2005年12月18日(日)、山口県立大学服飾研究会主催『Christmas Fashion Show Vol.IV』が山口市にある菜香亭を舞台に行われました。その様子を、パート2・モデル参加しての感想をふまえてご紹介します。(当日は、雪のため‘ちまきや’前での、午前の部は中止となりました)
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『Christmas Fashion Show Vol.IV』が開催されました!!
そして、初・モデルに挑戦です!
○パート1:ザ・ヤマグチファッション-ジャポニズムを越えて
○パート2:サンタファッションコンテスト2005
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2005年12月18日(日)、山口県立大学服飾研究会主催『Christmas Fashion Show Vol.IV』が山口市にある菜香亭にて開催されました。
当日は、雪のため午前の部ちまきや前での開催は中止となり、午後の部18時〜菜香亭のみで開催。白い雪が幻想的な世界を生みだしながらファッションショーとサンタファションコンテストが行われました。
雪にも関わらずたくさんの方が菜香亭に訪れ、ヒラヒラふる雪とふり積もった青白い世界が、
テーマ:ジャポニズムを越えて-のショーを自然の演出と共にグッと引きこみ「ここは山口?」と息をのむほど洗練された空気の中、ショーの時間が過ぎていきました。
今回のプロデュースは、主に山口県立大学の学生さん達の手によって行われました。
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●どんなファッションショーだったでしょうか?!!
○パート1
和のイメージや素材を追求した作品は、今まで見たこともない斬新なデザインで登場し、服のみでなく魅せる演出、頭の先からヘア・メイク・足元の細かい部分まで装飾コーディネートしてあり、見れば見るほどに魅了されるばかりでした。
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フィンランドよりヤルノ・ヴィイタラさんをお招きしてフィンランド2005ヤングファッションデザイナー・オブ・ザ・イヤー受賞作品3点も紹介されました。ふわふわぁーとした白っぽい感じが、ヤルノ・ヴィイタラさんご本人の雰囲気に似ているようでした。
菜香亭の大広間の空間がとてもよかったです。中間にある鴨居がちょっとしたアクセントとなって、作品・モデルさんたちを大きく見せていました。
○パート2
発光ダイオードが輝くサンタクロースとトナカイさんが最初に登場しました。愛らしくて、とってもきれいでした。
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コンテストの部では19組作品の出展があり、プロとプロの卵と一般・学生・高校生との競演の場となり、ファッションショーを賑わせていました。デザインはアイデアいっぱいの優れものばかりでした。
この審査員とモデルの一人に山口アートネットワークも関わらせていただきました。
●モデルに挑戦! 体験談とその感想。
今回、パート2のモデルに参加するというチャンスをいただきました。
正直言って私は特に美人でもありません。体型も・・・?他のモデルの方と比べると、かなり不安なものがありました。そして時間が全くなかった。そんな中、モデルをやってみて感じたことを簡単にご紹介します。
○「どんな衣装を着て、どんな風にみせるのか?」
これはコンテストなのです。
私が主役ではなく‘服’が主役です。頭の中を切り替えて、モデルとしてどんなことをすればよいのか、ただ連絡を待っていました。
着る服は「今宵はシャネル」!?服のテーマだけか先に耳に入り、「モデルは私でよいのか?」と不安が走りました。
○3日前に衣装合わせ。
私が見たモノは、一本一本の糸にこめられた色合いがとてもゴージャスなシャネル風のニットの服でした。素材感と着心地がとってもよくて、色が本当に好きでした。どんな人が作ったんだろう。知らない制作者を想像していました。
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【写真左】
制作者:山根みのり/クイン編物学院
テーマ:今宵はシャネル
【写真右】
制作者:小田尚子/クイン編物学院
テーマ:カクテルパーティー
○「この服をコンテストでどんなふうに着こなせばよいのか?」
今回、山口アートネットワークがモデルとなりご紹介する作品は、3つありました。関係者6人が服を見て、ざっくり着て見て、アレンジして見てと、いろいろ意見を出しながら短時間で、私達から見た服の一番魅せたい場所を選び、ヘアスタイル・メイク・足もとまでコーディネートしていきました。
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【上写真】
*銅賞受賞
制作者:小川君江/ニットの小川
テーマ:アーガイル
○素敵な美容師さんとの出会い
すばらしい美容師さんと出会いました。
衣装合わせの日にはじめて出会った美容師の彼女は、3日後の当日、モデル3人に素敵な髪飾りを服に合わせて作ってくれていました。そして、すごい勢いで素敵な3つの頭が完成しました。
ボランティアにもかかわらず、3日前の出会いから共に創りあげようとするプロの手に頭の下がる思いでした。
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○ヘアメイクは、色遊び
ヘアメイクをしてもらっている時、気になって仕方がなかったのが美容師さんがもつ小道具です。1つの四角い箱にきちんと入った小道具は、用事が済むとさっときれいに片付けられていきました。まるで魔法のようです。
また、メイクに使われたパレットの色の多さに驚きました。普段お化粧に興味のない私は、絵の具だけはたくさん持っています。絵の具と同じ感覚です。顔の上に色をのっけている。ない色は混ぜてみて色をつくるのです。
顔の色によって、色の入り具合が微妙に違う。そんなことに気がつかされて、あわただしくも色遊びを楽しんでいました。
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○ウォーキングの練習
リハーサルの前に、基本的なウォーキングを練習しました。どんなふうに本番に歩くのか、簡単な演出も加わりました。
あごを引いて前を向く。しっかり背筋を伸ばして、やや足先を外へ向けて歩く。手は、後ろぎみに振る。後は、さりげなくポーズ。
目線を決める。ゆっくり歩くなどなど・・。
鏡がない廊下で何度か練習をしました。とにかく‘服’をみせるのだと、自信をもって歩こうと思いました。
リハーサル会場 ※無断転載禁止
○本番です。
ほんの数分の出来事です。ドキトギ、やっぱり緊張しました。表に出る前に、学生さんが「がんばって!」と送り出してくれました。
照らされるライトで周りは全く見えていません。頭の中では、自信をもってただ前を向いて歩くことだけ。しっかり歩きました。いったい、どんな風に見えていたのでしょうか?
終わった後に、「よかったよ〜ぬ」と声をかけてもらい本当にひと安心。
緊張のモデル初体験は、無事に終了しました。
○最後に
「ファッションショー」って、どこか遠くの世界のように思っていました。すべてが美しくて、ゴージャスな世界で一般人には近よれない。
でも今回のモデルをやってみて、身近な視点で楽しみながらファッションのコトを教えてくれるショーの場が‘山口’にあるのだと、気づかせてもらいました。
そして、「モデル」って自分をみせるのではなく服をみせるということを知りました。
制作者がいて、モデルがいます。服を見せるということは、モデル自身も服と一体になるということ。自分にも自信を持つことが大切です。
モデルの動きやそのメイク、演出方法によって服の見え方がずいぶん変わってきます。そして、みせる‘場’の空間によっても印象が左右されてきます。ファッションショーは、いろんな人が関わっていて創り上げられているのです。
学生さんが主にプロデュースしたショーは、完璧とはいえないけれどどこかあたたかみがあって、ファッション・デザインすることの楽しさや裏方で動き回るやりがいを教えてくれました。みんな顔が生き生きしてました。
貴重な体験を、ありがとうございました。
また、来年が楽しみです。
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【お知らせ】
コンテストへの出品は、誰でもできるそうですよ。
あなたも製作者となり、モデルとなって来年のクリスマスには参加してみませんか?
ちょっぴりドキドキ、そしてやって楽しくて綺麗になれるモデル体験は、あなたにも出来るのです!
たのもしい学生さんたちと一緒になって、ぜひ楽しんでみましょう!
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■コンテストの結果発表は、記事カテゴリ【お知らせ:12/31掲載】をご覧ください。
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※本ページによる内容は、山口県立大学服飾研究会のご協力を得て掲載しています。
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