女優・高畑淳子さんの長男が強姦致傷で逮捕され、日本全国の人たちがあほだなあ!と心底ガッカリしたと思います。私もです!被害者の方は本当にお気の毒です。
それとは別に、48歳の父親が12歳の息子を刺殺してしまったというニュースがあって、ぞっとしました。その子は有名私立中学の受験を控え、父親に勉強のことでやかましく追い込まれていたようです。その父もまた、その中学の卒業生でしたが、生家の薬局を継がずにトラック運転手をしていました。なんか、ドラマみたいだな…と思いました。
そんなドラマなことは無いうちの長男は読書感想文を2日かかってやっと書き終えました。内容はともかく、なんとか形になったことでほっとしました。途中何度もうなり声や嘆息をあげ投げ出そうとするのにイライラし、怒鳴ったりもしちゃいました。今日はかねてよりやろうとしていた理科の自由研究をあっさり諦め、家庭科発明品工作を1日掛りでやりました。
「自分一人でやったから、すっごく充実した!」と満足そうです。出来は、まあ、ともかく。
そして、以下は息子のはなし4つめですが。
いま、町田康の「告白」を読んでいます。河内十人斬りという、実際に起きた大量殺人事件を題材にしたお話です。いよいよもって本格的なアホ息子の話で、アホだなあと面白がってばかりもいられないほどのアホ。毒気に当てられて精神衛生上良くない感じにもなりかけます。
でも、おもしろい。
自意識過剰じゃなくて「超自意識ド過剰剰」という感じで、内面の考えすぎな部分が文章の大半を占めています。妄想がひど過ぎて社会性が欠落し、どんどん悪いほうへとなだれ込む様子に目が離せません。
借りてみたら恐ろしく分厚いのでビビりましたが、読んでみると妙に疾走感のある文章でどんどん読めてしまう。時代ものなのに語りが現代のまま妙にポップなのが、最初はアレと思いましたが、いつもの町田節は元から好きなので却って読みやすくていい感じです。
息子のはなし5つめ。尾崎豊の息子さんが「二世」という本を出版されたなとか。この方はバカ息子じゃなくて「たいへん頭脳明晰」と小倉智昭さんがおっしゃってました。「みんな誰かの二世」という言葉が印象的でした。
なんにしろ、息子が気になるこの数日。男性はみんな、誰かの息子なんだよなと。「ああ息子」を思い出しました。