夏が来れば思い出す〜〜〜♪
夏になるとつい口ずさみたくなって、頭に浮かぶのは山の景色!
緑に覆われた山道を歩きながら連なる山々を眺め、ふと目に留まるのは愛らしい高山植物!
なんて、そんなことを考えたらいてもたってもいられないのはいつもの事だ。
そういえばこの頃高い山に行ってないな〜
といっても、仕事もあるし用事もあるし・・・。
あきらめきれず探しあてたのが、「栂池自然園と白馬八方池ハイキング」ツアーだ。
松本まで往復特急を使い、一泊二日で気軽に行って来られるのが嬉しい。
実は白馬は私にとって思い出の場所。
もう10年以上も前に初めてコンパクトデジカメを買い、そのカメラを持って歩くツアーに参加したのが白馬大雪渓だった。
真夏なのに、目の前に広がる雪景色に圧倒されていたら天気が急変。それまでの青空が一気にガスに覆われてしまい、まるで冷蔵庫の中に閉じ込められたような体験をした。
震えながら戸惑っていると、そのガスが急激に流され徐々に山肌が現れ始め、後光を射すように太陽が辺りを照らした。その間10分ほどで、それはそれは幻想的な光景だったのが今でも忘れられない。
久しぶりに訪れる栂池と八方尾根、今回はどんな景色に出会えるかしら?と、わくわくしてしまう。
ゴンドラリフトとロープウェイを乗り継いで高低差1000mを一気に登り、栂池高原駅から40分ほどで標高1829mの栂池自然園駅に到着した。
「わ〜!!」
まだ自然園の入口なのに、目の前に広がる青い空と白い雲、緑と山々のコントラストの美しさにその場を動けなくなってしまった私に、夫はもう呆れ顔。
めげずに撮った写真を良く見たら、青い空の中心左寄りに写っているのはもしかしてUFO?(1枚目の写真をクリックし良く見て!)
栂池自然園は、4時間ほどでぐるっと一周できる遊歩道と木道が整備されているが、本日のハイキング予定時間は2時間程だから限られた時間を有効に使わなければ。
湿原や木道の脇には可憐な花々が咲き、さらに私たちの目を楽しませてくれる。
木道脇の風穴からは冷たい風が吹き出し、その先の楠川のせせらぎに手を入れたらまるで氷水のように冷たかった。
真夏でも山肌には雪が残っているのだから当たり前のことかもしれないが、自然からの嬉しい贈り物を堪能した。
やっぱり山はいいな〜!
午後になってもスッキリと姿を現してくれている山々に名残を惜しみながら栂池自然園を後にした。
そして2日目は朝一で八方尾根へ。
「コースに日影はないですよ」との添乗員さんの言葉どおり、素晴らしい晴天に恵まれた分強い陽射しが照り付けていて、歩きだすとすぐに汗が噴き出してきた。
時々足を止めて見渡せば絶景で、遠くには八ヶ岳や富士山まで見えるから驚きだ。
尾根道で咲き乱れる花々はまた一段と美しく、立ち止まりたいのをグッとこらえる。
昨日の栂池とは違い、ところどころ急坂のある山道を登り第2ケルンに到着。
間近に見える白馬三山(白馬岳・杓子岳・白馬槍ヶ岳)の迫力はさすがにスゴイ!
歩き始めて1時間半位で八方池に。
池に映り込んだ景色の素晴らしさに、やはりその場を動けなくなった。
山歩きをすると五感がフルに働いて、身体が活性化されるから不思議だ。
心地よい風に吹かれ、山歩きをしている時の幸せ感は何ともいえない。
最近涼しくて嬉しいけれど、曇り空&雨模様が続いていてちょっと憂鬱だ。暦の上では秋でも感覚的にはまだ夏なのに・・・なんか変。
ふと、自然だけでなく、自分をとりまく環境に一喜一憂しながら暮らしていることに気が付いた。
明るく振舞いたいと思っていても、マイナス要因が無意識に態度に表れて、周りに不愉快な思いをさせてしまっていることがあるのかもしれないと反省している。
もちろん人生楽しい事ばかりではないが、思うようにいかないことがあったら厳しい自然の中の美しい山々を思い出そう。
あの幸せ感を思い出しながら、そう自分に言い聞かせた。