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『雷神とリーマン』RENA/クロフネCOMICS くろふねピクシブシリーズ
社畜の若きサラリーマン、オオムラが一人暮らしの部屋に帰るとそこに「雷神」を名乗る珍妙な若者が。最初は疲れていて思いっきりウザく感じていたオオムラだが、本当の「神」だと分かると…ってここまで書いてて笑っちゃったよ。なんだこの設定(笑)
何もかも大きく包むこむ全能の神にして人間界初心者マークのお子様のようでもある雷神。一緒に暮らすうち、疲れきったオオムラの心がどんどんほぐれていく様がとても好ましい。
しかしまず、漫才のボケとツッコミのようなテンポの良い笑いが一番の楽しさ。でもそれだけで終わらず、なぜかとてもツボを押さえて感動させる術を持っている作家さんのような気がしている。
・1巻だけのメモ
雷神とリーマン、出会いの巻。
雷神の男前ぶりにやられる。疲れきったオオムラが癒されていくのもいい。食べ物の味が分かるようになって、食卓を囲む喜びを知って。人間らしい暮らしがあれば人はこんなに幸せになれるのね。たまに視点が天空へ、宇宙へ、進化の歴史へ向かうのが、ちゃんと神様の世界観を感じさせてまた味わい深い。
・2巻だけのメモ
雷神が学校に通ってヤンキーの友だちができるの巻。水族館デート最高。
相変わらず男前の雷神がたまらん。常に人間のつまらない自意識を乗り越えてまっすぐにオオムラと向き合うその姿勢、やっぱり惚れる。
・3巻だけのメモ
雷神、海に花火に若者ライフを楽しむの巻。大村兄登場、ちょっとだけ愛が進展。
雷神がどんどん大村になついて、大村なしではこの世に居られないエピソードが度々出てきてじわっとする。それに素直に喜びどんどん丸くなる大村もいい。大村の兄に対するコンプレックスが明かされる。がんばり屋さんで健気なのは大村も。
保護者的な立場でありながら雷神にとことん癒されていく様子にこっちも癒される。あ、親子みたいな側面もあるのだな。でも今回少しラブ的進展も。確実に愛がそこにある。
(この巻を読んで、「保護者的に誰かを守る」というのは大人にとってけっこうな快感というか、幸せの一つだったんたなあと感じた)