日本熊森協会
なぜクマの棲んでいる森が大切なの?
クマは、日本の森のアンブレラ種。豊かな森のあらゆる恩恵を受けて生きています。つまり、クマの棲める環境を残すということは、他の全ての生物が生息できる保水力抜群の一級の森を残すことになるのです。そして、この森によって、人間生活や全産業が、支えられています!
なぜクマたちは今山から降りてきてるの?
戦後の拡大造林で、国土の1000万ヘクタールが杉ヒノキの人工林になりました。しかも、そのほとんどが放置されているので、外見は一年中緑色で綺麗ですが、中は真っ暗で草も無くて、虫も鳥も動物も棲めない、食べ物もない、そんなところになってしまっています。そんな人工林は保水力も無く、水も生みません。
そして今年は、国土の7%(=全森林の11%)残っているといわれている豊かな自然林に、夏から食べ物がなくて、動物たちは飢えて山から降りてきているのです。
動物たちの食料が、なぜ今年、広葉樹の森の中から完全に消えたの?
1、山の実りの大凶作
2、ナラ枯れの大拡大
3、昆虫の激減
4、今年の夏の異常な猛暑?
今、クマを救うために私たちができることは何?
1、ドングリを集落の裏に運んでくれる役場を見つける
クマが人里に出てきている市町村がわかれば、すぐその役場に電話をしてください。本部も電話し続けていますが、多すぎて手が回りません。
「今年、日本の山に大異変が起きており、実りがまったくない。クマは、生きるために冬ごもり前の食い込み用食料を求めて必死で出てきているだけなので、人道上、生態系保全上、殺すべきではない」と、伝え、
「クマを殺さず、しかも、集落の中に出てこないようにする解決方法があるので採用してほしい。食料のドングリなどを無料で役場に送るので、地元で運んでほしい」と、交渉する。(非公開を守る)
交渉が成立したら、すぐに熊森本部にご連絡下さい。あとは、本部で動きます。
2、今年は、カキの実をクマたちに提供してくださるよう、地元の人たちにお願いする
今年に限り、夜、カキの木にクマが登っていても、そっと放置して、カキの実をクマたちに提供してくださるよう、クマ生息地の親戚、知人、友人に頼む。
3、果樹園の協力体制を得る
クマが出てきている果樹園の方と交渉し、売りものにならない落ち果実を、捨てたり土に埋めたりせず、果樹園の電気さくの外に置いて、クマに提供してやってくれるようにお願いする。
クマは、商品用の果実に手をかけなくなります。クマはすでに果実の味を知っています。果樹園のある山は、元々、野生動物たちの土地でした。
4、ドングリ拾い
みんなに呼びかけて、学校や公園のドングリを拾う。熊森本部に送り先をたずねて、指定されたところに送る。(10/24 東京で呼びかけたところ、ドングリ拾いに100人も集まってくださいました!)
5、クマを救おうと、多くの人に訴える
口コミ、ブログ、ツイッターなどで多くの人々に、水源の森を造ってきてくれた恩人、クマを殺すべきではないと訴え、クマを救っていこうという世論作りに励む。
その他のことも、いくつかのページにまとめています。ご覧下さい。
どんぐり運びについて
どんぐり運びについての呼びかけ(くまもりNews)
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