久しぶりに訪れた江ノ島が、あまりの賑わいなのでおどろいた。
行列ができている土産物店もあり、ここが観光地だということを改めて認識。燈台下暗しとは、こういうことを言うのだろう。
まるで夏のような陽射しの体育の日の午後、青い海に色とりどりのウインドサーフィンが鮮やかで、まるで花が咲いたようだ。
娘と島を一回りしての帰り道、初めて入り込んだ路地の先に小さな砂浜が現れた。
偶然見つけた空間には、それまでの賑やかさとは違う静寂が漂っている。
少し逆光気味なので、散歩や釣りをする人たちのシルエットがなんともいえない魅力をかもし出していた。
お気に入りの被写体に出会え、嬉しくなった私は何回かシャッターを押して満足気分。
どうしよう・・・日が沈むまでまだ一時間ほどある。迷った末「せっかくだから夕日観賞もしていこう」と、海沿いのテラスで休憩をすることにした。
海を眺めながら、ゆったりとした時を過ごすのは久しぶりだ。
突然水上バイクが通り過ぎた。
そういえば、私はまだ早く動く物を撮ったことがない。
これまでの動く被写体といえば、せいぜい蝶々かトンボ・・・。
チャンス!と、三脚代わりにカメラをフェンスの上に固定して高速シャッターを切った。
構え方で斜光と逆光になり、海面の表情が全く違うのが面白い。
うまく撮れるかは解らないけれど何でも経験と、いつの間にか夢中になり、時間があっという間に過ぎた。
水平線上に雲がかかり夕焼けは期待できそうもない。思いがけず「動く被写体」に楽しませてもらったので、そろそろ帰ろうと弁天橋を歩き始めたら水上バイクが近づいてきた。
方向転換の練習なのか目の前でターンを繰り返す。遠くで見るのとはまた違った迫力に、一旦片付けたカメラをまた取り出した。
だいぶ日が落ちてきたので、完全な逆光に海面が反射して素晴らしく綺麗だ。ダイナミックな水しぶきがスピード感を協調し、とにかくカッコいい!
遠くより臨場感がある分シャッターチャンスが難しい。ピントが合うかしらと心配しながらも、やはりすぐに夢中になった。
撮る時はワクワク!
画像を確認する時はドキドキ!
これはいつも一緒だ。
被写体さんに感謝!!