2010/8/10

LA半日観光(ハリウッド)  LA旅行(2009年初秋)

クリックすると元のサイズで表示します やって来ました、ハリウッド!
 
 かの有名なハリウッドサインだ。ハリウッドの目抜き通りから見えるんだね。元々は1923年に不動産広告として建てられた巨大看板らしいが、今や映画の都ハリウッドを象徴するモニュメントになっている。

 2008年にサイン周辺の土地が売りに出される話が出て、景観保護の為にスピルバーグ監督や俳優トム・ハンクス等の著名な映画人が土地購入費の募金運動を展開し、今年4月には買い取り額1,250万ドルを上回る寄付が集まったらしい。それを会見で誇らしげに発表したのがアーノルド・シュワルツェエネッガーカリフォルニア州知事。ハリウッド映画人の見識や行動力、集金力には舌を巻くばかりだ。日本で同様の事態が起きた時、誰が声を上げ、行動を起こすのだろう?セレブリティの彼我の違いを感じるエピソードではないだろうか。

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クリックすると元のサイズで表示します 2001年11月にオープンし、翌2002年からは米映画の祭典アカデミー賞の授賞式会場として使用されているコダックシアター。写真メーカー、コダック社が7,500万ドルもの大枚をはたいて命名権を取得したと言うから驚きだ。

 受賞式当日は、名だたるスター達が、レッドカーペットの敷かれたこのシアターの階段を一段一段踏みしめながら上って行くんだね。階段脇の柱に取り付けられたライトには、歴代の作品賞受賞作品の名前が掲示されている。上写真は、ベトナム戦争従軍兵の悲劇を描いた、マイケル・チミノ監督、ロバート・デ・ニーロ主演の第51回アカデミー賞作品賞授賞作「ディア・ハンタ−」。高校生の頃、映画館で見て深い感銘を受けた作品。主題歌「カバティーナ」の物悲しい旋律は今も耳を離れない。

クリックすると元のサイズで表示します このハリウッド・ハイランド界隈は、映画好きには堪らない場所だ。写真は中国寺院風の威風堂々とした店構えのグローマンズ・チャイニーズ・シアター。興行師シド・グローマンズの協力で、1927年、当時としては世界最大の劇場となるよう意図して建てられたものらしい。

 その前庭には、ハリウッドで多大な功績を残したスター俳優らの手形や足形とサインを刻んだブロックタイルが敷き詰められている(一言付け加えると、スターは生身の人間とは限らない。誰もが知るキャラクターも、その栄誉に与っている)

クリックすると元のサイズで表示します サンタモニカが人影もまばらだったのに比べ、ここは大勢の人で賑わっていた。まさに世界中から映画ファンが、スターの手形や足跡見たさに集結しているかのよう。各自が好きなスターのタイルを探して、一心に足下を見つめているのが印象的だった。私や夫や息子もその中の1人。スターの手形に自分の手を重ねて、その大きさや形を確認する。スクリーンの中の俳優との距離が一気に縮まったような感慨があった。

 私はハリソン・フォードクリント・イーストウッドジャック・ニコルソンのタイルを見つけた。息子はアクション・スターのブルース・ウィリスアーノルド・シュワルツェエネッガーが目当てだったようだ。 

クリックすると元のサイズで表示します 面白いのは手形や足形と共に刻まれたサイン。俳優が思い思いに刻んだメッセージや字体は、俳優の個性を如実に表している。

 ブルース・ウィリスは彼を一躍世界的スターダムへと押し上げた「ダイ・ハード」シリーズで、彼が演じるジョン・マクレーン刑事の決まり文句”Yipee Ki Yay!”(←クリックすると、解説にジャンプします)を、そしてアーノルド・シュワルツェエネッガーは同じく代表作「ターミーネーター」シリーズで、ターミーネーターを演じる彼がかっこよく言い放った”I'll be back.”を署名と共にしっかり刻み込んでいる。ファンには何とも嬉しい、粋な図らいだ。

クリックすると元のサイズで表示します おお〜、ここで何と!あのサミュエル・L・ジャクソンに遭遇!と言いたいところだが、これは隣接するマダム・タッソー・ハリウッド(蝋人形館)の宣伝用に置かれた本物そっくりのサミュエル像。こうして見ると、彼は顔が小さいんだねえ…均整のとれた体つきに脱帽です!

 マダム・タッソ−・ハリウッドは、まだオープンして間もないハリウッドの新名所。私はロンドンの本店には15年位前に行ったことがある。そこの目玉は、何と言っても英国のロイヤル・ファミリー。当時、既に皇太子夫妻の不仲は伝えられていたが、マダムタッソ−では、現実のゴタゴタをよそにロイヤル・ファミリー勢揃いで、英国連邦率いる王室の威厳を示していた。

 蝋人形は本物と見紛うほど精巧な作りで、工房と思しき部屋も公開されていて、頭部や手足等が陳列されているのが一種異様な雰囲気を醸していたのを覚えている。

 マダム・タッソー・ハリウッドでは、悩殺ポーズでマリリン・モンローがお出迎え。

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クリックすると元のサイズで表示します 大通りに面した歩道は、これまたウォーク・オブ・フェームとして知られた観光名所。映画業界、テレビ&ラジオ放送業界、音楽業界、演劇界に貢献した人物を顕彰する特製プレートが、長さ5kmに渡って埋め込まれている。

 プレートは焦げ茶色の正方形のタイルの中央に、真鍮で縁取りされたテラゾ製(砕いた大理石とセメントを混ぜた物)のピンクの星形と言うデザインで、星の中に人物の名前と、その人物が活躍した分野を表したシンボルが添えられている。1959年にハリウッドの商工会議所により始まった顕彰制度だが、今やプレートの数は2,000個を超えていると言う。

 今年ガン闘病の末亡くなったデニス・ホッパーも死の直前その栄誉に浴し、病をおしてセレモニーに出席したのが記憶に新しい。

 写真は、昨年急逝したマイケル・ジャクソンのプレート。音楽業界を意味するレコードがシンボルとして付されている。昨年も今年も、彼の命日前後には、このプレートに沢山の花が手向けられたのをテレビで見た。普段は人通りの絶えない歩道である。そこが、マイケルの死を悼む場として、花で埋め尽くされたのだ。

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2010/8/9

忘れ難いサンタモニカの青空  LA旅行(2009年初秋)

クリックすると元のサイズで表示します LA旅行から早1年近くが経とうとしている。私が住む関東では、このところ晴天、猛暑が続いているが、青空を見上げる度に、LAサンタモニカの鮮烈な空の青さが思い出される。

 私はいろいろな国に行く度に、空を仰ぎ見るのが好きなのだが、LAサンタモニカで目にした青空は、その青さに心を打ち抜かれたような感動を覚えた。どこまでも高い空に、日本ではついぞ味わったことのない開放感もあって、自分がアメリカに来たことを強く実感した。しかも空気がカラッとして、9月下旬と言うのに日差しはジリジリと肌を焦がすように痛いほどだった(しかし、サンディエゴ在住のちいちゃんによれば、カリフォルニア沿岸は寒流が通っていて水温は低いそうだ。だから夏の終わりは意外に早い?)

クリックすると元のサイズで表示します たまたまLA半日ツアーに参加したのは私達家族だけだったので、気兼ねなく行動できたのはラッキーだった。ガイドのおじさんも気楽な様子で道路脇にワゴン車を停め、「桟橋まで行って来たら」と言ってくれた。

 では、お言葉に甘えて、テクテクと…あれぇ〜、結構遠いぞ!結局往復だけで持ち時間の30分を使いきってしまった。ビーチも日本とはスケールが違うぜ!それにしても桟橋の幅も広々。そこでストリート・ミュージシャンが演奏していたり。遊園地もあるんだよね。

クリックすると元のサイズで表示します 桟橋の縁でカモメ?もひと休み。サンタモニカ・ピアは映画やドラマのロケ地としても有名。キム・ベイシンガー主演の「セルラー」では、結構な頻度で使われていた。帰国後にケーブルテレビで見た「ターミーネーター サラ・コナー クロニクル 2」でも、ジョン・コナーが私達と同じ道を歩き、同じ階段を上った。これって、ファンとしては嬉しいもの。

        広大な砂浜。照りつける太陽。しかし、人影はまばら。
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        来て、来て、来て サンタモニカァ〜♪(by 桜田淳子)
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2009/10/26

初めてのLA(6)〜搭乗手続きで  LA旅行(2009年初秋)

 LA行きと釜山行きの便が重なったせいか、平日だと言うのに、大韓航空のブースにだけ長蛇の列が出来ていて、搭乗手続きに思いの外時間がかかった。おかげで今回は空港内のVIPラウンジを利用できず終い。普段ゴールドカードの利点を実感できない夫がしきりに残念がっていた。空港到着直後は、長蛇の列が大韓航空の乗客のものだとは気づかずに、「わ〜、何?この長蛇の列。大変そうだなあ〜」なんて、対岸の火事のように思っていた我が家。旅行社のブースにまず立ち寄り、旅程表やEチケットを受け取って、大韓航空のブースを目指して初めて、自分達もその長蛇の列に加わらなければならないことに気づいた次第。おマヌケな話です

 そして我が家が並ぶ列に並行して、大学生の団体客と思しき行列も。後から来て、大韓航空の別のブースで手続きを開始したので、てっきり出発時刻の迫っている釜山行きかと思いきや、同じLA行きだった。団体ということで特別扱いだったのか?ヒマなので彼らをそれとなしに観察していたら、手続き開始後に男女を問わず何人もの学生が、搭乗手続き前に必要なESTA(電子渡航認証システム)を申請していないことが発覚。

 オイオイ、もうESTAの運用が始まって9カ月が経つんだよ。大学生(←一応、関西では有名な大学。集合場所に名前が明記されていた)なのにそんなことも知らないの?ニュース見てないの?なんて思ったが、果たして今回の旅行の手続きをすべて親任せの我が息子(←大学生)だって、そのことを理解しているのか怪しいものだ。しかし、学校の授業の一環で行くようだから学校でも事前に説明があっただろうし、親は関わっていないのだから自分で考えて準備するべきだろう。何より、ESTAの手続きを通して、それが生まれた背景について考えることも、米国の現状を知る手立てとなるだろうから。自分の意識の持ちようで、どんなことからも学ぶべきことは見つかる。

 息子やその同級生を見ても普段感じていることだが、イマドキの大学生、しっかりしているようで肝心なところがヌケている(私自身は息子の年齢で、バイトとは言え既にさまざまな仕事を経験していたし、多忙な母親の代わりに晩ご飯を作ったり、幼い弟妹のPTAにも出席していた)。幼い頃から机上の勉強ばかりさせていた、或いは部活ばかりさせていた親の責任も大きいだろうが、大学生ともなれば、主体的にもう少し社会の動きに関心を持って欲しいと思う。毎日、新聞はちゃんと読んでいるのかな?自分の半径1m以内ばかり見てやしないよね?しかし、このオメデタサは、彼らだけの責任とも言い切れないものがある(もちろん若い世代は彼らなりに、親世代にはない優れた面も持ち合わせてはいる)

 「経済的豊かさ」は人々の心に安寧をもたらすと同時に、感覚を愚鈍にする。経済の豊かな社会では社会不安も比較的少ないから、人々は日常の中で身の危険を感じることも少ない。現状への満足度も高い。そうすると、常に身を守る為に神経を尖らせ、周囲に目を配る必要性もなくなってしまう。そして関心は外ではなく、自分の内なるものへと向かいがちになる。一般に「オタク」と呼ばれる意識性向を持った人々の存在は、少なくとも生存への脅威がない豊かな社会の所産だろう。このことは海外に行けば、容易に実感できるものである。例えば、1ブロック違っただけで、通りの雰囲気が一変する米国のダウンタウンを歩いてみたらいい。所謂”危険地帯”と言われる場所へ足を踏み入れた途端、おそらく誰もが、視覚・嗅覚・聴覚・触覚が感じ取る尋常ならざるその場の雰囲気に、無意識のうちに筋肉は緊張して強ばり、危険を察知すべく感覚をさらに研ぎ澄ませて、自分の周囲を注意深く見渡すはずだ。

 日本は太平洋戦争終結から60年以上も戦禍と無縁だったこともあり、戦争を知らない世代が過半数を超え、本当の意味での窮乏を知る国民が少なくなっている。今、日本経済にも陰りが見えて来て、「格差社会」や「貧困率の高さ」が取り沙汰されてはいるが、それでも世界で言うところの「貧困状態」とはレベルが違う。その直中いるのが今の若い世代なのだ。国内に留まっている限り、世界の、まさに生存を賭けた厳しい現実を知ることはないだろう。その意味で、若いうちに海外の現状〜明るい部分も暗い部分も〜を、身を以て知ることは大事なことなのかもしれない。

2009/10/25

初めてのLA(5)〜エアライン(大韓航空LA直行便)  LA旅行(2009年初秋)

クリックすると元のサイズで表示します評判の割には…
 
 風邪をひいたりして、すっかり旅行記が中断してしまった。記憶が薄れないうちに書き留めておかなければ、と言うことで、今日はエアラインについて書いてみたい。私が利用したのはもちろんエコノミークラスである

 今回のツアーは「大韓航空創立40周年記念特別企画ツアー」と言うことで、利用エアラインは申し込みの時点で大韓航空のLA直行便であることは決まっていた。大韓航空の利用は、2年前の韓国ツアーで経験済み。その時の印象は「短いフライトで、よくもまあコマネズミのように働くものだ」と、キャビン・アテンダント(以下、CA)の着陸ギリギリまでの仕事ぶりに驚いたものだった。着陸間近だと言うのに、機内販売で狭い通路を行ったり来たりしていたのデスよ

 今回はさすがに往復共に10時間前後の長時間のフライト。機内の快適性はもとより、航行の安全性が気になった。それでネットのクチコミ情報を調べてみたが、過去の大韓航空機爆破事件の話もあって、あまり芳しくない。とは言え、ここ数年は目立った事故は起きていないはずである。

 それでは機内の快適性はどうか?私達が利用したKE001便は成田発と言っても、始発は韓国の仁川空港。成田は経由地で、既に座席は仁川からの客で一部埋まっているのである。ネットのクチコミ情報には5年〜10年以上前のものがあって、それには「機内にキムチを持ち込んでいる韓国人客が大勢いて、機内全体がキムチ臭かった」「韓国人客は騒々しくてマナーがなっていない」なんてコメントもあり、心配がなくもなかった(改めて考えてみれば、どこの国にも独特の匂いはあるもの。それが外国人には気になるだけの話かもしれない)

 しかし、実際乗ってみたら、一部の年配客に、勝手に席を移動したり(→往路はほぼ満席に近かったので、結果的に”おじさん”は本来の席へ戻ることになった)、何度もCAを呼びつけたりする人がいるにはいたが、全般的に見て、韓国人客のマナーの悪さはそれほど気になるものではなかった。10年も経てば誰だって旅慣れて、当初の舞い上がった気分も幾分落ち着き、その立ち居振る舞いも洗練されるものなのだろう。かつての日本人がそうであったように。

 機内装備は、韓国仁川からLAへ直行する便は、各座席の背面にパーソナルモニターを備えた最新鋭機が就航しているのだが、残念なことに成田経由便にはパーソナルモニターが付いていない(※注> 2010年よりパーソナルモニター装備の新型機が就航しているらしい。詳しくは→大韓航空公式HP)。8年前に利用したマレーシア航空でさえ、各座席にモニターは付いていた。当時小4だった息子は、それでテレビゲームに興じて、退屈な長時間のフライトを乗り切った(苦笑)。それほどみた目に古い機体という印象はなかったが、国内線並の装備なのはちょっといただけない。

 しかし、前回の搭乗経験で周知の通り、大韓航空のCAは働き者である。こちらが恐縮するくらい、忙しなくサービスに奔走している。乾燥した機内では特に喉の渇きを覚えるものだが、こちらが飲み物を要求するまでもなく、心憎いタイミングで飲み物を提供してくれる。おかげで、長期フライトに伴うストレスはかなりのパーセンテージで軽減されたように思う。

 また、ネットのクチコミで一部指摘のあった機内トイレの汚さも、今回のフライトでは問題なし。エコノミークラス症候群の予防や気分転換の目的(=身体を少しでも動かす)もあって、私は何度となくトイレを利用したが、単に清潔なだけでなく、ペーパーのセッティング等、常に完璧な状態だった。乗客へのサービス、機内コンディションの保全等、CAへの指導が徹底されているのだろうか?微妙な差ではあるが、CAの仕事量で日系エアラインは大韓航空に負けていると思う。

 ただし、夫も指摘していたが、狭い通路ですれ違う時のCAの対応に関しては、日系のCAに軍配を上げたい。クチコミで「大韓航空のCAはサイボーグのように…(この後「美形」と続く)」と言う記述があったが、通路ですれ違う際のCAの態度には、厳格なマニュアルの存在を窺わせる、「マニュアルに書かれていることは完璧にこなすが、それ以外ではあまり気を遣いたくない」とも言うべき”そっけなさ””冷たさ”を感じたのである。その割り切りようは正にサイボーグそのもの。

 乗客へ「道を譲る」と言った意識は毛頭ない印象だ。或いは譲るにしても、瞬間、気を抜いて激務の疲れをその表情に垣間見せる感じ。そこに笑顔はない。あの配膳時の、彼女達の美しい笑顔はあくまでも業務用で、常に見せてくれるものではないのだ。もっとも、やるべきことはシッカリやってくれているのだから、クレームをつけるほどのものでもない。あれだけ容姿端麗で、日本のCA以上にエリート意識もあるであろうCAは、内心エコノミー客など「カボチャ」扱いなんだろうな。こちらとて、たいした料金は支払っていないから、エラソーなことは言えない(笑)。何れにしても、大韓航空のCAのプロ意識はたいしたものである。昔乗った某米国系エアラインや某伊国系エアラインのCAとは比べるべくもない(その真の力量を問われるのは有事の際の対応か?)

クリックすると元のサイズで表示します 機内食は、機内食のコンテストで優勝経験もある評判の「ビビンバ」を食べてみたが、噂に違わず味はなかなかのものであった。辛みは別添のチューブ入りのコチジャンで調整できる。しかし、普段辛い味付けに慣れていないせいか、私はそれを食べた直後から腹痛に悩まされ始めた。ただし私の場合、かつて駐在した中東でもずっと腹痛に悩まされたように、その土地の水との相性がなかなか合わなかったりするので、旅行中ずっと私を悩ませた腹痛は、ビビンバのせいだけではないと思う。朝食に出たおかゆもおいしかったし、一般的な洋食もおいしくいただけた。口に合わなかったのは、韓国風ピクルス?だけである。今まで利用したエアラインの中でも、機内食はおいしい部類に入るだろう。写真のナムルを白いご飯に混ぜ、コチジャンで味付けして、ごま油で和えたら出来上がり♪ 

 当初はパーソナルモニターもなく長時間のフライトをどう過ごそうかと言う懸念があった。しかし、往路は現地に朝到着(日本時間の深夜1時)で、到着後すぐに市内観光に行く予定もあり、私は機内では食事の時間以外はできるだけ眠るように心がけたせいか、それほど退屈を感じなかった。飛行時間も強い偏西風に乗って、定刻より1時間近く早く現地に到着したくらいである。復路は復路で、旅の疲れも手伝って、機内ではぐっすり眠れたおかげで、往路以上の長時間(約11時間半)のフライトも大して苦にならなかった。

 結局、往復共に国際線搭乗の楽しみのひとつである映画は見ず終い。見逃して損した、と思うほどの映画でもなかったのが幸い。特に邦画なんて、それをたまたま見た外国人に、邦画の代表的な作品のひとつと思われたら、それで邦画のレベルを判断されたら堪ったもんじゃない、と言うレベルの作品だった。どうしてこんな作品を、大韓航空はチョイスしたりしたんだ?!

 と言うことで、多少の不満はありつつも、大韓航空での長時間のフライトは、私が事前に目にした評判を良い意味で裏切ってくれて、なかなか快適な空の旅であった。今回の利用を機に、我が家は大韓航空のマイレージカードを作ってみたが、コストパフォーマンスを考えれば「ヨーロッパへ行く際にも、仁川経由で大韓航空を利用するのも悪くないかな」と私自身、今回の利用で思ったくらいだ。

 ところで大韓航空と言えば、連想されるのが韓国の仁川空港*。ここ最近、前原国土交通省大臣の「羽田空港ハブ空港化」発言で俄然ライバル視されている仁川空港だが、NHK発の韓流ブームと共に、日本の地方空港からのアクセスの良さもあって、年間138万人もの日本人利用客がいると言われている。今や極東アジアのハブ空港としての絶対的な自信を持つ仁川空港は、日本の前原発言を巡る騒動を静観する構えを見せる余裕すらある。現実問題として、羽田空港の利便性を今後さらに飛躍的に高めないと、日本は航空競争でも中韓シンガポールの後塵を拝することになるのは確実らしい。それとも、既に今さらどうあがいても遅いのかな?

 今回の航空行政の一件に限らず、あらゆる分野において、日本の行政の「未来を見据えた戦略のなさ」「問題発生時の対応の拙さ」が目に付く。根本的に何かがおかしいのかもしれない。それが何なのか、システムの問題なのか、携わる人間の問題なのか、具体的にズバッと指摘できない自分のぼんくら頭がもどかしい。例えば、上に立つ人間に、大計を立てる為の長期的視野が欠如しているとか…もしそれが問題のひとつだとすれば、その原因は何なのか…エリート育成の問題なのか…

【仁川空港*】

国家戦略として、路線開設や便数を自由化する「オープンスカイ政策」で、アジアの拠点(ハブ)空港を目指している。ソウル市中心部から車で約1時間。就航している定期便は43カ国124都市で、アジアの空港ではトップクラス。日本とは28の空港を結ぶ。

2001年3月に開港。24時間運用で、昨年6月には3本目となる4,000m滑走路の使用を開始。発着回数は年間41万回と、羽田空港より10万回以上多い。ハブ空港を目指して着陸料を成田(80万円弱)の半分以下(20万円強)に抑え、新規路線を開拓。これは「朝鮮日報」曰く、政府、空港、航空会社〜3者の協力態勢の賜物

昨年以来、景気悪化や燃料費高騰で打撃を受けた航空業界だが、大韓航空やアシアナ航空は、国際線乗り継ぎが便利になるようダイヤ改正し、景気回復も手伝って、既に不況を克服。

4本目の滑走路建設計画を進め、将来的に国際線利用者数を2,956万人(2008年)から1億人に増やすことを目指す。さらに空港周辺で人口約51万人の新都市建設が進められ、今月19日には空港と新都市を結ぶ仁川大橋(全長21.27km)の供用が開始、アクセスが改善した。

【羽田空港ハブ化への課題山積】

羽田空港がハブとなるには、新滑走路で発着回数を増やすだけでは不十分。5本目の滑走路を整備する他、飛行機の安全運行の為に、米軍が管制業務を行う「横田空域」のさらなる返還が必要。  

4本目の滑走路が2010年に供用され、発着回数が11万回増の41万回になっても、羽田乗り入れを希望する航空会社は多く、発着枠の不足は解消できない。成田空港を併せても63万回がやっと。首都圏の航空需要は20年後には94万回に達すると予想され((財)運輸政策研究機構調べ)、大幅な不足が生じるのは明らかである。これに対応する為、羽田空港の沖合に5本目の滑走路を新設する必要があるが、技術的な観点からも、1兆円とも言われる工事費の財源をどこから捻出するかと言う観点からも難しい。

(以上、赤字部分は10月25日付サンケイ・エクスプレス7面記事より抜粋)




2009/10/9

初めてのLA(4)〜ホテル  LA旅行(2009年初秋)

着陸間近の機上から見たLAの朝焼け
クリックすると元のサイズで表示します格安ツアーの弱点は「情報収集」で補う

 ANAの出しているツアーは、今まで度々利用して思うに、大手旅行社の出している平均的ツアーよりはホテルのグレードが高く(エアラインの名が廃るような変なホテルは用意しない。たとえ中級ホテルでも、そこの最上の部屋があてがわれる)、割高である。

 当初行こうと思っていたANA主催の香港のツアーは、大手旅行社の似たようなツアーと比較検討した結果、やはり価格設定は高めだったが、(1)発着が羽田空港であること、(2)ホテルのグレード、(3)夕刻日本出発、深夜現地到着で、現地滞在時間が長いこと、と言ったアドバンテージで選ぶに至った。しかし、行き先が香港と言うことで、季節柄、台風への懸念が拭えなかった。また特段、香港への執着もなかった。香港と言えば、「グルメやショッピング天国」と言ったイメージがあったことも、私を躊躇させた。

 そもそもシルバーウィークに旅行を思い立ったのは、似た名前のゴールデン・ウィークとは比較にならないほど、ツアー代金に割安感があったからである。「どこに行きたい」以前に、「旅行に行きたい」が先立った今回の旅行だった。

 結局私はツアー予約を済ませた後も、まだ迷っていた。そして何気なしに覗いた旅行会社のオンライン・ツアーカタログの中で、今回のツアーをたまたま見つけたのである。まだ公開したてを意味する"NEW"の文字が、ツアー名の前に躍っていた。早速、ツアーの詳細を見てみると、日数は2日増えて6日間で、行き先も遥か遠いLAなのに、価格はANAの4日間のツアーと殆ど変わらない。前回の家族揃っての海外旅行も近隣の韓国だったので(ただし、夏休み期間中のハイシーズンに、全行程食事付きで、今回のツアーより、料金は3割高だった)、目先を変えてアジアではないところに行ってみたいという思いも頭の隅にはあった。そこで夫に相談。そして今回のLA初見参となった。

 しかし、安いのにはそれなりの理由がある。私は海外旅行で格安ツアーを利用したのは今回が初めてだが、格安ツアーの格安たる所以は、旅行会社がツアー催行のギリギリまで、安いエアラインとホテルの確保に腐心している点ではないかと思う。現に、今回はエアラインこそ最初から大韓航空のLA直行便と決まっていたものの、宿泊ホテルが決まったのはツアー出発の6日前だった。ツアー出発まで10日を切ったのに旅行会社からは何の連絡もなく、ヤキモキした私はとうとう自分から電話をかけてしまった。結局その翌々日にホテル決定の連絡が入った。その宿泊先と言うのが、正直言って、候補ホテル4つの中で一番選ばれて欲しくないホテルだった

 と言うのも、2週間ほど前から、今回のエアラインである大韓航空と、宿泊先候補ホテル4つのクチコミ情報を、ネットで散々調べ上げていたからである。情報源はもちろん日本語に限らない。特にホテルに関しては、英語、仏語、独語を、辞書を片手に読みまくった。その結果、最もクチコミ評価が低かったのが、今回宿泊先となったホテルだったのである。ホテル名を聞いた瞬間、そう、ほんの一瞬、私は絶望的になったが、すぐさま気を取り直して、そのホテルで、どうしたら少しでも安全に、快適に過ごせるか、そのホテルから、どうしたら少しでも安全に、効率的に観光地へ行けるか、小さな脳みそをフル回転させて考えた。

 ホテルのグレードは、その格式、設備もさることながら、やはり立地で決まる。さらにLAでは、他の先進国の大都市以上に治安の問題が前面に出て来る。

 例えば何度か訪ねたことのあるロンドンなどは、メトロやバスなどの公共交通機関が発達していて、しかも比較的安全で(もちろん、時間帯で雰囲気が一変する地域もある)、4年前に行った時も、ウエストエンドで夜ミュージカルを見終えて、午後10時過ぎにメトロに乗っても全然怖くなかった。日本の首都圏で利用する感覚にほぼ近い。駅に向かう途中も劇場帰りの客が他に大勢いたので、特に不安を感じることはなかった。やはり人通りが絶えないということは、大きな安心材料である。

宿泊先ホテルのロビー。一見広々として、重厚感があって、天窓からの陽射しも心地良いのですが…↓
クリックすると元のサイズで表示します ところが、今回宿泊したダウンタウン地域は、オフィス街とそれ以外の地域、日中と夜間とでは様相が一変するのである。宿泊したホテル周辺は、さすがに窓や出入り口に鉄格子を設えた店や住宅はなかったが(←こうなると、無知な旅行者が出歩こうものなら、何が起きても不思議ではないらしい)、日中でも人通りの少ない場所だった。日没前になると急ぎ足で歩く人の姿が目立った。クチコミでも何人もの人から指摘があったが、夜間に出歩くのは危険な地域だった。実際、夜間に外からはひっきりなしにパトカーのサイレンが聞こえていたし、一度、悲鳴のような声も聞こえたような気がした(一瞬、耳を疑ったが)

 ホテル周辺のうらぶれた雰囲気、2、3軒先にある飲み物等を売っているミニ商店の佇まいなどが、10年以上前に住んでいたヨルダンのアンマンにそっくりだと、夫が苦笑いをした。ホテル滞在中も、帰国してからも、夫は今回の旅を「米国の光と影の、影の部分をひたすら見た旅だったなあ…」としみじみとした口調で繰り返す。LAの強い陽射しに照射されて、影が色濃く投影されているかのように。光が強ければ強いほど、影の黒さが際立つように。先日、2週間遅れでケーブルテレビのチャンネルで放映された「エミー賞受賞式」を見ながら、夫はこうも言った。「そう、この華やかな光の部分を、僕はLAでついぞ見かけなかったんだ」 

 ただ、我が家は息子を連れていることもあって(今ではすっかり成長したが)、昔から海外では夜は不用意に出歩かない。早めに外出先で夕食を済ませるか、ホテル内のレストランで食べるか、デリで簡単な総菜を買って来てホテルの部屋で食べるかして、よほど勝手を知っている場所でない限り、日没前にはホテルに戻るようにしていた。幸いなことに、今回LAはサマータイム実施期間中で、午後8時頃まで明るかったし、ホテルに戻ればテレビは多チャンネルだったので、長い夜を退屈することはなかった。
 
 それなりのホテルだから設備にも期待はしていなかったが、冷蔵庫がないのは不便だった。希望すれば1日14$で貸し出してはくれるらしいが、1日14$とはねえ…4泊ともなれば56$。外で何か美味しいものを食べた方がまだましだと思った。今回のエアライン&ホテルのパックツアーで、ホテルのグレードがもうひとつ上のコースがあったが、そこで指定された3〜4ツ★ホテルも「冷蔵庫なし」、とクチコミ情報にはあったので、室内に冷蔵庫がないのはそれほど珍しいことではないのだろうか?夜間、何か冷たい飲み物を飲みたいと思って、エレベーター近くに設置された自販機で飲み物を買おうとしたが、壊れていて使えなかった。冷蔵庫を設置しないのなら、自販機くらい使えるようにして欲しいものだ。

 とは言いつつも、ホテル自体にはクチコミの酷評ほどには悪い印象を覚えなかった。あまりの酷評に覚悟を決めて、或いは何も期待しないで泊まったからなのか。また、チェックイン時に、ツアーガイドがホテル側と交渉して、フロアで一番広い部屋を用意してくれたことも良かったのかもしれない。古いホテルだけに、宿泊候補のホテルの中では最も部屋が広かったようだ(だから、このホテルが選ばれた?!)。カーテンがどういうわけだか開閉しづらいとか、浴室のシャワーヘッドが壁に固定式だとか、エアコンの温度設定の微調整が効かないとか言う多少の不便はあったが、壁紙や床の絨毯を張り替えたのか、クチコミで酷評されていたようなシミや穴はなかった。毎朝、ベッドメイキングもきちんとしてくれて、毎夕部屋に戻って来るとこぎれいに片付いていた。

 クチコミ情報は、ことホテルの全体的な印象に関しては投稿者の主観で書かれたものが多く、その投稿者の判断軸のようなものは、読み手には不明である。つまり投稿者が普段どんなグレードのホテルに泊まっているのかは知りようがないから、どのグレードとの比較対象なのかも読み手にはわからない。ホテルのクチコミ情報では、やはりホテル周辺の様子や観光地へのアクセス方法など、実体験に基づいた具体的事実を描写した記述が参考になる。そして書き手の属性(年齢や性別や利用目的など)が、自分により近いクチコミ情報の方が役立ったように思う。多少参考にはしても、そのまま鵜呑みにしない。それがクチコミ情報の利用方法だろうか?

 それからホテル周辺情報のイマドキのチェック方法と言えば、グーグルのストリート・ビュー機能もオススメ。ホテルの住所を入力すれば、現地の写真が表示され、自分があたかも現地にいるかのように360度周辺を見回すことができる。これも現代ならではの情報収集方法だと思う。他にロスアンゼルス警察の公式HPにアクセスして犯罪ハザードマップも見ようと思ったが、これはなぜか見られなかった。他に外務省の海外治安情報などもシッカリ読んだ。

 とにかくLAでレンタカーを借りずに、限られた予算で旅行を楽しみたいなら、観光地など、行きたい場所へのホテルからのアクセス方法はさまざまな角度から検討するに限る。ダウンタウンには見るべきものがないから宿泊先として勧めない、との声もあるが、格安パックツアーで用意されるホテルは大抵ダウンタンのホテルなのである。そして意外にも、公共交通機関利用を考える旅行者にとって、オフィス街への通勤の足であるメトロやバスが利用できるのは、ダウンタウンならではの利点だと思う。モノは考えようだ。

 いざ宿泊先が決まったら、宿泊ホテル最寄りのバス停、メトロの駅(さらに、どの路線が走っているか?)の位置は真っ先に確認するべきだし、タクシー(すぐに捕まえられるか?安全か?料金システムなど)や、現地ツアー会社が提供しているオプショナルツアーや定額タクシーの利用の検討など、さまざまなアクセス方法が考えられる。我が家も自分の手持ちの予算と相談しながら、目的地、時間帯に応じて交通手段を使い分けた。


2009/9/29

初めてのLA(3)〜旅程の立て方  LA旅行(2009年初秋)

ホテル近くを走るHarbor FWYの夕方の風景。渋滞している。
クリックすると元のサイズで表示します旅程を立てる

 今回は基本的にエアライン(今回は大韓航空直行便指定。安いツアーは出発間際まで利用エアラインが確定しなかったり、乗り継ぎ便の場合があるので、その点では良かった)とホテルを確保しただけのフリープラン。しかし有り難いことに、空港、ホテル間の送迎とLA到着日に空港から直行の形で約5時間の市内観光も付いていた。つまり正味3日半の滞在の内、半日はツアーに組み込まれた市内観光でLAの主な観光地を巡ることができるので、後は翌日からの3日間についてだけ、自分の目的に適った旅程を考えれば良いのだ。

クリックすると元のサイズで表示します 実際、市内観光はLAに到着してすぐの観光だったので、LA観光の全体像を旅行の初日に大雑把に捉えることができて良かったと思う。LAには現地時間午前9時前に到着。最初の訪問地サンタモニカの目映いばかりの陽光は、時差ボケ(何せ着いた時刻は日本時間の深夜)の頭を覚醒させるのにかなり役立った。

 タイトルを「旅程の立て方」としたが、別にこれからLAを旅行しようとしている人に上から目線で指南しているわけではなく、「自分はこんな風に旅程を立ててみた」と言っているだけで、その内容がもし誰かのお役に立てるのなら嬉しい限りだ。

 さて、今回の旅行はLA行きを決めた時点で「どこに行きたいのか」が明確だったので、LA入り前にある程度仕込んで行った。今は便利なネット時代。現地の旅行社とのやりとりもメールで可能だ。できるだけ日程に余裕を持って旅行社とコンタクトすれば安全確実に現地での足を確保できる。旅行前ギリギリになって予約をしようとすると電話でなければ受け付けて貰えなかったり、キャンセル時にキャンセル料が発生したりするようだ。移動の足の確保は、車の運転に自信のある人にはレンタカーを利用すれば良い話なので、ここに書いてある内容は、あくまでもレンタカーを利用せずにLAを楽しむ方法である。

 今回利用した現地の旅行会社は日系のエレファントツアー社。似た内容のツアーでも、ツアー会社によって料金が違うが、それはツアー時間の長さの違いであったり、ツアー料金にサービスチャージが込みか、そうでないかの違いであったりする。価格を単純比較するのではなく、ツアー時間の長さやホテル送迎の有無、リコンファームの要不要等、細かくチェックする必要があると思う。日系は日本語で対応してくれる分割高かもしれないが、きめ細かなサービスは日本人ならではである。業者間の競争が激しいのか、今回利用してみると誠心誠意サービスに努めているように見えた。

 実はホテル、空港間の送迎と初日の半日市内観光は、今回のツアーを催行した日本の旅行社が委託した別の日系旅行社だったのだが、半日観光を担当してくれたガイドさんが車中でしきりにオプショナルツアーを勧めて来た。しかし、我が家は出発前に既に手配は済ませている。ツアーの途中でガイドさんに気分を害されてはマズイと思ったので返答は曖昧にするしかなく、道中これには困ってしまった前述のように、今や便利なネット時代。限られた日数のツアーの場合、多くの人は出発前に予め旅程を組んでしまい、現地に着いてからオプショナルツアーを申し込む、と言ったような悠長なことはあまりしないと思うのだが…

 旅行前の仕込みは以下のように行った。

昼のグリフィス天文台外観 
クリックすると元のサイズで表示します ネットやガイドブック等で仕入れた情報をもとに、訪ねると決めた場所は3カ所。「ゲッティ美術館(Getty Center)」「ユニバーサル・スタジオ・ハリウッド(Universal Studios Hollywood、以下USH)」「グリフィス天文台(Griffith Observatory)」。

 そこで、移動の足を持たない我が家は、まず公共交通機関でのアクセスを検討した。すると、ゲッティ美術館は前述のようにバス利用が可能と言っても時間がかかりすぎるので、現地の日系旅行社の定額シャトルタクシー(ワゴン車で、「相乗りタクシー」と言った趣。利用者の数により車の種類も変わるらしい。距離による定額制なので、途中で渋滞に嵌っても課金を気にする必要がない。因みに、ダウンタウンのホテル、ゲッティ間を往復で料金は120$/台<4人まで>)を利用することにした。グリフィス天文台へは夜間に行くので、既成のオプショナルツアー(グリフィス天文台とショッピングモール、ホテルの送迎、ディスカウント・クーポン利用で59$/人)を利用することにした。おしなべて価格が高いと思われるかもしれないが、日数が限られたツアーで、できるだけ観光を充実させたいのならば、「時間をお金で買う」と言う考え方で、こうしたサービスを利用するのが合理的ではないか?

 クリックすると元のサイズで表示します 問題はUSH。当初はこれもオプショナルツアー(1dayチケットとホテル、USH間の送迎、ディスカウント・クーポン利用で89$/人)を頼んだが、滞在ホテルが確定した時点(出発の1週間前)で、メトロライン(地下鉄)を使って乗り換えなしで行けると分かったのでツアーをキャンセルし、自力で行くことにした。

 チケットはUSHのホームページ(以下、HP)にアクセスし、HPのみで購入可能な1日分のチケット代金で2日(連続でなくとも良い)利用できるチケット(2 days for the price of 1 ticket 69.99$/人、印刷代込みの価格)を入手。クレジットカード払いで、チケットは自宅のプリンターで印刷できる(サイズはA4大)。右上写真がUSHのEチケット。これを通常の入場口に持って行くと、チケット購入時に使用したクレジットカードの提示を求められた後、Eチケットのバーコードが読み込まれ、その場で指紋登録も行われる。指紋登録は「マミー・ザ・ライド」利用時に手荷物を預けるロッカー開閉の認証等に使われたり、次回来訪時の本人確認に使われるようだ(結局、2回目もEチケットとクレジットカードの提示は求められるけれど)

 我が家はUSJに行くときもHPでオンラインチケットを購入して行く。そうすれば、訪問当日にチケットブースに並ぶ必要もなく、USHのようにお得なチケットを買うこともできたりする。どうせ米国に行くのなら英語に苦手意識など持たずに(高校までの英語力で十分)、辞書片手にオンラインでチケットを買うことに挑戦する方が、旅行気分も盛り上がるというものだろう。通常日本や現地で、USHのオプショナルツアーを申し込むと100$以上はするので、オンラインチケットを利用すれば30$以上浮く計算になる。その分をお土産代や食事代に回せると考えれば、試す価値は大いにあると思う。

 以上のように、旅行の出発前にメインの訪問地への足やチケットを確保しておいた。シャトルタクシーやオプショナルツアーの日程は決まったので、後は現地の状況を見て、USHにいつ行くかを決めれば良い。調べてみると、やはり土日はかなり混雑するらしいので、平日にあたる現地到着2日目に行くことにした。その時点では2回行くかどうかは未定だったが、家族で話し合って、最終日はあえて旅程を立てずにフリーにして、もし1日で物足りなければ、最終日にまた半日でも行こうと言うことになった。滅多に行けない海外。行きたい所はいろいろあるが、限られた日数ではどこかを諦めなくてはならない。今回はゲッティ美術館以外の美術館・博物館やUCLAを諦めることにした。いつになるかわからないが、次回訪問の楽しみとしておこう。

 




2009/9/25

初めてのLA(2)〜香港からLAへ  LA旅行(2009年初秋)

Ocean Ave. Santa Monica
クリックすると元のサイズで表示しますひょんなことからLAへ

 実は当初計画していたのは香港旅行だった。羽田発ANA便での香港3泊4日のツアーを予約した後に、何気なく大手旅行社のホームページを覗いてみたら、予約した香港ツアーと殆ど変わらない価格の5泊6日のLAツアーの案内が、"NEW"の文字(つまり新着情報ですね)と共に目に飛び込んで来た。

 ほぼ同じ価格でより遠くに行ける。しかもLAには憧れのゲッティ美術館がある!香港とLAを天秤にかけたら、LAに私の気持ちは傾いた。夫に相談し、了解を得て、急遽旅行先は香港からLAへと変わった。私が予約を入れて僅か数日で同じ出発日のツアーはSOLD OUTとなった。

 所謂格安ツアーであり、食事の一切つかないツアーである。利用エアラインは大韓航空。ホテルもLAのダウンタウンにある2〜3ツ★クラスのホテル4つの内のひとつで、出発直前までどこに泊まれるかは分からない。当初予約していた香港ツアーはANA主催のツアーなので、乗り慣れた飛行機に、ホテルもそこそこのグレードだった。同じ価格でもグレードが違う。今さらのようにエアラインやホテルのことが心配になって、私はネットでエアラインや宿泊候補ホテルのクチコミ情報を集めるだけ集めた。

 そして、エアラインもホテルも、価格なりのグレードであることを改めて思い知らされた。どちらもクチコミの評判は芳しくない。大韓航空はかつての事故のイメージがいまだ強く、安全性を疑う声があった。ホテルは候補の何れもが立地の治安の悪さ、室内装備の貧弱さを指摘する声が多かった。さらにレンタカーを使う予定のない私達家族には、車社会であるLAでの車なしの観光は不便だと言う声が、不安を助長した。しかし、行くと決めたからには、いかに安全確実に旅行を楽しむかに知恵を絞らねばならない。私はネットを駆使して、どんなにホテルの立地が悪かろうと、車がなくて不便であろうと、楽しむ術はないかと調べに調べた。

 実は我が家にとってエアラインやホテルのグレードは、たいして問題ではないのである。これは、これまで海外十数カ国に20回以上渡航した経験から得た我が家なりの結論とも言える(誰にでも当てはまるというものではないだろう)。息子が幼い頃は夜出歩くことがなかったので、ルームサービスの可能なグレードの高いホテルを利用したりしたが、息子がある程度の年齢になってからは、ホテルは「寝るだけ」と割り切って、価格重視で選ぶことが多くなった。エアラインもANA、JAL、アリタリア、エールフランス、KLMオランダ、タイ、中華、ノースウエスト、トルコ、ヨルダン、英国、大韓、マレーシアといろいろ乗り継いで来ているので、特にどこのエアラインにと言う拘りもない。これまでの経験を踏まえて言えば、大切なのは「旅行前にどれだけの情報を集められるか」なのだと思う。情報の質と量が、旅の安全性と効率性とコストを決めると言っていい。

 そして、今回の至上命題はできるだけコストをかけないこと。夫曰く、既にモノで溢れかえっている我が家にお土産は不要。限られた予算で自分が旅先でやりたいことを実現する為に、何にコストをかけ、何を削るか。その見極めと割り切りが大切と言えるだろうか。

クリックすると元のサイズで表示します 例えば、今回宿泊するダウンタウン地区からゲッティ美術館(右写真)へは、バスを乗り継いで行けないことはない。しかし、調べた限りでは片道60〜90分かかると言う。すると往復では2〜3時間が移動に費やされることになる。限られた日程の中で、広大な美術館を堪能する為には、幾らコスト重視と言っても「時間をお金で買う」と言う割り切りは必要である。だから今回、我が家は現地ツアー会社の定額シャトルタクシーを利用することにした(ホテル、美術館の間をダイレクトに移動するので、移動時間は往復1時間強で済んだ)。因みに私は海外でも自動車の運転経験があるが、元々運転が嫌いなので、海外での運転となると見知らぬ土地への緊張もあって疲労が激しい。しかも現在夫が運転免許を持っていないので、レンタカーが幾ら便利と言っても、私は使いたいとは思わない。

 因みにバスで行くなら、我が家の場合、ホテル→最寄りのメトロレール駅→メトロバス2#停車バス亭最寄りのメトロレール駅でメトロバス#2に乗車→Hilgard&Westholmeでメトロラピッドバス#761に乗り換え→ゲッティ・センター前下車となる。メトロ及びバスの料金は自家用車を持てない市民のことを考慮してか1回1.25$と格安。高速を利用するラピッドバスを利用しても、1人往復10$以下で行けた計算だが、できるだけ美術館の滞在時間を長くしたかったので、乗り換えの手間を考えても、バスとシャトル・タクシーの4倍程度の価格差は許容範囲だった。

 また、現地ではゲッティ美術館へ行くオプショナルツアーも各社から出ているのだが、美術館滞在が正味3時間程度(食事時間含む)で、料金がひとり40〜55$である。ゲッティ美術館は入場料無料なので、これは往復の送迎代金と見て良いと思うが、それならば定額シャトル・タクシーで往復の送迎(ダウンタウン、ゲッティ間往復で1台<4人まで>120$)を頼み、開館時間(季節によるが10時〜17時)に目一杯滞在できる方が、私としては満足度が高い。実際、ゲッティ美術館は終日滞在しても全然飽きないほどの充実したコレクションで、既成のツアーのたった3時間の滞在では、私ならきっと後悔したと思う。尤も一人旅の場合は、選択の余地がないのだろうけれど。

 


2009/9/25

初めてのLA(1)〜空の青さ  LA旅行(2009年初秋)

クリックすると元のサイズで表示しますLAの空は、
どこまでも高く、広く、
かった…


 LAで視覚的に一番鮮烈だったのは、空のさだ。ロスアンゼルス国際空港(LAX)から直行したカリフォルニア有数のビーチ、サンタモニカでは、数十キロにも及ぶと言う白い砂浜と雄大な太平洋と広大な空が迎えてくれた。日本では見ることのない、いかにも大陸的なスケールのビーチだ。平日の午前、海水浴シーズンを終えたこのビーチリゾートを、開放的な雰囲気の中で、タンクトップにショートパンツ姿の老若男女が徒歩や自転車で行き交う。灼熱の陽射しはまだ肌に痛いくらいだが、寒流が通ると言う海は既に秋を迎えて、人(海水浴客)を寄せ付けない冷たさらしい。

 とにかく空のさが鮮烈で、陽射しの強さと共に私の目には眩し過ぎるくらいだった。おそらく私の記憶の中で、LAの色彩とは、この空のさそのものだろう。




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