師走のリハビリ短歌
脳卒中を発症して5年あまり。右半身に障害を抱えながら、会社勤めを続けている。
先週末、3年ぶりに元上司にお会いしたが、開口一番
「元気になったなあ」と嬉しそうに言われた。
別に、障害が軽くなったわけでもないのだが、どうも
私の「立ち居振る舞い」や「表情」を見て、そう言われたようだ。
(リハビリって何?)
リハビリ(rehabilitation)を辞書で見ると
、「肉体的・精神的な外傷を負った者に訓練を施し、社会復帰を可能ならしめること。」とある。
語源的には、re(再び)、habilis(適した状態)、ation(にすること)で、
人間が、人間にふさわしくない状態に陥った時に、それを再びふさわしい状態に戻す(=全人的復権)ことである。
そうした意味で、私の障害は、機能的には足踏み状態かもしれないが、精神面を含めて、
「人間らしく生きている」という意味では、リハビリ成果は上がっているのかも知れない。
(厳しい脳卒中の後遺症)
ちょっとだけ弱音を吐くと、
脳卒中は、厳しい後遺症が出ることが多い。
運動機能の障害、言葉の障害、嚥下障害、脳卒中によるてんかん、緊張痛・強い痺れ感など、
人により障害の出方は千差万別である。(共通的に多いのは運動機能障害であるが・・)
私の場合は、半身の運動機能障害に加えて、緊張痛・強い痺れ感が身体に居座っており、これがなかなか大変である。
(最近のリハビリ短歌)
以下は、手慰みに作っている短歌の中で、後遺症障害、リハビリへの気持ちを詠んだ新作(笑)である。冬は特に苦戦することが多い。しかし歩かないと固まってしまう。
●真夜中に 疼痛おぼえ 目覚めると 窓の外には 六甲おろし
●夢の中 すたすた歩く 僕がいる いつか会いたい かつての自分
●リハビリは 嘘をつかない こう言われ また歩き出す 冬の坂道


摩訶不思議な猫の行動

猫がどこかに行っていないと思っていたら、洗濯機の上に「もも」、バスケットの中に「トム」がいた。まさに自由奔放な振る舞いであるが、法則性はいまだ見出せない。

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