―子どもたちにとって、お母さんはいちばんいいものであるし、母親もそのことを確信している。
しかし、子どもの成長につれて、母親はその確信がどこかでゆらぐ不安と淋しさを体験しなくてはならない。そのこと無しで子供が真に成長することはない。―
という一文、河合隼雄『ファンタジーを読む』で、「トムは真夜中の庭で」を論じている所にありました。
最近、というか年長になってから、ちょくちょくお友だちの家に1人でお邪魔して、まあコ一時間ですけど遊んできます。
それはけっこうな事なんですが、私が図書館行こうと言っても即答で「やだ」。
今日は、先にお友だちの家に行って5時から図書館に一緒に行きましたが、いつまで一緒に行ってくれるんでしょう。今年くらいまでかな〜。
そんな息子ですが、寝るときは未だに私の腕枕、耳たぶさわりまくらないと寝れません。
夜はまだまだ…。こっちを先になんとかして欲しいんですが。
ギャリコの『七つの人形の恋物語』まだ途中です。
七人の人形達の名前とキャラの違いを覚えるのがたいへん…記憶力減退が恐ろしいです。
しかしこれは、精神科医の河合氏がギャリコの中で一番好きだというのもなんとなく分かる気がしました。七つの魅力的なキャラクターを演じきる冷徹で愛を知らない男、この男の無意識の精神世界がこの人形達に現れていると考えるならば興味深いでしょう。