先週くらいから『鬼滅の刃』を電子でこそこそ買って読み、Amazonプライムでアニメをちょこちょこ繰り返し見ています。
とくに善逸が置いてきぼりにされて落ち込む場面(4巻)などが好きで、アニメも漫画も何度か繰り返し見てます。声優は前から好きな下野紘氏で、コミカルとシリアスの振れ幅が豊かで余計何度も見たくなっちゃいます。
そんな中、先日の『ボクらの時代劇』(フジテレビ)は、鬼滅の刃のメインキャラクターの声優さん4人(花江夏樹、鬼頭明里、下野紘、松岡禎丞)が登場。下野紘氏は黒のジャケットのなか黄色いシャツを着ていました。
特によく聞いてしまったのが、後輩に道を…「譲らない」という話と、そこから演技論のような話に流れた最後のほう。面白かったので一部を書き起こしてしまいました。
***
松岡:ぼく後輩に言われましたから。(主役をめちゃめちゃやってるから)「後輩に道を譲ろうって気はないんですか?」と言われた。
下野:まあないよね。俺たちオーディション受けてるもん。選ぶの俺らじゃないもんね!オーディション(の話)来たら受けるの当たり前じゃん!
松岡:僕が2009年にデビューしたときは、1年半は2ヶ月に1回くらいオーディションかスタジオの仕事があるかくらいだった。今はアプリゲームが増えて、しかもアプリゲームって単価が高いんです!
下野:ほんとそう、俺今の若い子達って恵まれてるなあって思うもん。
花江:みんないい靴履いてるよね。(笑)
下野:あと売れ出すとさ、車とか乗り出すじゃない、なんでみんな免許取り始めるの?(笑)
鬼頭:アニメの本数自体も増えましたもんね。
花江:僕やよしとしさんくらいの世代が最後なんですよ。声優さんの数が、僕らより下がこう(急に増えるという手振り)なるんですよ。
松岡:ただ、増えるんですけども…。
花江:そっから頭1つ抜けるのが難しいですね。
松岡:(あるスタッフから聞いた話で)アプリゲームの仕事ばっかりやってた新しい子を現場に入れたとき、アプリゲームって相手の状況を自分でコントロールできるので、そればかりやってると現場で掛け合えなくなっちゃう。
下野:話しているはずの相手の声を聞いてないってことだもんね。
松岡:そう、壁に喋っているみたい。…ていうものも生まれているらしいので。
下野:かっこいいとか、綺麗な芝居をする子が確かに増えてる感はあるよね。
松岡:気持ちなんですかね。
下野:気持ちだと思う。ここ(自分)でコントロールするっていうよりも、気持ち的にいまこの状況下でこうなってるから、でも相手にこの言葉を伝えなきゃいけないから、これだけこういう風なことになってる、こういう(声の)出し方をしてるっていうのをもっと実感してほしいというか、相手とちゃんと会話してほしいみたいなところに。なってくれたらね。
松岡:演技って基本嘘ですけどそれをホントにするっていうのが、難しいとこであり…。(うんうんと頷き、ハタとして)あれ、これ飲み会みたいな…。
***
花江氏が「飲んだとき(下野氏と松岡氏)二人でずっとこういう話してる」などと笑いあって番組は終わり。松岡氏はさいご、それが「醍醐味」と言いたかったのでは。特に松岡氏は伊之助の「仲間度」による声のトーン、笑い方の違いなどを語っていて、こだわりとプライドを感じました。下野氏は話している声がたまに善逸でキュン。
次週もこのメンバーで、花江さんが双子の娘さんの子育ての話などもするみたいです。