はっと気が付けば、いつの間にか木々がにぎやかになっていた。
例年よりかなり早くソメイヨシノが満開になったかと思えば、まるで先を争うかのように他の花たちも咲き出したのだから、木々も少々焦ったのかもしれない。
最近の高尾山はスゴイ!この日も多くのハイカーでにぎわっていた。
連休初日だからか家族連れやカップルなどが多い。
もちろん山ガールや山ボーイ(?)も。
本日は晴天ナリ。爽やかで歩くのに絶好な日和だ。
輝く緑の中、時々さえずるウグイスにも癒されながら、美味しい空気をいっぱい吸い込む。
稲荷山コースの中間あたりで急に視界が開けたと思ったら、はるかかなたに新宿方面の高層ビル群が見渡せた。
ということは新宿からも高尾山が見える?
頂上に着けばさらに人が多くてびっくり。
お昼時だからなおさらなのだろう。
山並みの向こうに富士山までもが姿を現してくれて大感激!!
高尾山へは何度か来ているけれど、こんなにきれいな富士山が見えたのは初めてだ。
足元でひっそりと咲くスミは愛らしく、あふれる新緑はこの季節ならではの美しさ。
いつもは頂上から高尾山口へ引き返すのだけれど、あまりの心地よさにもう少し先へ足を延ばすことにした。
一丁平を経て城山へ到着すると八重桜が満開!
何だかおまけがいっぱいで嬉しい!!
やっぱり足を延ばして良かったと満足して、小仏峠経由小仏バス停へ下山した。
実は運動音痴の私。
昔は自分から山登りやハイキングに行こうとは思わなかった。
なのにどうして・・・?
15年ほど前に、高尾山へ行こうと誘われて、せいぜい2時間ぐらい歩くのだろうと参加したら、なんと影信山から高尾までの5時間コース。
たしか2月で曇り空が小雨に変わりその後雪が降り、まさかの新雪を踏みしめながらのハイキングとなった。
悪条件の中、初心者の私に5時間はきつかったはずなのに、みるみるうちに白銀の世界に変化した景色の美しさが印象的だったことしか覚えていない。
そして、急な登りに寒さを超えて汗まみれになってしまい、休憩時に涼もう(?)と皆でカッパを脱ぐと体全体から湯気が立ち上り、その様子がおかしくて大笑いしたこともはっきり覚えている。
そのあたりから山歩きが好きになったのかな〜と、時々思い出し、誘ってくれた友人たちに心の中でお礼を言っている。
ちょっとしたことがきっかけとなり、それまで苦手だったことや思ってもいなかったことにチャレンジということは誰にでもあるだろう。
その結果、いつの間にか自分になくてはならないものになっていることがほとんどだから、そういうことの積み重ねの大切さを改めて思ってしまう。
心地よかった高尾山ハイキングで心身共にリフレッシュ!
だから山歩きはやめられない。