2008/10/28

横浜☆港町散歩2008  散歩の記録

日曜日、夫婦で、地図のルートを散歩して来ました。
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桜木町を起点に海沿いを歩くこのルートは、散歩コースとしてすっかりお馴染みになっているのか、カップルだけでなく家族連れ、友人連れ等多くの人々が行き交っていました。

左手に海、右手にみなとみらい地区の新旧の建築物を望みながらの散歩は楽しいですよ♪開放感があり、目にも楽しく、運が良ければ赤レンガ倉庫広場でイベントに出くわすこともあります。


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運河パーク内を歩いていたら、何やら不思議な物体を発見!折しも、横浜トリエンナーレ2008が開催中なんですね。これは出展作品のひとつらしい。

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赤レンガ倉庫広場にて何やらイベントが開催中。以前の散歩ではビール祭りオクトーバー・フェストに偶然出くわしたのですが、今回はタイ・フェスティバルなるものらしい。テント屋台が多数出店されていて、辺りにはタイ料理独特の香りが漂い、様々なタイ料理を頬張る人々でごった返していました。まさに異空間に入り込んだかのよう…

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山下臨港線プロムナードを歩いていたら、またまた不思議な物を発見!イスラム建築を思わせるドーム天井を戴いたミナレット(塔)を有する建物。気になって帰宅後調べてみたら横浜税関とのこと。この建物は震災、戦災を経ての3代目らしい。別名「クィーンの塔」と呼ばれるこの税関の塔は、神奈川県庁(キング)、横浜市開港記念館(ジャック)と並び、「横浜三塔」として知られる横浜港のシンボルなんだそうです。へぇ〜!

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山下公園に到着。運良く海を望むベンチに腰掛けられました。ここでノンビリ空と海を眺めるのが楽しいんです!晴れていたら、繰り返し浮かんでは消える雲を観察するのも面白いですよ。雲一つない空は案外、つまらないものなんです!雲があるからこそ、青空も映えるんです!!しかし、この日はあいにくの曇り空。海もどんよ〜りしていました。それでも目の前に高い空が広がる風景を眺めるのは爽快な気分。この開放感は海ならではのもの。

陸側を見ると、そう遠くない所に営業を終えた横浜マリンタワーの姿が。全体を網で覆われていたのですが、解体中なのでしょうか?何度か訪ねたことのある場所だけに、なくなってしまうのは寂しいですね。街も生き物のように新陳代謝を繰り返しています。

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帰りはもちろん中華街へ。中国の食の安全を巡る問題も気になるところですが、中華街は相変わらずの賑わいでした。やっぱり異国情緒は捨てがたい、皇朝肉まんが食べたい!と言うことで、ホカホカの肉まんを、買ったその場で食べました!具の肉団子が濃いめの味付けでジューシィなのが絶品!期間限定販売のチャーシューまんも食べてみましたが、やっぱり肉まんの方がおいしい。食べ足りないと思ったら、JR石川町駅近くに支店が出ているので、そこでも買えますよ。今回驚いたのは、中華街のメインストリートに類似店ができていたこと。皇朝が「中国料理世界チャンピオン」なのに対し、類似店は「金メダル」と銘打っている。いやはや…皇朝は4人のチャンピオンの写真が目印なので、「類似店にはくれぐれもご注意!」ですね。

クリックすると元のサイズで表示します クリックすると元のサイズで表示します←ヨソの肉まんとは、具が違います!

夏場は暑さで長い散歩は無理でしたが、今は暑すぎず、寒すぎず、ちょうど散歩に良い季節。雨が降らない限り、休日はどんどん散歩に出かけたいですね。因みに、この日の歩数はdoor to doorで14,923歩でした。久しぶりの一万歩超えでしたが、とにかく楽しいので、それほどの距離を歩いたとは思えませんでした。

それにしても、あいにくの曇り空が恨めしい。晴れていたら、こんな爽景が望めるんですよ↓
青空を背景にクッキリと浮かび上がる横浜ランドマークタワー クリックすると元のサイズで表示します

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2008/10/25

(26)しあわせのかおり〜幸福的馨香〜  映画(2007-08年公開)

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見終わった後、思わず中華料理を食べに行った…
いつにも増して、おいしかった(笑)


今年も例年通り、見ている本数としては圧倒的に洋画が多いはずなのに、なぜか心に残る、ここに感想を書かずにはおれない作品は邦画が割合に多い。この作品も、そんな1本。

舞台は金沢。しかし、私の知る金沢ではない。観光客が見ることのない、すっぴんの金沢。地元の人々の生活が息づく、ジモッティな金沢。

デパート営業部勤務の貴子は、デパ地下の新たな目玉にと、地元で人気の中華料理店「小上海飯店」の出店誘致を任される。しかし老練の店主、王はけんもほろろに、その申し出を断った。それでも毎日ように王の店に出向き、日替わり定食を食べるうちに、貴子はいつしか仕事を忘れて、その味に夢中になる。えも言われぬおいしさ〜心がホッとするような”優しい味”なのだ。

物語が進むうちに、徐々に貴子と店主、王の人となりが明らかになる。それぞれに、家族にまつわる心温まる思い出と傷心の過去があった。

一言で言うと、地味な作品だ。特にドラマチックな展開があるわけでもない。寧ろ容易に読める筋書きだ。そう、途中までは。

ある出来事をきっかけに、貴子は王の押しかけ弟子となる。それほどに、貴子は王の料理に魅せられた。この作品、「グルメ映画」とも言うべき様相を呈している。次から次へと喉が鳴るような料理が、冒頭から登場する。地元の新鮮な食材を使った、目にも楽しい中華料理。料理単独のクローズアップシーンも多いので、料理はこの作品のもうひとつの主役なんだろう。

王役の藤竜也と貴子役の中谷美紀は、この映画の出演に向けて中華料理店で特訓したと言う腕前を披露する。う〜ん、凄い!作品を見た限りでは、王の頑固一徹な料理人気質に貫禄を感じ、貴子がその弟子として徐々に料理の腕を上げて行くさまにはワクワクした。掛け値なしに、二人の俳優は料理人になりきっていた。

俳優は役柄を通して、数多くの人生を経験する。それまでは一切素養がなくても、時には音楽家として楽器を弾きこなし、教師として教壇に立ち、料理人として見た目にもおいしそうな料理を作り上げる。これこそ俳優たる才能だろう。今回も、その才能に快哉を叫びたくなった。

劇中、一番印象に残った台詞は、
「一生懸命生きようとしているあの子に、あなたは何を言うんですか?」
と言う王の叫び。普段は言葉少なで木訥な彼の、内に秘めた情の濃さと熱さを感じた。これは予告編でも耳にすることができる。やっぱり、この作品の見せ場のひとつかな。

見せ場はクライマックスにもある。それは、王や貴子を取り巻く人々の、優しい気遣いが導く奇蹟のようなもの。思わず胸が熱くなった(特に八千草薫田中圭が演じる「??」と「農家の3代目」は常に二人を見守る存在。物語の”その後”が気になるなあ…)

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この作品には悪人は出て来ない。正確に言うと直接的に人間の悪意は描かれない。それが物語の抑揚を削ぐことにもなり、その結果、全体的に平板で、地味な印象の作品になってしまったのかもしれない。しかし、
「地味で何が悪い」
と反論したくなるような滋味深〜い作品なのだ。

関東でも上映館は銀座のシネスイッチ銀座と川崎のチネチッタのみ。何という少なさだろう(もしや中国の食を巡る様々な問題が、暗い影を落としているのか?)。これでは多くの人の目に心に、この作品が届かない。次善の策として、DVD化された暁には、是非ご覧あれ!

【ほぉ〜と思ったこと】

中国の紹興では、地酒である紹興酒を、娘が生まれた年に瓶に入れ、土中に埋めて醸成させた後、娘が結婚する時に、その紹興酒で祝杯を挙げる慣習があるそうだ。これと似たような慣習は沖縄にもある。沖縄では娘が生まれた時に泡盛を瓶に入れて保存し、娘の祝い事で飲む習慣があるそうだ〜と言う話を以前テレビで知った。さすがに琉球王国の時代、中国との交易が盛んだっただけあって、中国の慣習が伝来していたんだね。

【山定食 海定食】

日替わり定食はこの2種類。と言っても、それぞれ日替わりで、多彩な「山の幸」「海の幸」がメインに登場するのだ。中でも卵とトマトを炒めただけの「卵トマト炒め」は、素材も調理法もシンプルなだけに、料理人の腕が問われるのだろうか?

【大人の純愛】

「あなたがいたから私も頑張れた」って、もしかして愛の告白なのでは?この控え目さ加減が素敵かも。

映画「しあわせのかおり」公式サイト

【主演ふたりのインタビュー記事がありました!】

藤竜也(産経ニュース・インタビュー)
中谷美紀(シネマぴあインタビュー)
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2008/10/23

言葉のひとり歩き  気になったニュース

昨日から「宝くじで2億円を当てた女性が行方不明になった事件で」と言うフレーズを、ニュース番組で何度聞いたことだろう?気の毒な被害者女性が、すっかり「宝くじ2億円を当てた」と言う、いかにもキャッチーな形容詞で語られている。失礼な話だと思う。

数日前から、落語家の元妻が自身のブログで元夫のことを「金髪の○野郎」と罵倒したことが話題になっているが、「金髪の○野郎」と言う言葉が、いつの間にかひとり歩きしている(う〜ん、思うんだけれどね。罵倒している元夫を選んだのは他ならぬご本人なんだから、あまり元夫を罵倒すると、結局自分自身を貶めることになるのではないでしょうか?)。

吐き出してしまった言葉は打ち消しようがない。特に特定の個人をプライベートな理由で罵倒した言葉が、発信元が有名人であるが為に何度もメディアに登場すると手に負えない。

今朝10時台のワイドショーは酷かった。レギュラー出演のお笑いタレントどころか、司会者までもが節操なく「金髪の○野郎」と連呼していた。番組中、何度も。10回以上は耳にしたような気がする。この番組の司会者は以前にも、レギュラーの双子の男性タレントらを「おーい馬鹿兄弟」と呼びかけた。しかも一度ならず何度も。品性が下劣だと思った。その双子のタレントのご両親が聞いたら、どう思うか、感じるか、仮にも人の親なら(しかも普段、子沢山自慢をしている男性タレントである)、想像すべきである。こういう番組にチャンネルを合わせていた私も私だけれど。

腹立ちついでに、某有名司会者の発言について。今日、小泉4世の出馬について「世襲のどこが悪いの?医者だって世襲じゃない?」とのたまった。医者は世襲だろうが何だろうが、きちんと勉強して、難しい国家試験を突破しないとなれない職業だ。医者になるまでに、何度もふるいにかけられ、能力のない者は淘汰される。能力の是非を問われることなく、親の地盤を引き継いでなる(特に小選挙区制導入後はその傾向が強い)国会議員とはワケが違う。やっぱりワイドショーで適当に国民のガス抜きをして庶民の味方を演じつつ、その実、権力におもねる電波芸者なんだね、M・M氏って。そもそも時給500万円の司会者が、庶民の痛みを理解できるわけがない。

小泉元首相、引退と言っても…
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2008/10/23

美の魔術師が伝授した「不美人が美人に勝つ方法」  はなこのMEMO

美容整形外科医の高須氏が、商売抜きで、「不美人が美人に勝つ方法」を伝授した。
もちろんお直し(手術)なしで勝つ方法。
「それでは先生、商売上がったりではありませんか」と司会者がふったら、
「自分は本当に困っている人の為に慈善事業で(美容整形外科医を)やっている」
とのたまった。ホントかいな(笑)。

まず美人の3条件。「若さ」「美貌」「かわいらしさ」。この3つが揃えばパーフェクト。
しかし、すべて揃っていなくても、どれかひとつでも備わっていればOKとも。

高須氏曰く、3要素の中で最も重要なのは「若さ」。

どんな美人でもいつかは年を取る。
だから今の「若さ」を20年後も保てば、あなたが美人に勝てる可能性はある、と。

若さ」の維持とは、肌と体型を指すのだろう。
今回高須氏が伝授したのは「肌の若さ」。
「(肌の)若さ」を保つ秘訣もまた3つ。

1.ストレスを避け、十分な睡眠を取る。→睡眠を取れば、肌の疲れも回復が早い。
2.メイク・アップよりもメイク・ダウンに力を入れる(しっかりメイクを落とす)→肌に楽をさせる。
3.太陽の敵になる(紫外線を避ける)→肌の老化(シミ、シワ)を防ぐ。

まあ、どれも常識的なものだが、外科的に若返りを施術している医師でさえ、
「基本は日頃の手入れである」と言ったところに説得力がある。

自分の胸や尻の肌を基準にせよ、とのお達し。
どちらも日に当たることなく、メイクを施すこともない。
その為、驚くほど若さが保たれている。

江戸時代の頬被りの女性に倣え、とも言われた。
美もまた、日々の努力の積み重ねによる。

「美」の基準も人それぞれではあるが、
日本の伝統的な価値観は「色白、もち肌」であり、
それは日本の湿潤な気候風土にも適ったものだろう。
わざわざ日焼けサロンに通って小麦色の肌を作り、
肌を痛めつけ、老化を早める必要もなかろう。
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2008/10/23

このところの一連の詐欺事件で思うこと  はなこのMEMO

詐欺の被害を防ぐ(騙されない)為には

まず、自分を過信しないこと
問題が起きたら1人で悩まずに、誰かに相談すること
→この際、「恥ずかしい」なんて言っていられない
そして社会は、年寄りを孤立させないこと

…なのかな。


失礼ながら、我が家では電話がかかって来ても、自分からは名前を名乗らない(逆に自分がかける時は、まず名前を名乗る)。言うまでもなく、防犯上の理由からだ。

先日、新聞の折り込み広告に混じって「県のたより 10月特集号」が届けられた。特集記事は3つあって、「受動喫煙」「地球温暖化対策推進条例」「振り込め詐欺」と言うものだ。今日は3番目の「振り込め詐欺」について考えてみようと思う。

全国的に頻発している振り込め詐欺事件だが、記事によれば「神奈川県内でも今年1月から9月末までで、被害総額が約28億7000万円」。実に1日あたり約1000万円である(ちなみに全国では今年に入って既に約213億円の被害が出ており、昨年比41%増!)。

振り込め詐欺には「オレオレ詐欺」「還付金詐欺」「融資保証金詐欺」「架空請求詐欺」がある。県内では特に「オレオレ詐欺」と「還付金詐欺」が多発しているらしい。

また、最近、警察官や金融機関の職員を名乗り、キャッシュカードを預かるとか、暗証番号を教えてと電話した後に、自宅に来るケースもあるそうだ。キャッシュカードは現金と同じ。人に預ける物ではない。もし、このような電話があれば、すぐに警察に連絡!

それにしても、よくもまあ、いろいろ考えつくものだ。その頭の良さを、社会をより良くすることに使えないものか?方向性を変えるだけで、社会に役立てられるのに。つくづくもったいないなあ…

「振り込め詐欺」の特徴は、加齢に伴う「判断力の低下」昨今の「人間関係の希薄さ、家族間のコミュニケーションの過疎化」につけ込んだ犯罪であるということではないだろうか?

こういう卑劣な犯罪を考え出す犯罪者が一番悪いが、騙される側にも問題はあるのではないか?被害者当人だけでなく、家族全体で考えるべき問題なのだと思う。

まず40歳を過ぎたら、自分のことを過信しないこと。自分だけは騙されないと思うのは自惚れ。特に専業主婦は世間の荒波にもまれない分、世間知らずなところがあるから要注意(と、私は自分に言い聞かせている)。

判断を迫られる問題が発生したら、自分ひとりで判断せずに必ず誰かに相談すること。その為には、いつでも相談できる関係を、家族以外の人とも築いておくこと

そして家族間の会話を普段から欠かさないこと。子供も普段親と離れて暮らしているなら、なおさらマメに親へ電話連絡をして、近況を伝えるべき。親子の信頼関係があれば「痴漢」や「使い込み」と言う言葉に騙されることもない。年寄りを孤独にしてはいけない!!

見ず知らずの他人から(たとえ相手が役所関係者を名乗っても)「お金」に関わる話が出たら疑ってかかること。架空請求、還付金、どちらにしても相手が明確な根拠を示さなければ、払う必要もないし、貰う理由もない(金に欲を出したらロクなことがない)。

とかくお金に関わる手続きは煩雑なもので、携帯電話やキャッシュカードのような便利な道具でやりとりできるようなものではない。世の中にそんな甘い話があるわけがない。

とにかくお金の話が出たら、ひとりで判断せずに、必ず誰かに相談!これしかない!!

記事でも対策として3つのことを挙げている。

顔を合わせて家族だけの合い言葉を決めよう
「電話番号が変わった」と知らせてきたら変わる前の番号に必ず確認しよう
電話で「お金」の話が出たら、振り込め詐欺を疑い、周りの人か警察に相談しよう

【追記】神奈川県警からの防犯情報紙には以下の記事があった。

<振り込め詐欺のキーワード>電話で以下の言葉が使われたら、詐欺を疑え!

◇電話番号が変わった
◇風邪をひいて声が出ない
◇借金の保証人になった
◇会社のお金を使い込んだ
◇妊娠させてしまった
◇還付金があるのでATMに…
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2008/10/18

経済以外でも、この国の行く末を憂う  日々のよしなしごと

昨日、日銀に向かう電車の中で、私の側に背骨が湾曲した年配女性が立っていました。もう80歳は超えているのではないかと思える高齢者です。10時近くだったので、通勤時間帯は地獄のようなスシ詰め状態のこの電車も、それほどの混雑ではありませんでしたが、立っている人は結構いました。

しかし、その年配女性の目の前には20代と思しき若い女性が座っています。寝ていましたが、よほど起こして席を替わって貰えないかと思いました。だって、年配女性は電車が揺れる度に、丸くなった背中を益々丸くして、両手で手すりに捕まり、必死に踏ん張っているんですよ。肩で息をして、時々よろめいて、いかにも苦しそうなのです。きちんとした身なりの方で、やむにやまれぬ事情で、この時間帯に利用しているんだろうなと想像できる。私は心配になって「おばちゃん、大丈夫ですか?」と声をかけ、二の腕を支えてしまいました。するとすがるような目つきで「揺れるので、立っているの大変なんです」と、その方は言われました。そうこうしているうちに電車が駅に着き、年配女性の目の前の若い女性が、「オイオイ、寝たフリだったのかよっ」と思えるような勢いでスクッと立ち上がり、電車を降りて行ったのです。

それより先に空いた席に、年配女性は腰掛けることができたのですが、このものの10分の間に、私は、この国はどうして、このような思いやりのない国になってしまったのだろう、と情けないやら、悲しいやらで、胸が締め付けられるようでした。

海外で公共交通機関を利用すると、お年寄りや赤ちゃん連れ、幼児連れの母親には、誰もがすぐに席を譲る光景を数多く見かけました。私自身譲って貰いました。国内でも関西圏では、お年寄りに席を譲る若者の姿をよく見かけます。しかし、関東は酷い。関東は日本有数の人口密集地とは言え、年配者や子供連れ、妊婦には冷たい社会ですね。一部ベビーカー利用者のマナーの悪さも気にはなりますが、それ以上に社会的弱者への思いやりに欠けるのが気になります。やはり人口密度が過飽和な為に、心理的圧迫感が人々の心を殺伐とさせてしまうのでしょうか?

このままではマズイですよ。私たち親世代が問題意識を持って我が子をひとりの人間としてきちんと教育しないと、年を取った時には何の躊躇もなく我が子に、姥捨て山に追いやられますよ。お年寄りや子供連れや妊婦や障害者と言った人への思いやりと言うのは、学校の道徳教育以前に、家庭で親が教え諭すべき、人間としての基本的な心構えです。それが、核家族化が進んだ都会では(まだ祖父母との同居や大家族なら、普段の生活の中で学ぶことができるでしょう)、特に意識的に親が躾けないとどうしようもありません。本当に考えさせられる問題です。
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2008/10/18

日本銀行本店&貨幣博物館見学  文化・芸術(展覧会&講演会)

クリックすると元のサイズで表示します 日本銀行本店旧館外観(三越側から)

今日は息子が通う学校のPTAで、日本橋にある日本銀行本店貨幣博物館の見学に行って来ました。参加者は総勢70人。日本史担当のT先生の引率による、毎年秋恒例の勉強会です。

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左)正面エントランス       右)入場門を内側から見たところ。アーチ型の形状が優美!

日本銀行本店で見学したのは、1896年(明治29年)に5年半の歳月をかけて完成した旧館。これは、東京駅(アムステルダム中央駅がモデル)も手がけた建築家、辰野金吾博士の設計によるもの。建築様式はルネッサンス様式を取り入れたネオバロック様式で、ベルギーの中央銀行の建物を手本に設計したと言われています。明治中期の西洋式建築としては、迎賓館(赤坂離宮)と並ぶ傑作で、1974年(昭和49)には国の重要文化財に指定されています。

水洗トイレの設置は日本初エレベーター設置は日本で2番目と、当時としては最先端の仕様だったようです。万全の耐震設計で、大正12年の関東大震災でも構造体はビクともしなかったそうなのですが、不覚にも、翌日近隣で起きた火災の火の粉がドーム天井の窓ガラスを突き破り、建物内部は2、3階部分がかなり焼けてしまったらしい。これには関係者一同ガッカリしたでしょうね。

建物内部は専門ガイドさんの案内で見学。あいにくセキュリティの関係で撮影は禁止。入館の際は、飛行機搭乗時並みのセキュリティ・チェックを受けます。その際に首からかける入館証と持ち帰り資料を受け取りました。最初は20分間の映像による「日本銀行の位置づけ、役割」と言った概要説明を受けました。女優の星野真里が見学者に扮しての分かりやすい映像解説でした。

@日本銀行の位置づけ:(政府と密接に連携を取りながらも)政府から独立した組織。 
 →つまり、職員は国家公務員ではありません。正式名称:認可法人日本銀行
 →しかし、トップの総裁は、衆議院、参議院の協議の上、決定、任命される。

A日本銀行の役割=中央銀行=銀行の銀行 
 ★お札の発行(国立印刷局へ依頼)、管理をする(硬貨は財務省造幣局が造る)。
 ★状況に応じて有効な金融政策を実施し、物価の安定を図る→貨幣価値の安定化
 (かつては<公定歩合>を操作したが、現在はオペレーション<公開市場操作>で
 →金利水準を調節)
 ★日銀ネットで、全金融機関の決済システムを一元管理

その後、70人の大所帯なので、3グループに分かれての見学となりました。もちろん館内では、単独行動は一切許されません。

まずはエレベーターで旧館地下金庫へ。旧館落成から100年以上使用された地下金庫です。昭和7年に一度拡張され、当初回廊として使っていた部分も金庫として使うことに。新館建築に伴い、この地下金庫は御用済みとなりましたが、往時の様子を忍ぶことが出来ます。総面積は1,426u、壁、天井共レンガ造。もちろん内部は二重三重の扉で守られています。一番外側の金庫扉は、昭和7年に設置された米国ヨーク社製。何と扉の厚さは90cm、重さは25tに及び、それを手動で開閉していたそうです。第2の扉は建設当初からのもので、英国ホッブスハート社製、扉の厚さは10cm。第3の扉は日本の山田金庫製、厚さ10cm。

金庫内部は幾つかの部屋に分けられた空間です。棚があるわけではないのですね。この金庫の中で、かつては木箱や容箱と呼ばれる容器に、日本銀行券(つまりお札)を入れて保管していたようです。レプリカが展示されていましたが、それで1000億円相当とか。現在は、銀行券1000枚の束を10個まとめてビニールパックとし、さらにそれを40個積み上げた形で保管しているそうです。硬貨は専用の袋で保管。エアコンのような空調機器がなかった時代ですが、それに代わる空調設備として壁や床に換気口が備えられていました。

次にエレベータで1階へと戻り、さらに1階から3枚のスライドドアが優雅に開閉する、ロマンチックな装飾が施されたエレベーターで2階へ。ドーム天井の真下に位置する広間や、総裁室として設えられた部屋や、そこに展示された古い文書史料や、金や銀を量っていた大きな天秤歴代の総裁の肖像画を見学しました。普段閉め切っているせいか、2階に上がってすぐに独特の臭いが鼻をつきました。

ずらりと並んだ肖像画。なかなか迫力もありますし、それぞれに拘りも感じられます。歴代の総裁は、特に草創期は高橋是清をはじめとする明治維新で活躍した薩摩藩出身者、財閥創始者の係累など、興味深い顔ぶれ。近年は旧大蔵省出身者や日銀生え抜きの人が交互に任命されているようです。現在の白川総裁は第31代に当たるそうですが(副総裁は、2つある内1つが未だ空席)、肖像画の制作は第26代を最後に止めてしまったそうです。緊縮財政の一環なのか?(全国に点在する支店長の宿舎も売却するとか、しないとか、一時話題になりましたね)。しかし途中で止めることはなかったのに、と個人的には思います。こうした肖像画は、総裁個人の栄誉を称えると言う意味以外にも、過去の肖像画を見る限り、歴史を物語る史料としても貴重だと感じました。例えば、戦中に総裁を務めた方の肖像画は唯一屋外で描かれたもの。日銀旧館自体は戦災を免れたのですが、敢えて近隣の焦土を背景に描き込んで貰ったのだそうです。

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左)いただいた資料の数々 右)使用済みとなった紙幣を細かく裁断したもの

写真右の物は、お土産にいただきました。3枚相当分だそうですが、ジグソーパズルのように、うまく繋ぐことはできないそうです。当たり前ですね(笑)。日銀が発行し、市場に流通したお札は再び日銀に戻って来ると、そこで真偽や傷み具合を高性能な機械でチェックされ、使用可能なものだけが再び市場に戻されるそうです。それ以外は写真のように細かく裁断、破棄されるのです。

クリックすると元のサイズで表示します 旧馬場の水飲み場

明治期は馬車で乗り付けたので、玄関正面に馬場があったそうです。その名残が、写真の洒落た形の水飲み場です。今はちょうどトイレになっている辺り。

【感想】

とても興味深い見学でした。建築物としても見事ですし、日本の金融の歴史を学ぶ上でも貴重な現物史料と言えます。さて建築はベルギーをモデルとしたわけですが、日銀の中央銀行としてのシステムはどこに倣ったか?T先生に質問しましたら、米国なんだそうです。政治システムは英国の議院内閣制に倣ったのですよね。明治維新の時代、日本は先進のさまざまな国々から”良いとこ取り”をして、近代国家としての基礎を形作って行ったわけでが、どのような理由から、それぞれの国を選び出したのか、調べてみると面白いかもしれません。

日本銀行本店向かいにある貨幣博物館は入館無料でいつでも入館OKですが、日本銀行本店は、下記のHPで観覧予約が必要です。見学は1人からOK。興味がある方は是非Tryなさってみては?なお、HPでヴァーチャル見学も可能なようです。

日本銀行観覧予約
ヴァーチャル見学ツアー
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2008/10/17

巷はかぼちゃ色で染まっておりまする  日々のよしなしごと

クリックすると元のサイズで表示します クリックすると元のサイズで表示します←ほらね、クモでしょ♪

我が家のホーカス君です。彼は最初からかぼちゃを抱えて、我が家へやって来ました。息子から私へのクリスマス・プレゼントでした(笑)。頭に乗っているのは帽子ではなくて、クモ(蜘蛛)です。
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2008/10/15

やっぱり凄いよ、八代亜紀、石川さゆり  はなこ的考察―良いこと探し

全体的に芳しくない番組改編期の特番で、意外な拾いものと言えば、懐メロ番組。テレビ東京は懐かしのVTR映像の他に往年の人気歌手を登場させた。その中にもうとっくに70を過ぎたかと思われる男性歌手がおり、テレビの歌番組でもご無沙汰なのでまともに歌えるのかと危ぶんでいたが、案の定、過去の栄光を台無しにするような歌唱。無理に出演させる意味はあったのかなあ…

殆ど懐かしい顔ぶれの中に、なぜか八代亜紀の姿も。最近は演歌歌手が出演できる民放の歌番組が少ないだけに、お呼びがかかればどんな番組にも顔を出すのだろう。さすがに現役バリバリだから他の出演者とはオーラが違う。もちろん歌唱はバツグン。失恋歌でも、サビの部分で思いっきり笑顔。歌えることが嬉しくてしょうがないという満面の笑顔。

実はナマ八代亜紀を2年ほど前に間近で見た。地元のデパートで彼女の絵画の個展が開催されたのだ。彼女はフランスのル・サロンに5年連続入選を果たし、日本の芸能人では唯一正会員に推挙された実力の持ち主。ル・サロン入選作品を何点か見たが、確かに筆さばきは見事。趣味の域は超えている(個人的に好きか否かはまた別の話)。さて、1mほどの距離から見た彼女は、テレビ画面を通して抱いていたイメージより小柄で、顔立ちのハッキリとしたなかなかの美人だった。終始ニコニコして、営業スマイルと言うより元々愛嬌のある人なんだろう。人相が良く好印象。

その八代亜紀の歌では『舟唄』が絶品。彼女初の男唄らしいが、彼女独特のハスキーボイスで軽妙な歌い出しから、途中しみじみとした歌唱に転調し、クライマックスは声を振り絞るような絶唱。ものの数分間に見事な世界観を創り上げ、聴き手は我を忘れてその中に没入する。その恍惚感たるや、至福の境地と言える。歌の良し悪し、歌手の歌唱力にジャンルは関係ない。良いものは良い。上手い人は上手い。同様に、石川さゆりの『天城越え』にも鳥肌が立つ。CDで聴くより、テレビ画面で歌唱する姿を見ながらの方が心を揺さぶられるので、やはり歌い手の表情や仕草もひっくるめての魅力なのだろう。まさに全身全霊を捧げた歌唱に心は動かされるのだ。

冒頭のテレビ番組では同じ年頃の女性歌手も出演していたが、現役バリバリで歌い込んでいる八代亜紀には、残念ながら、その歌唱力も全身から放たれるオーラも到底及ばない。今もなお八代亜紀には”華”がある。歌う喜びに満たされたその歌唱には、幸福感が満ちあふれている。

You tubeで二人の熱唱が見られる。
 
舟唄(歌詞付)
舟唄(フルバージョン)
天城越え

そう言えば、私は石川さゆりにも遭遇している。福岡で結婚式を終え、新婚旅行へ出発するという日に福岡空港で、化粧っ気なしの顔にメガネをかけた普段着姿の石川さゆりとすれ違ったのだ。思わず「石川さゆりさんですか?」と声をかけたら、はにかんだ様子で「そうです」と答えた彼女。当時、既に30歳位で人妻だったと思うが、かなり小柄で、まるで少女のような佇まいだった。


【ところで…】

ちあきなおみが突然音楽ファンの前から姿を消して16年になると言う。しかし懐メロで耳にする『喝采』はいまだに色褪せない。なぜか彼女がこの歌でレコード大賞を受賞した時のことを覚えている。幼心にも惹き付けられたちあきなおみの歌唱が、その歌のドラマチックな世界を鮮やかにイメージさせてくれる。

いつものように幕が開き、恋の唄うたう私に
届いた報せは、黒い縁取りがありました

あれは3年前、止めるあなた、駅に残し
動き始めた汽車に ひとり飛び乗った…


山口百恵の生みの親として知られる酒井音楽プロデューサー曰く、
生前、美空ひばりは、演歌も歌謡曲もジャズもポップスも見事に歌いこなせる
ちあきなおみを、最も脅威に感じていたらしい。

都はるみでもなく、八代亜紀でもなく、ちあきなおみ

そうなんだ…と少し驚いたが、
それは私がちあきなおみを評価出来るほど知らないからで、
あの美空ひばりの発言とあれば、なんとなく納得。

その歌唱から沸きあがるイメージの鮮やかさ、
それは、他の追随を許さない
ちあきなおみの歌唱の力だと、
人気・実力共にトップにあった美空ひばりも認めたのだろう。

You tubeでちあきなおみの歌唱する姿が見られるようです。

喝采
黄昏のビギン
星影の小径
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2008/10/15

文章の好み  日々のよしなしごと

文章にも好みがありますね。私は一般的に一文が短く、小気味よいリズムを刻んだ文章が好きです。逆に読んでいて歯切れの悪い、リズム感のない文章は苦手。読んでいるうちにイライラが募ってしまう文章に、たまに出会います。「文は人なり」とも言うから、おそらく、その書き手とは性格的な相性も悪いのかもしれません。まあ、これも人の好きずきですから、私の拙文が嫌いだと言う人も、もちろんいるに違いない。

私が憧れる書き手は、作家では三島由紀夫、エッセイストでは米原万里。今、米原女史の『魔女の1ダース』を読んでいますが、視野が広く、洞察力鋭く、知的で、ウィットに富んでいて、かつ茶目っ気たっぷりなエッセイには惚れ惚れします。今更ながら、彼女の著書にハマリそう…。

彼女が56歳でこの世を去ったのは本当に残念。さまざまな出来事を見聞する度に、彼女なら、それぞれにどう斬り込んだのだろうと想像する。私が思いもつかない観点から、的確に評したでしょうね。彼女らしいリズミカルな文章で!彼女のような存在、私を「ムムム、そう来たか?!」と唸らせてくれる人(シングル・ヒットの人はそこそこいます。しかしイチローのような人がいない)、どこかにいないかな。少なくとも今マス・メディアで活躍中の著名人には見当たりません。

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2008/10/13

(25)イーグル・アイ(試写会にて)  映画(2007-08年公開)

去る10月9日(木)に東京国際フォーラムで開催された『イーグル・アイ プレミアムナイト 〜一夜限りの試写会〜』に行って来ました。主催者発表では約5000人の来場者だったとか。

上映前に約30分のイベントがありましたが、関係者で実際に会場に来たのはD・J・カルーソー監督のみ、主演のシャイア・ラブーフは次回作『トランスフォーマー2』の撮影が押して来日は叶わず、ビデオ・レターでの参加でした。他にゲストとして高橋ジョージ・三船美佳夫妻がステージに上がり、映画の内容と絡めたパフォーマンスを見せてくれましたが、個人的に高橋ジョージが嫌いなので、これはなくても良かったのではと言うのが正直な感想。三文芝居は要らないから、早く映画を見せて欲しかった。

過去に行われたジャパン・プレミアと比較すると、映画製作関係者の来日が監督ひとりのみではあまりにも寂しく、さらにゲストがあの高橋夫妻では二流感が漂う。あまり本作のプロモーションには力を入れていないのかしら?作品が気の毒です。

クリックすると元のサイズで表示します どこにいようと容赦ない指令が下る…

この映画、前半は謎の声の、有無を言わさぬ指令に主人公が振り回され、まさにローラーコースターな展開。畳みかけるようなアクション・シークエンスには片時も目が離せません。特にカーチェイス・シーンは迫力がある(カルーソー監督は激烈なカー・アクションで知られているらしい。過去には『テイキング・ライブス』や『ディスタービア』など)。しかし後半、物語の核心部分に近づくにつれ、謎解き中心の展開になるせいか、前半が怒濤の流れなだけに失速感が否めない。しかも段々と結末も読めて来て、種が明かされれば、それは過去に何度も使い古された感のあるもの。この作品は結末がどうなるかより、そこに至るまでのプロセス(ワケのわからない指令でパニクる様子〜自分がそう言うシチュエーションに置かれたらどうするか想像してみるとか…)、疾走感を楽しむ作品なのかなと思いました。だからこそ後半の失速感が惜しい。

クリックすると元のサイズで表示します 前半はとにかく逃げる、逃げる、逃げまくる…

スピルバーグ氏構想10年、撮影技術?時代?がそれにやっと追いついて映像化が実現、との触れ込みですが、残念ながら、10年前なら斬新だった構想も、10年経ったら既に陳腐化してしまったのかな?それぐらいこの10年の映画コンテンツの進歩・革新は著しい。この映画で描かれている”恐怖”は、既に様々な作品で見た覚えがある。しかも「イーグル・アイ」と言う名前からして、ハリウッド映画を見慣れた人間には、それが何を意味するのか、何となく予想がついてしまう。携帯電話が重要な小道具として使われているのは、いかにも今日的ではあるけれど。

さらについ最近、名古屋工業大学の先端技術をテレビで知ったばかりなので、この映画の肝〜なぜ主人公の青年が選ばれたのか?〜が、技術的に成立しないと言うか、世界で最も厳格、厳密であるべきところで、あり得ない設定となり、リアリティを大きく損ねてしまいました。そう言う意味では、常に時代の先を行っていたはずのスピルバーグ作品らしくないですね。やはり10年という歳月の流れは残酷です。せめてあと5年早ければ…

主演のシャイア・ラブーフに関しては、彼のフィルモグラフィによれば『チャーリーズ・エンジェル フルスロットル』で私は彼を見ているはずなのですが全然記憶になく、最初に印象に残っているのは『コンスタンティン』のチャズ役。その後『ディスタービア』『トランスフォーマー』『インディ・ジョーンズ クリスタルスカルの王国』と見て来て、今回は顔つきがかなりシャープになっており、自分の演技に対して自信がついて来たのかなと言う印象。以前、「彼はトム・ハンクスのように大化けするかも」と書きましたが、彼のキャリアを見る限り運の良さを感じますし、スピルバーグという超大物の後ろ盾も得て、今後は若手トップ・スターとして目の離せない存在になるかもしれません。

『イーグル・アイ』公式サイト
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2008/10/11

ノーベル賞受賞に経済力は関係なし  気になったニュース

今年は日本人のノーベル賞受賞者が一気に4人も出て(物理学賞:南部陽一郎氏(87歳)・益川敏英氏(68)・小林誠氏(64)、化学賞:下村脩氏(オサム,80))話題をさらっている。内2人は50年近く前に米国へ頭脳流出してしまった科学者だ。ノーベル賞に関してはいろいろ感じたことはあるが、風邪気味で体調が今ひとつなので、今日はひとつだけ。

定期購読している日刊タブロイド紙『サンケイ・エクスプレス』で面白い記事を見つけた。「今、何が問題になっているのか」と言うレギュラー・コラムなのだが、10日の記事では今回のノーベル賞受賞者と我が国の経済力との関係について言及している。と言うのも、歯止めのかからない日本の低落傾向に、今後の優秀な人材輩出を悲観する論調が目立つからだろう。

記事の冒頭では我が国の低落傾向を具体的な数字で列挙して見せている。

■世界経済フォーラム(WEF)が8日発表した「世界経済競争力ランキング」で、日本は07年から順位をひとつ下げ、9位。07年10位だったオランダが8位に入り、その後塵を拝することになった。

長く世界一だった政府開発援助(ODA)実績は、米国、英国に抜かれ、07年にはドイツ、フランスにも抜かれて5位に転落した(経済協力機構(OECD)調べ)。

国内では「生活が苦しい」と感じている世帯が6年連続で増え、07年は過去最高の57.2%だった(厚生労働省の国民生活基礎調査)。

今年8月の貿易収支は、3240億円の赤字となった(財務省の貿易統計速報)。年末年始が休みの1月を除いての単月赤字は1982年以来。米国の黒字減らし圧力でもどうにもならなかったものが、 原油高騰と対米輸出の落ち込みであっさりクリアされてしまった。

■OECDの教育の調査では、加盟各国の2005年の国内総生産(GDP)に占める教育への公財政支出割合は、日本は3.4%で、比較可能な28カ国中最下位(先日の辛坊氏のテレビ解説によれば、高度経済成長期?に国家予算に占める割合は、社会保障費が約12%、教育費は約14%だったのに対し、近年は社会保障費が実に50%近く、教育費は約9%となっている。他国に例を見ない高齢化社会の進展で、社会保障費が国家予算の大半を占める現状は、「未来への投資」である教育予算を圧迫する結果となっている。高等教育への学生ひとり当たりの公費負担もトップのスウェーデン14,000$の半額に近い8,000$弱で、調査対象国の平均値にも満たない。グラフを見ると東欧のスロバキアより下だった。【追記】日本の大学進学率は50%強で、世界で33位だそうだ。因みに1位は92%の、あの教育立国フィンランド、2位韓国と続く)


それに対して、記事はこう続けた。「もっとも、ノーベル賞受賞が決まった4人は、日本経済の絶頂期より前に結果を出していた

■化学賞の下村脩氏は、オワンクラゲから緑色蛍光タンパク質(GFP)を取り出し、1961年、紫外線を当てると、このタンパク質が明るく輝くことを発見した。

■物理学賞の南部陽一郎氏は、1960年、粒子と反粒子の「対称性の破れ」につながる基本理論を数式化し、現在の素粒子理論の基礎を構築した。

■同じく物理学賞の小林氏と益川氏は、1973年、「対称性の破れ」について、基本粒子のクォークが少なくとも6種類あるという理論で説明することに成功した。

特にコラム筆者は、留学生が希有だった50年も前に渡米した南部、下村両氏の苦難を想像し、その気概を称え、「優れた研究者の輩出ということで将来を心配するならば、国力うんぬんより、彼らのがんばりを見習いたい」と結んでいる。

「日本人万歳!」と言う大合唱の中で(そもそも人生の大半を米国で過ごし、永住権も取得している頭脳流出組のお二方に、日本人としての栄誉はどれほどおありなのだろうか?寧ろ一科学者としての充実感に浸っておられるのでは?日本のメディアの取材攻勢に、戸惑っておられるようにも見える。)、個人の気概の重要性に言及したのは面白いと思った。

奇しくも深夜の経済ニュース番組「ワールド・ビジネス・サテライト」では、渡辺トヨタ自動車社長が「いつまでも、どんなときでも、健全な危機意識を持つ」ことが、危機を乗り切る処方箋だと言い切っていた。ひとりひとりがそうした心持ちでいること、結局は何事も、個人の頑張りに係っているのかもしれない。凹んでなどいられない。

ただ「個人の気概」で気になるのは、豊かな時代に育った世代に、ノーベル賞世代が持っていたような”負けん気”や”粘り強さ”、”大志”と言った気概があるのか?と言う点である。経済的豊かさによって逆にハングリー精神が失われてしまったことが、世界の厳しい競争にさらされた時にマイナスになりはしないかと心配だ。それともハングリー精神に代わる何かを、新世代は体得したのだろうか?

私個人の意見としては、傑出した才能の輩出は個人の気概に委ねるとして(天賦の才も”選ばれし者(gifted)”としての自覚が本人になければ花開かないのでは?)、天然資源の乏しい小さな島国が生き残る為には、国民ひとりひとりが貴重な人材であり、全体の底上げが必要だと考えている。その為には教育予算にもっともっと費用を割くべきだ。公教育の充実こそが、日本の将来の浮沈を握っている。現状は政府があまりにも公教育を蔑ろにし過ぎていると思う(実際、子供を育てていて教育費の自己負担の大きさをヒシヒシと感じる)。


【2か月後…】

折りしも12月8日現在、ノーベル賞授賞式出席の為、受賞者(南部氏は奥様の体調不調の為欠席)はスウェーデンへ渡航中。受賞者のひとりは「私にとって南部氏は憧れの人だった。全体の底上げももちろん大事だが、彼のようなスーパースターも必要」と訴えておられた。結局、スーパースターの発掘育成全体の底上げも共に大事と言うことかな?そのどちらに関しても、現在の日本の教育政策では欠けているということなんだろう。国は受賞者の言葉に真摯に耳を傾けるべきだ。
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2008/10/6

現代の『バベルの塔』  気になったニュース

オイルマネーで多大な利益を上げている?産油国UAEは(今年だけで非産油国の資産200兆円が産油国側に流れたらしい)、近い将来石油が枯渇することを見据えて、世界の金融界への投資や首都ドバイの観光地化に力を入れている。そして、今やドバイは空前の建設ラッシュに沸いている(もちろん日本の大手建設会社も、その仕事を請け負っている)。

今日のニュースでは、いよいよ高さ1000mの超高層ビル建設に着手するそうだ。ちなみに横浜のランドマークタワーが約250m。その4倍だから、UAEの超高層ビルがいかに”とてつもなく”高いか想像できるだろう。

しかし、そんなに高みを目指してどうすんの?と言う素朴な疑問も禁じ得ない。そもそも人間の身体感覚が、その高さに耐えられるのだろうか?(地に足のつかない状態だよ。私なら落ち着かないなあ…既に高層階での生活が与える心理的影響についての研究もなされているはず。高所感覚の麻痺や外出の忌避傾向や他者とのコミュニケーション不足などが指摘されている)

まさに現代の『バベルの塔』ではないか。”神の怒り”に触れなければ良いけれど…
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2008/10/6

東京富士美術館常設展見学  ボランティア活動のこと

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先週、ボランティア・メンバーの自主研修という形で、東京都八王子市にある東京富士美術館へ行って来ました。参加メンバーは8人。

東京富士美術館は、仏教系宗教団体が設立した私立美術館ですが、「日本・東洋・西洋の各国、各時代の絵画・版画・写真・彫刻・陶磁・漆工・武具・刀剣・メダルなど様々なジャンルの作品約30,000点」という充実のコレクションを誇る美術館です。私立美術館では静岡県熱海市在のMOA美術館も素晴らしいですが、こちらも宗教団体が設立した美術館。”人の心を動かす””魂に触れる”と言う意味では、芸術作品は宗教と通じるところがあり、歴史的にも宗教が芸術作品を布教の道具として用いて来た経緯があるように、宗教と芸術作品は分かちがたい関係にあります。それにしても、そのコレクションの充実ぶりは凄い。宗教団体をバックボーンとする潤沢な購入予算のほどが窺えます。

「ルネサンス時代からバロック・ロココ・新古典主義・ロマン主義を経て、印象派・現代に至る西洋絵画500年の潮流を一望できる油彩画コレクション」はこの美術館の最大の特徴のようですが、国立西洋美術館(以下、西美)所蔵作品の作家の作品も数多く、また西美でさえ所蔵していないような有名作家の作品も散見され、正直言って驚きの連続でした。

ギルランダイオ作品がある!

例えば写真左端の作品は、ルネサンス期に活躍したドメニコ・ギルランダイオの《ジョヴァンナ・トルナブオーニ(?)の肖像》(制作1485ー88年頃)ですが、ルネサンス当時の女性の理想美を優美な描線と色彩で表現しています。同時代に活躍し、ギルランダイオと人気を二分したと言われるボッティチェリが描く女性像を彷彿させますね。タイトルに”?”が付されているように、ジョヴァンナ嬢であるか否かは不確定のようですが、スペイン、ティッセン美術館の《ジョヴァンナ・トルナブオーニの肖像》(制作1488年、下図2作品)と見比べてみると面白いかもしれません。

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当時としては最新流行の出で立ちであった美女の肖像は、風俗画としての一面も持っています。

ギルランダイオと言う名は「花飾り」を意味し、父トンマーゾが金銀細工師で、本物の花飾りのように美しい髪飾りを作っていたことに由来するそうです。ギルランダイオは父について金銀細工を学んだのちに画家に転身しており、端正な人物の描写や精緻な衣装の文様の描写は、金銀細工の修行の名残りとも言われています。

一説には古代ギリシャ・ローマのコインがルーツと言われる肖像画。コインに刻まれた人物像が横顔だったことから、それを手本とした肖像画も当初は横顔描写でした。それが15世紀フランドルの画家によって変化〜顔をやや斜めから描いた”4分の3正面像”の登場です。これがフランドルから海を渡ってまず港町ヴェネツィアやジェノヴァへ、そして内陸部のフィレンツェへと伝わったのです。上掲の2作品はほぼ同時期に描かれたものですが、伝統的な横顔像(プロフィール像)と、伝わって間もない”4分の3正面像”。特に新たな肖像画の形式に挑戦したギルランダイオの実験精神は称えられるべきでしょう。こうした進取の気性は、彼の工房で一時修行をしたと伝えられるミケランジェロにも影響を与えたに違いないのです。

ギルランダイオ作の”4分の3正面像”の肖像画では他にポルトガル在のグルベンキアン美術館所蔵の《若い婦人の肖像》があります。ご参考までに。

彼は宗教壁画の連作と共に優れた肖像画でも手腕を発揮したと伝えられますが、現存する肖像画は3点ほどとか。この3点の中に東京富士美術館の作品が含まれるのだとすれば、かなり希少価値が高いと言えますね。残念ながら国立の西美にはないんですよね。ギルランダイオも、ボッティチェリも。

異なった作家の同主題作品《ヘラクレスとオンファレ》

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左)テオドール・ファン・テュルデン(17世紀)、右)ベルナルド・カヴァッリーノ(1640)

ギリシャ神話に取材したこの物語画は多くの画家によって描かれています。左のテュルデン作品は東京富士美術館所蔵、右のカヴァッリーノ作品は西美所蔵。友人を殺した報いに、リディアの女王オンファレに奴隷として身売りされたヘラクレスが、後に女王と恋愛関係になった逸話に基づくものですが、互いの持ち物を交換しているこの作品では、女王オンファレはヘラクレスが得意とするライオン狩りを象徴するライオンの毛皮や棍棒を、ヘラクレスは女性の役割を象徴する糸巻棒を持っています。

前者はオランダ(フランドル)、後者はイタリアと活躍の場は違いますが、ほぼ同時代に描かれた同主題の作品。15世紀以降の同地域の商工業の発達により市民生活が豊かになったことで女性の地位が大幅に向上した時代背景が、「持ち物の交換」と言う図像に反映されています。例えば、フランドルのアントウェルペンでは16世紀には既に画家の妻達がアートディーラーとして手腕を発揮していたとの記録も残っているそうです(画家の夫は妻に頭が上がりませんね)。

また、ほぼ同時代の同主題作品でありながらも、地域の違いで描き方には違いが見られます。同じバロック様式の下でも、前者は作者がルーベンスとの関わりを持った画家だけあって、華やかな色彩や女性の輝くような肌と豊満な肉体の官能美が目を引く一方で、後者はカラヴァッジョ的な陰影のコントラストがドラマ性を強調して印象的です。こうした比較も勉強になりますね。

【感想】

とにかく夢中になって作品に見入りました。ただ、いつも各地の美術館を訪ねる度に戸惑うことなのですが、美術館によってキャプション(作品に添えられた作品情報が書かれたプレート)から得られる情報がマチマチなのには閉口します。国際基準と言うものを敢えて作らないのはどうしてなのでしょう?それとも各館によって裁量を任されているのが、自由で良いと言うことなのでしょうか?私としては少なくとも作家名、作品名、作家の国籍、画材(支持体や顔料など)は知りたいですね。知りたければ自分で調べなさい、と言うことなのかもしれませんが…

それから図録がないことには驚きました。公式HPで各作品の詳しい解説を見ることはできるのですが、1冊の本としてまとめたものがないのです。せめて展覧会カタログのような体裁の「名作選」があれば嬉しいですね。これも館なりの方針なのかもしれませんが…

ともあれ、充実した時間を過ごせました。JR八王子駅からさらにバスで15分程の距離で交通至便とは言えませんが、常設展示の充実ぶりは必見です。ただし、展示室がひとつなので、企画展の開催中は常設コレクションは見られないようです。お出かけの際は、予め公式HPで確認することをお勧めします。

東京富士美術館公式HP
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2008/10/5

トイレの窓から見える景色も  日々のよしなしごと

一足早くに染まりました。

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