東村アキコの人気コミック。今ドラマ化もしていますね。(講談社)
東京オリンピック開催まであと〇年!となった時、突然結婚に焦り出す33歳の独身女たち。彼女ら、そこそこ小綺麗でモテた記憶があるだけに、仕事も恋も高望みし過ぎて「いつかは結婚できるはず」とぼやぼやしていたらこんな歳になっていた。「あのときこうしていれば」「ああしていれば」と後悔ツマミに女子会の日々。それで楽しそうだから、結婚しなくてもいいんじゃない?と思うけど、愛がない一生は寂しいという認識なんだろうな。
それに、40近くなると仕事に行き詰まりを感じたり疲労の蓄積がすごいと思うので、一人で生きていくことに息切れしてくるだろうと。自由でいいというメリットよりも、そっちのほうが大きくなると結婚したくなるのかもしれないし、それを何も批判はできないな。
作者は「女の幸せは結婚と思っていない」とキッパリした人なので、これは甘えた30女に作者の厳しいツッコミが炸裂している話ですけれど。独身貴族を謳歌しているのにこんなもん描かれて迷惑よって心がざわつく人は多いはず。
1巻の、「酔って倒れて男に抱えてもらうのは25歳まで」「30代は自分で立ち上がれ」が名言ですね。2巻も、ボクシングに上手く例えてました。
「残念ながら女は結婚しない限り現役タラ」
「結婚すればセコンドにまわって旦那さんや子供をサポートしながら応援しながらいきていくんレバ」
「仕事では選手として戦ってもそれでもやっぱり家庭ではセコンド」
これは既婚者もえぐるセリフですよ。こういう鋭いことをズバズバ言ってくるのも人気のポイントでしょう。現在7巻まで出ていて、一気読みしました。おもしろいおもしろい。ドラマも見ています。