2008/12/14

天津のタクシー(前編)  

今、生徒さんにお借りしている本を寝る前に読んでいる。ある中国語翻訳者が書いた自叙伝のような本だ。私と重なる部分も多く、昨晩はこれを読んでいて(著者は天津で留学経験有り)、天津での著者の体験が私のものとすごく似ていて、今まですっかり忘れていた事を思い出した。

初めて天津へ行った時のことだ。出張だったか旅行だったか、それさえはっきり覚えていないが、とにかくたった一人だったことは、はっきり覚えている。当時は、北京や天津でタクシーというと、黄色いバン(中国語で「面包車」と言う)と決まっていた。バンの後ろはガランとしていて、窓側に縦に椅子があって、4,5人が坐れるようになっている。真ん中はガランとしている。

天津空港は、天津市内から車で20分くらい離れた荒野の中に有る(当時)。空港から出ると、客引きのおっちゃんがいて、タクシーには乗らないかと聞いてくる。まだ私は中国語があまりできず、一生懸命値段交渉をして30元だった(値段は覚えている)。客引きのおっちゃんとタクシーの運ちゃんがゴチャゴチャ喋っている。当時は、中国人の普通の会話はまったく分からず、初めての天津でもあり、非常に緊張していた。

やっと車は発車した。北京では嫌な運ちゃんも多いが、何が起こってもまだ道が分かっているし、都会だから、どこに行っても目的地へ行ける自信はあった。でも天津は違った。こんな荒野で、道も分からず、どこに連れて行かれるかも分からない・・・というので、非常に緊張していた。

当時の黄色いタクシーは、バンはバンでも非常に古く、また道もガタガタなので、ボンボンと跳ねる車の中で、「目的地まで無事に着けるかな?」というその不安でいっぱいだった。

15分くらい行ったところで、運ちゃんが車を停めた。そして私に「ここで降りてくれ。」と言う。ガァ〜ン!心配は的中した!こんな荒野の中で降ろされたら、私はどうしたらいいんだ!

続きは明日・・・
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