2015/7/29

息子の金銭感覚  家族のことつれづれ

 先日、2次研修先の工場で現場作業に勤しんでいるはずの息子から電話がかかって来て、自分の現在の勤務先の住所を教えてくれと言った。

 仮の仕事場なので、まだ自分の名刺も持っていないのは仕方ないとしても、勤務先の住所くらい手帳にメモしておけよと思いつつ、その場でググッて住所を調べ、教えてあげた。

 息子が電話して来たのは銀行からで、息子が定期預金をするに際して、手続き上、息子の身元確認が必要だったようだ。入社して4カ月。息子は蓄財に余念がない。


 息子は幼い頃からあまり物欲がなく、私達親に物をねだったことが殆どない。尤も、仮に何か欲しいと言っても、「ウチにはそんな贅沢品を買う余裕はありません」とけんもほろろな親なので、どうせ買って貰えないと端から諦めていたのかもしれない。

 以前、当ブログにも書いたが、息子は自動車運転免許の取得資金も、家庭教師のバイトをして1年余りかけて貯めたお金で賄った。その際には、自分で稼いだお金は一円も無駄に出来ないと、息子が大学生協から短期間で割安に運転免許が取得できる合宿タイプの自動車学校のパンフレットを何冊も持ち帰って、傍から見ると笑える位真剣な眼差しで学校選びをしていたのを覚えている。

 今思えばこの時の経験が、「目標に向かって地道に貯蓄することが自分にも出来るのだ」と言う自信になったのではないか?逆に言えばこの時に、何らかの目標を定め、それに向けて貯蓄に励むことの大切さを、息子は身を以って学んだのかもしれない。

 拘ればキリがなくお金を使ってしまうものに"おしゃれ"がある。息子はファッションにも拘りがなく、とりあえず着られれば良いと言う考えの持ち主なので、大学時代は親が何も言わなければ、もっぱらユニクロで買ったジーンズとTシャツを着ているような子だった。しかもTシャツの柄はナンセンスなアメリカの漫画のキャラクターだったりする。そんなダサ男ぶりが、年齢=彼女いない歴の原因のひとつなのかもしれない
 
 親のひいき目もあるかもしれないが、父親に似て180cm近い長身でスレンダーな息子は何を着てもそれなりにサマになる。顔も細めの阿部寛と言った趣。しかし、その恵まれた容姿(チビデブの私から見たら、その手足の長さ、ほっそりした長い指は羨ましい限り…)を生かそうと言う気がさらさらないようだ。

 そんな息子が高校時代のある日、友人の買い物に付き合ったら、友人がごく当たり前のように価格が1万円以上はするブランド物ジーンズを買うのを見て驚いたらしい。「そのブランドを知らなければ、それが1万円以上もする商品だとは分かるはずもない。僕にとってジーンズはジーンズでしかない。それが1本2、000円であっても、1万円であっても、服としての価値は同じ」と言うのが、息子なりの価値観のようだ。

 しかし、放っておいたら着たきりスズメも辞さない息子の無頓着ぶりに堪りかねて、カジュアルブランドの服を買ってあげたこともある。それでも、いつだったか日経新聞の一面で見かけた同世代の親子の消費行動には、我が家は到底及ばないことを思い知った。記事には、私と同世代の母親が、時々大学生の息子と銀座に出かけ、息子にデザイナーズ・ブランドのジャケットを買ってあげる、とあった。千葉の地方都市在住の親子だったが、元々の経済力の差なのか、世の中には金持ちも多いのだなあ…


 息子が就職してから、最初の研修先へ自宅から通勤していた2ヶ月間には食事代、家計補助と称して合計8万円ばかりを息子から貰った。その時には内訳の明細書まで貰った。その後は小遣いと称して月に1万円を貰っている。それでも、平日の昼食と夕食は社食で済ませ、週末は殆ど帰省もせず、地元で映画を見て過ごしたり、近隣に観光に出かけたりして、殆どお金を使わない生活らしく(同期入社の中には既に自動車やバイクの購入ローンを抱えている人も少なくないらしい)、夏のボーナスも寸志程度だったのに、普通預金口座には既に数十万円余り入っていたらしい。今回、その内の50万円を定期に回したようだ。

 尤も、今回の定期預金(普通預金の担保になるタイプのもの)は、私のアドバイスに従ったまで。就職前に、貯蓄計画をどうしたら良いのか、息子から相談を受けていたのだ。とりあえず不測の出費に備える為の貯蓄として、100万円貯めるのを目標とし、普通預金口座に入れたままでは勿体ないので、普通預金に自動融資するタイプの定期預金とする旨をアドバイスした。

 寮での仮住まいだし、娯楽の乏しい地方都市で仕事中心の生活だからこそ、短期間にこれだけ貯められたのかもしれないが、息子はお金に無頓着な夫に比べて、かなり金銭感覚はしっかりした人間のようだ。しかし、貯蓄が最優先で普段の生活が侘しいものになっては本末転倒なので、食費はケチらず美味しい物をちゃんと食べて、適度に遊ぶことも大事だよと、一応釘を指しておいた

 親としては、息子には大過なく、怪我なく、健康に過ごして欲しい。それだけ。



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