられ、追い上げる雰囲気すら一度も作れずに敗れた。篠山(川崎)は「これが実力の差」とうなだれた。
NBA選手でチェコの司令塔のサトランスキーにドリブルで切り込まれると、日本守備陣はゴール近くに集まるしかなかった。序盤は粘り強く守ったが、少しずつ外への寄せが遅くなり次々に3点シュートを決められた。初戦の反省を生かし、八村(ウィザーズ)をおとりにして分散して攻撃はできただけに、ラマス監督は「76得点は能力の限界で評価できる。89失点では勝つチャンスがない」と嘆いた。
チェコには2016年7月のリオデジャネイロ五輪世界最終予選で71―87で敗れていた。八村らが加わり雪辱を誓ったが、点差は3点しか縮まらなかった。NBA選手の数でいえば、八村、渡辺(グリズリーズ)と2人いる日本に対し、チェコはサトランスキーの1人だが、他の選手のレベルが違った。
1次リーグ最終戦の対戦相手は米国で、苦戦は必至だ。渡辺は「次にしっかり備えていきたい。そうでないと悲惨なゲームになる」と必死に気持ちを切り替えていた。【小林悠太】

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