乗鞍行き2週間後催行の、妙高山麓・赤倉温泉格安ツアーを見つけた。
2泊3日だから2日目にゆっくり登山が出来る。
ちょっと贅沢かな〜と思ったけれど、思い立ったらいてもたってもいられないから困った性格だ。
到着日の夕方、妙高山や反対側の斑尾山がとても美しく思わず歓声をあげてしまった。
妙高高原にはスキー場が多いので冬がハイシーズンなのだろう。お盆の時期なのに思ったほどの賑わいではない。
ゴンドラで一気に登った山頂駅周辺は眺望が素晴らしく、爽やかな空気に包まれていてこれだけでも大満足だ。
ゲレンデの日陰でゆっくり昼寝もいいな〜と誘惑にかられたが、予定通り非難小屋“大山ヒュッテ”まで、往復4時間ほどのコースを歩くことにした。
今回は個人登山だから、良い被写体があればゆっくり写真も撮りたい。
妙高山山頂までは往復8時間ほどかかるので登頂は断念。無理はしないのが鉄則だ
登り始め、しばらく続いたブナ林は明るく爽やかだった。
そういえば、世界遺産のブナ林に憧れてかなり前に白神山地に行ったが、最悪の天気でハイキングは中止になり悔しい思いをしたことがある。妙高でブナ林を歩けると思っていなかったので嬉しい。
30分ほど登ったところで60代ぐらいの女性に出会った。
まだ10時前。この時間に下山ということは、かなり早くから歩き始めたのだろうか?
思わず、「早いですね」と声をかけたら、山頂を目指し1時間ほど登ったところで急に体調が悪くなったので仲間と別れて下山との事。「これ以上は無理と思った・・・こんなことは初めて」と言っていた。
1日8時間ぐらい歩くベテランさんでもそういうことがあるんだな〜と、まだまだ初心者の私はなお更無理は禁物と心に刻む。
ところどころの険しい箇所は両手を使いよじ登るが、これは日常生活にはない動作だからか子どもに返ったようで結構楽しい。
花々に出会えば時間を気にしないで写真を撮り、余裕がある気ままな登山だったからか、思ったより楽に大谷ヒュッテに到着。
はるか彼方まで見渡せる眺めを堪能していたら、一匹のオニヤンマが突然現れまとわりつくので、カメラを向けたのにすぐ飛び去ってしまう。
体調10cmほどもある実物を見たのは初めてだったので、かなり粘ったが中々近くに寄れずあきらめて下山した。
※ ※ ※
次の日の午前中、近くのゲレンデまでハイキングに出かけた。
山の上とはまた一味違う趣で秋の風情がそこここに・・・。
何処からか飛んできた揚羽蝶と花のコントラストが美しく、お気に入りの一枚が撮れたのも嬉しかったが、昨日撮影に苦労をしたオニヤンマが目の前に現れた時は目を疑った。
昨日と違い、近くに寄ってもおとなしくしていてくれ、何回かシャッターが押せたのだからトンボさんも心残りだったのだろうか?(もちろん同じコではないとは思うけど・・・)
景色の変化はもちろん、草花や生き物との思いがけない出会いは何よりも嬉しい。
だから野山歩きはやめられない!!