「梅と早咲き桜を追いかけてみたけれど、花びらの状態がいまいちだよ〜」
と、写真仲間からのメール。
まるで初夏のような陽気の日があると思えば翌日は真冬に逆戻り・・・。
暖かいのか寒いのか、1日の寒暖の差も激しいから、その日の行動によって着る物を考えるのに一苦労・・・って私だけ?ではなく、早春の花々も被害をこうむっているようだ。
それでも、桜まつり開催中と聞いたらじっとしていられない。
そう思った人が多かったのか、2月27日新松田駅の混雑振りはいまだかって経験したことがないほどでビックリ。
毎年・毎日観察しているわけではないが、少なくとも私が訪れた中では一番の賑わいだった。
あまりの人の多さに唖然としていたら夫が「はこそば食べていく?」と。
まだお昼には早い時間だけれど、こんな状態ではどこもかしこも長蛇の列に違いないと駅前でまずは腹ごしらえをした。
いつもはひっそりしている商店街も人がぞろぞろ。
みかんが安い!お菓子も美味しそう!!帰りに買って帰ろう。
JR松田駅前のシャトルバス乗り場には、やはりなが〜い列ができていたが私たちはもちろん歩く。
ピンクに覆われた山肌に歓声を上げると同時に、階段入口にできた列の長さに再びビックリ!
上を見上げたら渋滞状態でほとんど動いていない!
これではいつになったら桜さんにお目にかかれるのか解らないので、あきらめて車道から桜並木を目指すことにした。
振り返れば桜のトンネルと富士山がツーショット。
いつもは階段を上がってしまうから、こういう景色は初めてで嬉しい。
ようやく散策路に入り、黄色い菜の花と濃いピンクの河津桜のコントラストの美しさに夢中になった。
眼下を見下ろせば、酒匂川がキラキラ光りいつもながら素晴らしい。
人の多さに、落ち着いて撮影できる環境でないのが少々残念だったが、穏やかな天気だったのがなによりだ。
陽だまりのハーブ館前広場(松田山西平畑公園)では、ちょうどお昼時からか大勢の人が座ってランチ中!
色々なお店の前には長い列ができているから、やっぱり「はこそば」を食べて来て良かった。
それでも並んで、食後のデザートに桜アイスをゲット。
花たちを堪能したので、さらに1時間程歩き最明寺史跡公園に足を延ばすことにした。
松田山の山頂近く(海抜550m)の、最明寺史跡公園に初めて来たのは、10年ほど前になるだろうか。
緑の水をたたえた池の周りにはピンクの枝垂桜が咲き、菊モモの赤と芽吹き初めの優しい緑が。
山肌にはレンギョウの黄色とユキヤナギの白に桜が加わり、まるで桃源郷のような色彩にビックリしたのを覚えている。
新松田駅から片道1時間半ほどの、ほとんどが林道歩きの手軽なハイキングコースなので、その時以来、時期を見計らって訪れているお気に入りの場所だ。
今回はまだ2月なのでまだ淋しい状態。
4月になったらまた来よう。
下りは登りよりペースが速い分、膝に負担がかかるから注意が必要だ。
途中の分岐でハーブ館方向には行かず、ひたすら降りると絶景ポイントが。
桜まつり出発地点の散策路入口に戻って来たのは3時頃。
先ほどよりは少ないが、まだ人波が途切れることはなかった。
帰り道、楽しみにしていたみかんはどのお店も売り切れていて、駅近くのお店には商品がない状態の棚も。
花の力ってすごい!
庭先に、窓辺に、小さな花があるだけでも癒されるのだから、大自然の中で咲く花が人を誘うのは当たり前だ。
きっと、あと1ヶ月もしないうちにソメイヨシノが咲きだして、いよいよ春本番がやってくる。
今年は、桜三昧をしなくっちゃ!と、今から楽しみにしている。