残念!
ゴンドラからリフトに乗り換えたら、雨が本降りになってしまった。
八方尾根の紅葉を眺めながらの登山を楽しみにしていたのにガッカリだ。
山の季節は早々と移り変わってしまうので、今年こそは秋の白馬周辺を経験しようと計画したのに・・・
リフトを降りた八方池山荘周辺は、霧に覆われていてやっぱり残念!
ここから1時間半ほど登り八方池まで行く予定だったが、この状態で果たして楽しく山歩きができるかな〜と迷ってしまう。
でもせっかくだからと、とりあえず歩き始めた。
しばらくしても雨が降り続いていて視界は良くなく、更に雨脚が強なってきてしまい当然足元も悪い。
ふと、登ったら降りてこなければならない・・・と当たり前のことに気が付き途中で引き返すことにした。
紅葉と八方池、そして秋の白馬三山を楽しみにしていたのにと思いながら下ると、それまで見渡せなかった辺りが急に現れ始めびっくり。
八方池山荘周辺の草紅葉と、さらに下界も見え始めたので私はいつものように大興奮だ。
小雨の中山荘周辺を散々歩いた後、リフトで黒菱平まで降りたら更に広範囲の下界が目の前に広がってきて、雲海が漂う美しい光景に目を奪われた。
シャッターを押し続け、振り返ったらなんと白馬三山も!
紅葉とのコントラストが素晴らしく、また雲に覆われないうちにと更に夢中になってしまった。
自然の風景は一瞬たりとも同じではないから目が離せない。
その場のその時間は一度きり!と思うと、人生の縮図を垣間見るようだ。
八方池に向かった人達はどんな光景を目にしたのだろう?とふと頭をよぎったが、同時に複数の選択ができないことも人生に例えられるかな〜とも。
自分が選んだ結果の今なんだ!と、当たり前のことなのにそんなことを思い、リフトで兎平に降ると行きには見えなかった光景が!
標高差が自然に及ぼす影響は正直で、黒菱平より上では葉を落としていた木々が兎平ではまだ美しい彩りを保っていてくれて嬉しかった。
山登りができなかった分、兎平でも辺りをくまなく散策した。
雨降りになり目的の八方池には行けなかったが、一日目の栂池自然園はまずまずの天候だったので良しとしよう。
ゴンドラとロープウェイを乗りつぎ一気に1820mへ。
栂池自然園内は、多少のアップダウンがあるけれどほとんどが木道歩きだ。
浮島湿原を経由してモウセン池に向かう途中には、自然園が見渡せるスポットが!
栂池自然園の最高地点は標高が2020m。
高地のためダケカンバは葉を落し、紅葉のピークが過ぎてしまっていたのが残念だったので八方尾根と共にリベンジしなければ。
場所や時期を選ぶことの難しさはもちろんだけれど、良いシーンに出会える運に恵まれるよう願うこと、そしてチャンスを見逃さないことの大切さを改めて思った。
10月といえば秋晴れ!というイメージなのに、9月以降は雨が続き中旬になってもスッキリしない日々だった。
最近ようやく晴天が続くようになったので、今度こそは青空と紅葉をと、もう次の機会を考え始めている。