いつもより遅めの仕事帰り、風が気持ちよかったので一駅手前で電車を降り自宅まで歩くことにした。
木々が生い茂っている大学の敷地内を通り抜けると、のどかな風景が広がるこのコースは私のお気に入りの一つ。できたら出勤時も歩きたいのだが、この季節は汗まみれになってまうからそうもいかない。
緑を通り抜ける風は少し汗ばんだ身体に心地良い。こういう時間が何よりの気分転換となるのだから、我ながら「なんて安上がり!」
太陽が西に沈みかけた頃、ふと振り返ったら富士山のシルエットがくっきりと浮かび上がっていた。
おもわず立ち止まり心の中で「やった〜〜〜!」でもカメラは持っていない。
富士山って不思議だ。
日本一の山だから?その姿の美しさのせい?
理由はともかく、目にするたびに嬉しくなるのだからその存在感は大きい。
夕暮れ時の富士山につい見入ってしまい、気がついたらあたりは真っ暗という経験もあるから気をつけなければ。
そういえば梅雨の頃、分厚い雲から上半身を現した富士山に遭遇したことがあった。慌てて車を停め、カメラを取り出し目を向けたらもうその姿が無かった時のショック!でもその後粘ったお陰で幻想的な一枚をパチリ!
何度見ても飽きることのない富士山のお陰で、仕事帰りの30分ウォーキングがさらに充実した。