年明けの過ごし方でその年の活動傾向が決まる?
昨年はインフル持ち越しで新年を迎え、松が明けるまではグズグズしていたので最悪・・・と思っていたけれど、とりあえず盛りだくさんな一年だった。
今年も初日の出詣でには行けなかったが、家族揃って穏やかな新年を迎えられたのが何よりだ。
それでも私の小さなこだわりで、年明けには普段と違うことをしたいな〜と思うのはいつものこと。
今年も青春18切符を使い探検気分で旅ができればと、年末からウズウズだった。
18切符といえばJRが1日乗り降り放題だが、あまり欲張って遠くに行き過ぎるとただ電車に乗っているだけになるので行先選びは難しい。
まず行ったことがない場所、景色を楽しみながら適度なウォーク、そして温泉があれば言うことなし!
でもこれがなかなか難しい条件なのだ。
色々悩んだ末、歌川広重の浮世絵「東海道五十三次」にも描かれているさった峠へ行くことに。
由比からさった峠を越え、興津から東海道線で焼津に行き、訪れたことがない夫のために友人の大仏師渡邊勢山さんが制作された大観音さんにお参りを。
その後焼津駅近くの黒潮温泉に立ち寄り帰宅するという計画に、我ながら良い考えとニンマリ。
朝から晴れ予報だったのに、出発時はどんより曇り空で、熱海を過ぎても空模様に変化がなくガッカリだった。
朝が早かったのと景色を楽しめなかったせいでいつの間にかうとうとしてしまい、気が付けばもう由比駅近く。
慌てて下車するとお日様が出ていて、駅前の桜エビのアーチの向こうに富士山も!
やっぱり私って晴れ女!と自我自賛だ。
由比駅からさった峠に向かう道筋には、名主の館の小池邸やあかりの博物館、そして望嶽亭藤屋などがあり、落ち着いた町並みが清々しかった。
由比は平地が少なくて東海道唯一の狭い場所というだけあって傾斜地が多く、途中の八坂神社参道の階段は見上げるほどの急こう配だ。
せっかくだからとお参りしたけれど、帰りは転がり落ちそうだったからスロープで。
東登り口の望嶽亭前一里塚跡からは坂道になり、さった峠へ登り始めたが富士山を背にしながら歩くので、時々振り返ることを忘れないように。
いつの間にかミカン畑が広がっていて、穏やかな日差しが心地良い。
眼下に駿河湾が広がり、その向こうには富士山が!
素晴らしい景色に夢中になっていたら、待ちくたびれたのか夫は見知らぬ人と立ち話を。
雪が舞う長野善光寺付近から、ミカン収穫の手伝いに来たというその男性は「ここは天国!」と言っていたそうだ。
ミカン畑からさらに登り、さった峠駐車場でおにぎり昼食を済ませ直売所でミカンを買いいよいよ展望台へ。
駿河湾と富士山や東名高速道路など、自然と人工物が共存している景色はダイナミックで、広重が見たらどう思うかしら?と想像してしまう。
スイセンの香りに春を感じながら興津方面に降りる途中には、もう早咲き桜が咲いていてびっくりだ。
峠を降りたとこところでも再びミカンをゲット!
新鮮な農産物買いは旅の楽しみの一つなので嬉しい。
早くから歩き出したから時間に余裕があり、興津宿も散策できたのはラッキーだった。
その後焼津駅から40分ほど歩いて全珠院に向かい、大観音さんのお参りを済ませ、黒潮温泉でゆっくりしたまでは予定通り。
ただ帰りの東海道線では大きな荷物を持った人が多く帰省ラッシュ?とぶつかってしまい座れなかったのは想定外だった。
4日だからもしかして・・・と、計画時にチラッと頭をかすめたので仕方ない。
たくさん歩いたし絶景を堪能したし、興津では和カフェでいつもより贅沢にお茶をしてと、面白い一日を過ごせたので良しとしよう。
写真整理をしながらその日のことを思い返し、いつか18切符を使って旧東海道踏破をしたいな〜と。
今年も自己満足ができる年になりますように♪