今年最初の読み聞かせは1年生の息子のクラスに行きました。
いつも息子が知っている本ばかりだったので、今日は息子もまだ見ていないものを持っていきました。
『ねえ、どれがいい?』
あらすじなどはなく、これとこれと・・・どれがいい?と選択を迫る形式。発想が縦横無尽で理屈抜きで面白く、絶対にどれかを選択したくなります。どれも嫌ってものが多いけど、それがまた面白いのです。
「もしもだよ、」からはじまり、「きみんちのまわりがかわるとしたら、大水と、大雪と、ジャングルと、ねえどれがいい?」「もしさ、ぞうにおふろのおゆを のまれちゃう、たかにごはんをたべられちゃう、ぶたにずぼんをはかれちゃう、かばにふとんをとられちゃうとしたら、ねえ、とれがいい?」「ねえ、どれがいい?おしろで食事、気球で朝ごはん、川でおやつ」「どれなら食べる?くものシチュー、かたつむりのおだんご、虫のおかゆ、へびのジュース」「二千円でトゲのあるいばらに飛び込むのと、一万円で死んだかえるを飲み込むのと、二万円でお化け屋敷にとまるのと、どれがいい?」他にもいっぱい問いかけが出てきます。
<読み聞かせ>
こちらが期待したとおりに大うけで、最初はどんな本か見守る感じだったのが、必ずどれかを選びつつ盛り上がり楽しかったです。2冊読むために時間を気にして早足で繰ってしまったのですが、子供の言いたい放題にさせてあげて対話できればもっと良かったのかも。約7分
『はじめてのおつかい』
言わずと知れた名作?ですが、読むのは初めてでした。
<あらすじ・感想>
いつつのみーちゃんは、ある日ままに「ひとりでおつかいできるかしら?」と牛乳の買い物を頼まれます。くるまに気をつけることと、おつりを忘れないことをままと約束して、元気にうちをでました。お店はみーちゃんの家の前から坂を上ってすぐ右側の角です。(絵を見ているとわかります)
途中、自転車にベルをならされて塀にべたっとくっついてよけたり、友達に会って感心されたり、ころんでお金を落としてしまったり。
お店についてからも、なかなか簡単に買うことができず、みーちゃんの緊張が伝わってきます。
やっと買い物を終えて坂を下りていくと、坂の下ではお母さんが待っていました。
大人にとってはなんてことない日常のひとこまですが、一人で出歩いたことのない子供にとってはたいした冒険です。そのひとつひとつがこまやかに描き出されているので、とても共感できてあたたかい気持ちになります。
お店はすぐ近くだったけれど、お母さんも、お家で待っていられなかったんですね。気持ち、わかります。
<読み聞かせ>
「もってるー」「しってるー」の声もちらほら。持っていても、自分では読んだことがないような事も言っていました。楽しい本の後だったのでどうかなと思いましたが、みんな真剣によく聞いてくれました。みーちゃんのドキドキが伝わったのか、自分たちより小さい子を見守る気持ちになったのか。
お金を落としてしまうところでびっくりして声をあげる子もいました。
自転車をよけて壁にはりつく場面や、ふとったおばさんに先を越されるところで笑いが起きていました。
こちらも時間を気にして5〜6分でさささと読んでしまいましたが、9分くらいかけてゆっくり読むほうが良かったと思います。