どうも家で寝っ転がって読んでいると寝てしまう。土手を散歩しながら、停滞していた『はてしない物語』を読む。
ファンタージエンの中で最も醜い生きものであるアッハライが出てきた。“わが身の醜さを嘆いてたえず涙を流しているので「常泣虫」(とこなきむし)とも呼ばれている。”という。
前回読んだとき凄いインパクトで、細かいエピソードやキャラクターはほとんど忘れていたけど、これはよく覚えていた。
主人公のバスチアンが創作して生まれたものらしく、バスチアンが語り直せばどうとでもなると思われた生き物たちだ。その顛末がどうなるのかは忘れていたけど、ますます残念な結果になっていたことがわかり…「醜いって、何かね…」となった。
醜くても、超絶ネガティブでも、クリエイティブな才能や気品のような賢さのようなものがあったのに、全て失われてネジが外れた酔っぱらいみたいになってしまったのには複雑な気持ちにならざるを得ない。
同時にバスチアンが全能感を発動しておかしくなっていく様もよく分かる。
本当はいまファンタジーを読む気分ではないのだけど、文庫の読書会が来週に迫っており、やっぱり読了しておきたい。
以前は面白い話の筋を追っていただけのように思うけど、今度はもっと作者の言いたいことを汲むように読みたいと思っている。ファァンタジーで、現実の真理を教えてくれようとしている話だと思うから。
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夕飯は塩鮭。ほうれん草のごま和え、味噌汁、カボチャサラダ、冷凍のコロッケ。本日の歩行1万2194歩。疲れた。