「あ!富士山が見える!!」と思わず声に出してしまった。
周囲の人たちは特に興味を示していないようだがそんなことはかまわない。
遠く雲の上に浮かぶ富士山から目がはなせず、私は飛行機の窓にへばりついた。
実は雲海の中に浮かぶ竹田城跡がずっと頭から離れなかった。
プラス天の橋立へ、というツアーを見つけてしまったからもう行くしかない。
山城の郷でバスを降り、竹田城跡まで40分ほど歩くが最後の20分は急な上り坂だ。
途中木立の間から見える城跡にわくわくする。
ようやく大手門入口に着き、さらに登ると石垣が見えてきた。
この石垣は1980年に復元が完了したそうだが思ったより高くない。
パンフによると、竹田城は播磨・丹波・但馬の交通上の要所に築城された山城で、一番高い天守台の標高は353.7mだそう。
“日本のマチュピチュ”“天空の城”とも言われ人気急上昇で、訪れる人が多いと聞いていたがそのとおりだ。
城跡内は一方通行で、これも観光客が増えたための対策らしい。
石垣の一部には草が生え、石が飛び出しかかっているところがあり保存状態がちょっと心配。
そういうことでか立ち入り禁止の箇所もあり、行ける範囲で各方面を見下ろすと怖いほどだからまさしく自然の要塞だ。
昔の人ってすごいな〜
それなりの道具はあったのだろうけれど、それでもほとんどが人力に頼るわけだからさぞかし大変だったろうに・・・と思ってしまう。
9月〜11月の晴れた早朝は、近くを流れる円山川から霧が発生しやすいらしい。
今回は午後になってしまったので霧に包まれた竹田城跡は経験できなかった。いつかまた来られれば良いのだが。
天橋立も一度は訪れたい場所だった。
智恩寺から松並木を歩き、元伊勢籠神社で集合してケーブルカーで笠松公園へ。
眼下に見える松並木はまるで橋のよう。
逆さに見ることで海と空が逆になり、まるで天にかかる浮き橋のように見えるという有名な“股のぞき”体験は可笑しかったが、素晴らしい景色を堪能でき久しぶりの観光旅行に大満足だ。
それにしても旅先で知った御嶽山の噴火には驚いた。
ほとんど低山ばかりだが、時間ができれば一番先に山方面へ足が向いてしまうから他人事ではない。
日本一の山“富士山”も活火山だ。
帰りの飛行機で運よくその姿を見ることができたが、「いつまでもその美しい姿でいてください」と願わずにいられない。
台風18号が接近している。
刈取り間際の稲や収穫前の農産物・・・
自然災害の恐ろしさ・・・
早く通り過ぎてくれますように。