ここ、ザンジバル島でもダイビングに挑戦です
・・・しかし、このダイビングでアフリカのアクティビティの真髄を見る事になろうとは、この時の私は知るよしもなかったのです。。。
きれいだけれども荒れ狂う波

を抜け、半分吐きそうになりながらも海へ潜りやす
今日のメンバーは私以外、皆100本近くかそれ以上潜ってるベテランダイバーばかり。
当然の様にインストラクターとバディを組まされた初心者のワタクシですが、彼、
・・・私の存在、完無視なんです
そう、彼の注意は私ではなく、全身全霊一人の男性に注がれていたのです!
その相手は
フィッシュマン★The・漁・師
船の上で、
今日はフィッシュマンが居るんだぜ〜いっ

、
しかも毎日の様に潜ってた時もあってもう何本潜ったかわからないくらいらしいぜ〜いっ

、
て話になった時の彼(インストラクター)の目の輝きよう

・・その時から嫌な予感はしてたんですよ、はい。
とりあえず私の事はほったらかしなんで、ひたすらはぐれない様必死についていくアタクシ。
だって海ではぐれちゃ死活問題だもん


そして、問題のインストラクター(Mr.Aとでもしときましょうか)。
通常、ある程度時間が経ったらちゃんと空気の残りがあるかとかチェックするのですが、彼はバディの私のチェックはせずに漁師の空気残量ばかりチェックしています。
どうやら、100本以上余裕で潜ってるフィッシュマンと、どちらが長く(空気残量が多く)潜ってられるか、自分の仕事も忘れて勝負してるようです

(フィッシュマンの方は全く相手にしてないけど

)
・・・・にしても、長い
結構泳いだよね?
いつもより断然長く潜ってる気がするんだけど?
と、ふと残圧計をみると・・・
ええっ!!
残り50を切ってる!!!!!
いくら私が素人とはいえ、普通は男子より空気の消費量少ないはずなのに・・・
通常、空気の残圧が50を切る前に上がるのに、漁師とどっちが長く潜ってられるか対決を勝手に始めたインストラクターは、まだまだ上がる気配がありません。
どうしよう、言ったほうがいいのかな

?
なんて考えてるうちにも、どんどん残圧は減っていきます
ええい!頑張れかおり!
私:「あ、あのさ、私残圧50切ってるんだけど、もうあがらない

?
多分もう40分以上は潜ってるしさ

(今回は40分くらい潜る
予定だった)」 (ゼスチャー)
Mr.A:「ああん?まだ40分経ってねえよ

。
えっ?50切った?
・・・チッ、しょうがねぇなあ。皆上がるぞ!(邪魔しやがって

)」
(ゼスチャー)
いやいや、チッって(苦笑)
お前ちゃんとインストラクターの仕事しろ〜

!
50切る前に皆の残圧ちゃんとチェックしろ〜

!!
しかも今回、私が途中で海のどこかに消えても、あなた(バディなのに)絶対気づかなかったでしょ〜


!
と私のほうが舌打ちしたいくらいです
やっとこさボートにあがると、案の定、私たちの後に潜ったグループが既にあがってくつろいでいます。
<インストラクター達の会話>
B:「お前、えらい長く潜ってたな〜。1時間位潜ってたぞ

。」
A:「まじ?俺30分位しか潜ってないと思ってた

」
A&B:「ハハハハハ〜」
・・・あっ!
その時私は気がついたのです
こいつ、インストラクターのくせにダイバーズウォッチすら持ってねぇ


!!
ダイバーズウォッチとは、規定の水圧に耐え、時間や水深が分かるダイバー用の時計です。
皆の命を預かっているインストラクターなのに時間も分からない、水深も分からないまま海に入るなんて。。。
上がる前に窒素を体から抜く為水深5mの所で3分位安全停止するのですが、深さも時間も本当に適当だったんだろうな。。。
と、不信感を抱きながらも、荒れ狂う波の上を、次のポイントに向けて移動します
皆気分が悪そうだけど、中でも特にとってもとってもふっくらしてる白人の男性、私が
「ぶたまんちゃん
」と心の中で命名した彼は特に気分が悪そう。
次のダイブ大丈夫かしら??
そしていざ第2ポイントへ!
私は今回1本だけ潜る予定だったので船の上でお留守番です
は〜、40分留守番か〜
なんて思ってたら、一人、二人とどんどんダイバー達が上がってくるではありませんか

何と、ポイントを大幅に間違っていた様子

!
しかもちょっとずれてたなんて範囲じゃなくて、行けども行けども白い砂しかなかったらしい。。。。
さすがアフリカと思いながら、ボートでまたまた本来のポイントまで移動
次は何とかポイントを間違えずに潜れたらしく、留守番組とスタッフたちは皆が上がってくるポイントまで先回りして待機します
ボーっと海を眺めながら待っていると、向こうのほうに何だか人のような物が見えます。
いや、人
です

通常、緊急浮上してきた人などを救助すべく目を光らせているレスキュースタッフがいるのですが、
やつらは何と船の上で居眠り中

。
慌てた私が彼らを起こし、急いでダイバーの所まで船を走らせます。
やっぱり!!
予想通りぶたまんちゃんです
青ざめながら上がってきたぶたまんちゃんの残圧計を見ると、
0!!!!
ひぃ〜〜


アシスタントインストラクターと一緒に浮上してきたので、恐らくインストラクターの空気を分けてもらいながら浮上してきたのでしょう
海の底で空気残圧0。
つまり海底で息が出来ない。
・・・恐怖です

ぶたまんちゃん

は、船酔いで呼吸が乱れてたのと、一回ポイントを間違えて潜ちゃった分空気を大量に消費。
後、体格いいから余計に空気を消費しちゃったんだろうね〜。
・・・にしても、残圧0とわ
一体いつ0になっちゃたんだろうね
インストラクターが居ても、お金出してアクティビティしても、自分の身は自分で守らねばと、再認識したカオリンでした



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