命のかたち…心のかたち…つちびと作家　可南ギャラリー

2014/2/9

去年、窪美澄さんの『晴天の迷いクジラ』という小説を読んでから

消えないイメージがあって

それが・・年が変わってから・・つちびとになった

友人の死や母親の抑圧・・いろんな辛いことを抱えて・・迷いの中にいる少女に

偶々出会い、ほんのわずかの間　同じ屋根の下で暮らした老婆が

（その老婆も・・かつて戦争で友人を亡くし・・１年前、孫を自死でなくしているのだが）

告げた言葉・・伝えたもの・・

わたしも・・そのことを・・つちびとを通して伝えたくなった

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小説の中で　方言交じりで優しく語られた内容は・・・

亡くなった人たちは・・ちゃんと傍にいてくれる・・

その人たちの代わりに　残ったものは

美味しいもん食べたり・・きれいなものをみればいい

それだけでいい・・

生き残った人ができるのはそれだけだ・・・と

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孫に・・高価なおもちゃを与えたりする老人は・・たぶん多くいるけど

偶々であった少女の心の苦しみに気づき

こんな言葉をかけれる・・長く生きてきた者たちが・・どれほどいるだろう

本当に・・大切なことを・・本当の言葉で

後からやってきた苦しむものに　語れる年寄りなること・・

たぶんそれは・・どんなに腰が曲がっても

皺だらけになっても・・できるはずのこと

がさがさの私の手でも・・・

柔らかく優しく・・誰かの手を包むことは・・きっとできることだろう

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