東海道歩き3日目と思っていたのに、どんよりとした曇り空。
天気予報は晴れマークだっはずなのに・・・。
出鼻をくじかれてしまいぐずぐずしていたら、青空が広がってきたので1時間遅れで出発を。
旅人は用事があれば天候などを気にしていられないはずなのに、私たちはせっかく歩くのだからできるだけ良い環境でと思ってしまう。
3日目は二宮から小田原宿までの予定だ。
二宮駅から国道に出て国府津までの間には旧道が2か所あるので、見落とさないよう気を付けなければ。
二宮の国道側を歩くのは初めてで、車でも通ったことがないかも。
思いがけずところどころに松並木があり、10分ほどで旧道へ入ると右側に吾妻神社の鳥居があった。
二宮駅北口近くの吾妻山公園は、早咲き菜の花やコスモスが素晴らしく大好きな場所だ。
山頂の吾妻神社にもにもお参りしているけれど、この鳥居の存在は知らなかった。
また旧道沿いには、醤油の蔵元がありびっくり。
江戸時代以降の二宮はちょっとした醤油どころだったらしいが、今も営業しているのだろうか?
満開梅に出会えたりと出発早々発見があり、国道に出てしばらく進むと二宮2か所目の旧道へ。
国道との分岐近くに「東海道一里塚の跡」があった。
以前部分的に二宮・国府津間を歩いた時にコンビニなどが全くなかったことを思い出し、もしも用に二宮駅でおにぎりとパンを購入しておいたので、ひたすら国府津を目指すことに。
そろそろ西湘バイパスに近づいたかなと思っていたら、住宅が途切れいきなり海が見えた。
昔はもっと早くに海が見え、昔の旅人たちは絶景を楽しみながら歩いたにちがいない。
この間には宿場がなかったので東海道の名残りはあまりないだろと思いながら、目配りをしながら歩いていたら山側に「大やまみち」の石碑が!
藤沢宿にも大山道分岐案内(四ツ谷不動)があったので、当時大山詣でが盛んだったことを物語っている。
もうすぐ国府津?と思っていたら柑橘類販売所が。
途中で初物の湘南ゴールドをゲットしていたのでここはパスだ。
いつものことながら農作物には目ざといと我ながら感心する。
1日目や2日目のように名所などがあるわけではないが、春の日差しを浴びながらのウォーキングは気持ち良い。
前方に箱根の山並みが見えてきて左隣には再び西湘バイパスが現れ、5分ほどで国府津駅前に到着した。
駅周りはちょっとした飲食店などがあって嬉しくなり、1時間半近く休憩無しで歩いたので早めのランチタイムをすることに。
もしも用に買っておいたおにぎりとパンはおやつにしようかな。
こじんまりとした店で美味しいものが食べられて満足し、目指すは小田原で再びのどかな町並みの国道1号線歩きだ。
国府津といえば、曽我丘陵とミカンと曽我梅林を思い出す。
国府津駅から10分ほどの、西湘バイパス国府津インター親木橋歩道橋上からは、左側には西湘バイパスと相模湾が、右側には東海道線と曽我丘陵が見渡せて感激だった。

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歩道橋を降りると松並木が見えてきて、東海道にはやっぱり松並木が似合うと思ったら、近くに江戸から19番目「東海道小八幡の一里塚」案内板が。
その後も少し松並木が続き、20分ほどで酒匂川に到着した。
酒匂橋の向こうには箱根二子山などの山並みが望め、しばしその風景に見とれてしまった。
相模川と同じく江戸時代の酒匂川には橋がなかったので、川越人足によって川を渡っていたそうだ。
悪天候の時はさぞかし大変だっただろう。
相模湾に流れ込む河口幅はかなり広いけれど、当時はどうだったのだろう。
→その2へ続く