良い選手になるためには、食事が重要です。身体の材料は食事から摂ります。動くエネルギーも食事からとります。
強くて、速くて、スタミナがあって、怪我をしにくい身体を作ろうとしましょう。
これを、十分なガソリンと頑丈なボディ、スーパーエンジンを搭載した四輪駆動の車を作ると想像してみて下さい。
車を作る工場は、寝ている時間に稼働しています。寝ている時間が短い人は、大きな車を作るために時間が足りません。
工場で使われる部品は、食事から届けられます。少ない材料しか届かない工場では、立派な車は作れません。(見た目だけ立派で、壊れやすい車は作れるかもしれません。)
部品はダンボールで運ばれてきます。ダンボールがたくさん届くと、お腹一杯になります。同じ量のダンボールでも、中身が少ないダンボールでは良い車は作れません。お菓子やインスタントラーメンでお腹一杯にしてしまう人は、「ジャンク(がらくた)フード」で強い車を作ろうとしているわけです。
栄養素がたくさん詰まった料理で、たっぷり材料がつまっているダンボールを取りこみましょう!
せっかく良い車が出来上がっても、ガソリンを入れなければ走りません。大きい車ほど、燃費もくいます。大きな身体になったら、それだけたくさんのガソリンをとるようにしましょう!
強い身体を作った選手が、怪我も少なく、うまくなり続けることができます。
しっかりと食事をとって、エネルギーを蓄えた人が、次の日に思い切り練習をがんばれます。
練習をがんばるから、疲れてお腹もすき、眠くなります。
しっかり食べて、しっかり寝るから、また強い身体になって、次の日の練習でがんばれる、こういった良いサイクルが良い選手を育てます。
これらのサイクルは、簡単に逆転させることができます。
練習をさぼれば、疲れないので眠くもならないし、お腹もすきません。
寝不足で練習に行けば、全力を出せず、結局お腹もすきません。
食事を抜いたり、ジャンクフードなどですませれば、練習でがんばるエネルギーが減るので、疲れやすくなり、食欲もでず、負のサイクルがはじまります。
マイナスのサイクルには簡単に入ることができます。良いサイクルを維持するには全てをしっかりと実行しなければなりません。だからこそ、良いサイクルを実行し続けられる人は一握りなのです。結局、良い選手も一握りの人しかいないのです。
※こどものスポーツ栄養学から抜粋

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