今月のテーマ 

2009/6/9

顎関節症と噛み合わせ  顎関節症

最近、顎関節症の患者さんを診ることが多くなっています。

患者さん本人が「顎関節症」と自覚されて、口腔外科や歯科医にかかったものの、症状が上手く改善しなかったケースや、症状は自覚しているが、そのまま放置しているケースなど、状況は様々です。

顎関節症と体の歪みの関係は年々明らかになってきており、全身咬合学会では、手技療法と歯科治療の両面から顎関節症や咬合(噛み合わせ)についての研究を進めてきています。


私と顎関節や咬合の問題との出会いは結構古いのです。(といっても18年くらい前からですが)

手技療法による治療に携わり3年目くらいたった頃のことです。治療の腕前も順調に向上し、患者様の身体を上手く調整する事に自信が出てきていたのですが、「体の歪みは順調に良くなっている」のに、「いまいち症状がすっきりとしない」という患者様が数人出てきました。

特に、肩こりや首のだるさといった症状の場合に多いのですが、仰臥位(仰向け)や腹臥位(うつ伏せ)での治療中には、症状がどんどん緩和されていくのですが、座位(座った状態)になると再び症状(肩こりなど)がじんわり出てきてしまうのです。

「これは何かがおかしいぞ」「ちゃんと治療しているはずなのに」など当時の私は若さゆえに少し自信過剰なところもあったのですが、あれこれ原因を探していく内に、何気なく患者様の口の中をのぞいてみたのです。

その時の事は今でも忘れられません。その患者様の奥歯が金色に輝き、上下の歯が接触する面がお互いに真っ平ら、それはもう見事な平面でした。

ためしに、顎を咀嚼(物を食べるときのすりこぎ運動)の動きをやってもらうと、上の顎に下の顎がぴったりとはまり込み、びくともしません。本人も「食事をすると肩がこるんだ」と言っています。

これはひょっとすると… 私は丁度検査用においてあった使い捨ての舌圧子(木製)を取り出し、この平らな咬合面(上下の歯の当たる面の間)に噛ましてみました。
患者様にこの板をしっかり噛んだり緩めたりと数回やったもらうと… 何と肩こりがどんどんマシになってくるのです。

この時を境に、肩こりや首の症状がすっきり取れない患者様の口の中を片っ端から観察し始めました。

症状が上手く緩和されないか、良い状態が持続しない患者様のほとんどに歯の治療や歯並びの不良がみられ、舌圧子を噛ませるとラクになることが解ってきました。

「あ〜良かった。僕の治療がヘタクソだから症状がすっきりしないんじゃなく、かみ合わせの不良が関係していたんだ!」と僕自身はスッキリしたのですが患者さんはスッキリとは行きません。

「板を噛んだらラクになることは良く解ったけど、これからどうすればいいの?」

確かに… 特に、歯科治療を受けてから調子の悪くなった人は深刻です。今まで治療をしてもらっていた歯医者さんに、かみ合わせに対しての正しい知識が無かったから調子が悪くなるような治療を知らずにやってしまったのですよね。

「これは、かみ合わせや顎関節症に関して、正しい知識と技術を持った歯科の先生を早急に見つけなければいけないな!」


こんな感じで、私が顎関節症やかみ合わせの勉強を始めることになったのです。

次回のブログに続きます。
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