モミやトウヒなどの針葉樹に囲まれた様々な花は、短い夏を一斉に楽しんでいるようだ。
花々と共に、昨日に続いて私たちを楽しませてくれるのが、愛くるしいリス君たち。
草原の中を、たくさんのコロンビア地リスが、あちこちで忙しく走り回っている。
でもよく観察すると、巣穴から上半身を出し周りをきちんと確認してから行動開始!
素早くお気に入りの食べ物を見つけて、両手でかかえて食べるしぐさが何とも言えず可愛い!
何しろ4月中旬から8月中旬頃までのの短い間に、植物の花や種をたくさん食べて冬眠しなければいけないのだから、リス君たちも大変だ。
花を愛で、リスたちの愛嬌に誘われ、あっという間に一つ目の湖「ロックアイル・レイク」に着いてしまった。
湖の畔ではヒッピーヘヤーやヤナギランが、これまでとは違った表情を見せてくれている。

左から「ヒッピーヘアー」、「ヤナギラン」
そしてところどころには紅葉した「ヤナギラン」も!
そうそう、私のお気に入りのヤナギランは、別名ファイヤーウィドーといい、山火事のあと一番先に咲くというから、その可憐な姿からは、想像できないたくましさがあるのだなと感心してしまう。
さらに進み、高原地帯から樹林帯に入ったが、木肌がオレンジ色に染まった木の前でガイドさんが説明を始めた。
これは「ウルフライクン」といって、インディアンが弓矢に塗り狼を殺したそう。オレンジ色の物質は漆のような樹液なのだろうか?肝心なことを質問するのを忘れてしまい後悔・・・。
でもウルフライクンは狼にとって毒なのだそう。ということは、他の動物には効果が無い?
もちろん、人間も口にしたりしないほうが良いらしい。
ところで、ここのインディアンペイントブラシは色とりどりだ。
鮮やかな赤やくすんだ赤、朱や白っぽいものなどが見られるけれど、これは近くの植物から栄養をもらうので、その影響をうけているとのこと。
ガイドさんが「お花畑ですよ〜」というだけあって、たくさんの花々が私たちの目を楽しませてくれた。

左から「ウルフライクン」「インディアンペイントブラシ」「ハナウド」
最終目的地の、カラマツに囲まれた「ラリックスレイク」では、1$コインの裏側にデザインされた「ルーン」という水鳥が優雅に泳いでいた。双眼鏡を借りその姿を何とか確認できたが、望遠レンズをつけていなかったので写真撮影は失敗!

左から美味しかった「おにぎり弁当」、100年に4cmしか成長しない「地図ゴケ」
初秋景色の「ラリックスレイク」
出発時には雷が鳴り、どうなることか・・・と思ったが、天気はだんだん回復したし、4時間弱の高原ハイキングは本当に楽しかった。
現地ガイドのSさんは、花の名前からロッキーの自然のことをとてもよく説明してくれたので、話も聞きたいし写真も撮りたい私は大忙し。
時には写真を撮る事に夢中になり、はっと気がつくと皆から遅れていて走る羽目になるから、標高差約100mの割りに動き回ったという感じだ。
それにしても、ごく最近2頭の熊を見たという情報があったので、万が一熊と出会った時の注意を聞き、ガイドさんが「ベアースプレー」を持参して出発したサンシャインメドウ高原ハイキング。
大自然の中の様々な生き物の領域にお邪魔をし、楽しませてもらったことに感謝!
