小春日和に恵まれた秋の日に、京都の紅葉を愛でることができた。
今年の夏はものすごい暑さだったから、例年より遅いとか色づきはいまいちとか色々言われていたけれど、時期などについては賭けるしかない。
夜行バスは早朝到着なので時間はたっぷり。始発のバスに乗り高雄に向かう。
最初に訪れた高山寺の境内に朝日が差し込み、独特な空間をかもし出していた。
鳥獣人物戯画で有名な石水院でもひとしきり写真を。
時間が経つにつれ訪問者が多くなりシャッターチャンスが難しかったが、あまりの美しさにその場を中々離れられない。
香ばしい匂いに誘われて買った、焼き栗と焼き銀杏を食べながら西明寺へ。紅葉のてんぷらなるものも売っていて、珍しいのでお土産に。
「おはようございます」と、途中で出会ったおばあちゃんに挨拶をしたら「高山寺より西明寺の方が色づきが良いよ」。そのとおりだった!
高山寺・西明寺・神護寺は歩いて回れる。
途中、京都一周トレイルという看板を見つけた。どういうコースなのだろう・・・今度調べてみよう。
昼が近づくにつれポカポカと暖かくなり、絶好のもみじ狩り日和に恵まれた。
夜行バスでの移動なのに、素晴らしい景色に興奮気味のせいか疲れは感じない。
急で長い階段を登り、おびただしい数の紅葉に迎えられ神護寺の境内に到着。
この色彩の美しさを、どういう風に表現したら良いのだろう。
「わ〜すごい!」とか「きれい!」とかを連発しながら、やはり興奮!
時間を忘れ写真を撮っている私に、いつもの事と夫はあきらめの境地だったかもしれない。
今回はフリータイムの二人旅。
なので、楽しみ方も自分たち流。
せっかくだからと行程に探検要素も盛り込んで、神護寺から清滝川沿いを歩き、落合を経由して嵐山まで歩くことにした。
さすがにこの時期はハイキング人口が多く、川原でバーベキューを楽しむ人も!
素晴らしい紅葉に夢中になりすぎて、予定時間を大幅に超えての歩き出しだ。
神護寺から落合まで約1時間半。高山寺からだといったい何キロ歩いたのだろう。
終盤にアスファルト道の峠越えもあり、フーフー言いながら(時々ブーブー言ったかも)落合から30分ほどで鳥居本というところに着いた。
昔ながらの宿場町という雰囲気にホッとして、一気に疲れが吹き飛ぶから不思議だ。
化野念仏寺を経て嵐山公園へ。
それにしても、嵐山渡月橋界隈の人出は半端ではない。
多くの人をひきつけるだけあって、京都の紅葉はさすがに素晴らしいと今更ながら実感だ。
日本の四季ってすごい!
8年ぶりの美しさというグッドタイミング。
あこがれの京都の秋を堪能できて大満足だ。
さあ、また一生懸命働こう!
そして、今度はどこへ行こうかな〜と、もう次のことを考えている