庭の野菜たちは日増しに大きくなり、かわいい花が咲き出した。
ほんの一坪ほどのスペースなのにキュウリやトマトやゴーヤ、そして友人からおすそ分けをしてもらったレタス苗が元気いっぱいだ。
こぼれ種で毎年育つ青じそはもう収穫できるし、自生のフキとニラも食卓で活躍してくれて助かっている。
外出自粛になってもう一カ月半。
家周りでの生活にもだいぶ慣れた。
自粛といっても適度な運動は必要なのでウォーキングを心掛けているけれど、行動範囲が限られてしまうのは仕方がない。
本当は山歩きがしたい!
と、今できないこと、我慢していることで急に頭がいっぱいになるのは皆同じだろう。
せめて歩ける範囲で、行ったことがなくて面白そうな場所があれば良いのに・・・。
そんなことを思いながら地図を見ていたら、小雀公園という文字が飛び込んできた。
小雀?面白い地名!と思いHPを検索したら、雑木林の散策路がある自然豊かな公園で自宅から歩けそうな距離だ。
近隣でも市外だし、今まで行ったことのないエリアということで興味をそそられた。
地図を見ながら道筋をシュミレーションして、果たして行きつけるかな〜と思いながら探検気分で出発だ。
当たり前だけれど地図は平面なので、実際に歩いてみると坂があったり林があったり。
住宅と畑が混在していたり、道も広かったり狭かったり横道にそれると行き止まりがあったり。
なので、あきらめて戻ることもあるが、この日は順調に途中目印にしていた東俣野中央公園までたどりつけ、ここも興味があったけれどとりあえずは目的地の小雀公園を目指すことに。
国道1号線を越え、次の目印は小雀浄水場だったがここは敷地がかなり広そうだ。
高台から浄水場の周囲が見渡せて、隣接する方向に森が見えたのであの辺かな?と思い込んだのが間違いだった。
その森の方へ向かったが途中で不安になり、農作業中の方に小雀公園の場所を確認して正解。
ちょっと遠回りをしたけれど無事到着だ。
雑木林の維持をしているという小雀公園には、樹木に覆われた散策路やショウブ田などがあり緑豊かな癒しの空間だった。
森林浴ができほんの少し山気分が味わえ、何より初めてのエリアへのチャレンジができて面白かった。
帰宅途中コンビニでお弁当を買い、行きにチェック済みの東俣野公園でランチタイムをして「頑張って歩いたよね!」と、心身ともに満足だ。
寄り道をしたり遠回りをしたり。
思いがけない場所で素敵な風景に出会ったり。
そして、時には新鮮な農作物が買えたりも。
だから歩くのって楽しい!!とはいつも思っていて、旅先でもできるだけ歩くようにしているけれど、近隣もいつもと違う道を通ったりちょっと足を延ばせば発見があると実感だった。
山歩きはもう少し我慢して、身近な場所で楽しめること探しをしようと、もう次のことを考えている。