僕の爺ちゃんは鉄人です。
朝起きたら、、
“お腹が減りましたねぇ〜”と言います。
95歳の彼、、、
今の福田内閣の華の無さに不満があるようです。
先ほどからニュースを見ながら苦言を一つ二つ。。
矍鑠としてるにも程があります。。
そんな爺ちゃんは散歩が大好きです、、、
今でも1日に3時間は外に出掛けてフラフラ歩きます。
そんな彼に、、僕は帽子をプレゼントしました。
登山家がかぶる様な紫外線ガードの帽子です。。。
彼は孫の僕からのプレゼントを心から喜んでいました。
“ちょうど欲しいと思っとったんじゃぁ〜
ありがとうございます。。
屋根が360度付いた帽子が欲しいと思ってたところです。
これでいつも日差しからしのげます。
ありがとうございます。”
そんな感じのことを彼は言ってました。
帽子の日よけが頭の周りを囲むデザイン、、
つまりハット風のモノが欲しかったのだと彼は言います。
僕が小さい頃からですね、、、
彼は誰に対してでも敬語で話すんです。。
95歳になってもそれは変わらないようです。
毎度の事ながら僕は言います、、
『爺ちゃん、、葬式用に写真撮るよ!』と。。。
彼は“
そうじゃな”と言いながら髪を梳かします。
写真撮影が終わる頃、、、
“ワシはソロソロ行くわぃ!
今度は私の家に柿が出来る11月頃に遊びに来てください
淳也くん、、体に気をつけて、、、
交通安全、、、健康第一、、、
いつまでもお元気で!”
彼はそう言って母親が運転する車に乗りこみました。。
すかさず僕は言います、、、
『
爺ちゃん、、それはこっちの台詞や!』
すると彼も、、
“
まぁ〜、そう言うことじゃな。”
そう言って、、、
手を振りながら小さくなっていきました。。
孫からもらった帽子はかぶらずに、、、、
大切に紙袋に入れたままで・・・・。
