『アートはタイヘン!?どろんこアートで遊ぼう!』の続きです
◆ワークショップ活動の様子
〇1日目
「大きな泥の絵を描こう!」
「どろのオブジェ」
〇
泥の絵の描き方
1.泥に水と定着剤(木工ボンド)を入れて混ぜ合わせます。
2.手や足をつかって、みんなで布に色を塗っていきます。
3.乾いたら完成です。
どろんこアートは、光庭の2階回廊に展示されました。
展覧会場の一部となって、大きな土色の作品が2点見えていました。
布に線を引いて、その線を隠さないように気をつけながら、
泥の絵の具を手や足をつかって塗っていきました。
「どこまでギリギリに泥を塗れるか?」が見せどころです!
よく見ると手や足の跡が見えたりして、
みんなの楽しんだどろ遊びの様子がわかります。
大きな泥の絵制作中! ※無断転載禁止
どろのオブジェは、作ったどろ団子を美術館の中のいろんな場所に置いてみました。
おもいもつかない場所におくと、もう単なるどろの団子ではありません。
何だか、素敵でしょう!不思議です。
彫刻の上にあるどろ団子 ※無断転載禁止
〇2日目
「どろの大きなオブジェをみんなで作ろう!」
「どろ団子を作ってコロコロスロープを転がそう!」
このワークショップにお手伝いとして参加してきました。
最初に、
アーティスト原田文明さんから、今日やってみるどろんこアートのお話がありました。
いったいどんな‘どんこアート’がうまれてくるのでしょうか?
さっそく、こねこね泥の触感を楽しんでみましょう!
〇
オフジェの手順
1.どろ団子を作ります。3つ以上。
大小いろんな大きさがあってもいい。
コツ
水分を入れて空気を抜くようにしてこねながらつくる!
どろ団子作ってます ※無断転載禁止
2.どろ団子をかわかす。
乾かす ※無断転載禁止
3.大きなどろの木枠を用意して、土をたくさん入れる。
※無断転載禁止
4.入った土を上からたたく、押さえる。
最初は少しずつ、だんだん強くみんなで協力!
表面をきれいにする。
※大きな四角の押し寿司を作るイメージです。
みんなで、たたく ※無断転載禁止
5.しっかりたたいて固めたら、木枠をはずします。
大きな四角い‘どろのかたまり’が出来ます。
※無断転載禁止
6.どろ団子を持ってきて、‘どろのかたまり’の周りに並べてみます。
どろ団子を並べる ※無断転載禁止
8.どろのオブジェの完成です。
何だか四角い‘どろのかたまり’がリズムを持って動き出しそう。
完成! ※無断転載禁止
〇
制作の様子
団子づくり
土の色は、赤茶色。
こんな赤い土は見たことがありません。
この日のために山へ取りに行った土は何と約
2トン!
よく見ると、土の中からアリがたくさん出てきます。
そんなことはおかまいなしに、座りこんでどろ団子を作りはじめました。
コネコネして気持ちいい。
子供も大人もみんな同じです。
丸めるのがとっても上手な子供たち。
必死になって真ん丸いどろ団子を作っていました。
そして、大きな団子・小さな団子がたくさん出来ました。
たくさん並んでみるとその様子がおかしくて、
思わず動き出しそうな団子に笑ってしまいました。
どろ団子※無断転載禁止
四角の‘どろのかたまり’
大きな木枠の中に山からとってきた土を何袋も入れます。
1袋がものすごく重たい。
土のにおいと赤茶色で、木枠の中はすぐにいっぱいになりました。
こんもり山になった土をならしていきます。
それから岩国の名物押し寿司のように、たたいて踏んで固めて行きます。
パンパンたたくたたく。
たたきつけた木の後が、面白い三角の跡をつけて
ちょっぴり見入ってしまいました。
※無断転載禁止
木枠をぬくので、まだまだしっかり固めます。
土の上にのっかって踏み込む姿がお相撲さんみたいで、
そこは土俵のようにも見えました。
何だか楽しい土遊びです。
やっと固まった土の表面に少し水をつけて、つるつるにします。
小さい頃よくやったなぁー・・・・。
みんなの手は、赤茶色になっていました。
原田文明さんも一緒にぺたぺた ※無断転載禁止
木枠をぬくと、土のオブジェが出来ました。
四角なんだけど、なんとも不思議なでこぼこ。
ブラウニーのケーキみたいな形が、愛着がわきます。
どろ団子を持ってきて、周りに均等に並べました。
そして、すこーしどろ団子にリズムをつけて出来上がり。
いろんな方向から見てみると、
土のかたまりなんだけれど、
楽しいどろのリズムをかもし出していました。
どろのオブジェ ※無断転載禁止
コロコロどろ団子転がし
こんなことやっていいの??
下関市立美術館の長いスロープで、どろ団子をコロコロ転がして遊びました。
どろだから、すぐにくずれてしまうと思うでしょう。
それがコロコロと転がっていくのです。
1日おいた乾燥したどろ団子がよく転がるようで
その団子を転がしながら、人も流れていきました。
なんとも面白い光景です。
大きい団子小さい団子、コロコロ転がしてみると面白さは同じです。
ついつい、団子を追いかけてしまう。
スロープをコロコロ ※無断転載禁止
追いかけてコロコロ ※無断転載禁止
〇
感想
最後にみんなで後片付けをして終わりました。
手や足についた赤茶の土は、水を強烈な色に染めつつもきれいになっていきました。
どろんこ遊びはみんな大好きです。
なかなか「おもいっきりやってもいい!」なんていうことの出来ない世の中です。
どろの感触をおもいっきりにおいと共に楽しむことが出来ました。
‘どろ’が‘どろのかたまり’になって、1つになったりたくさん集まったりすると、
もうそれは
‘どろ’ではなくて、
何だかアートに見えてきてしまいますね。
そこに在るものも、何だかアートに見えてきそう。
この土の色は、長府のまちにある練壁の色に似てると後になって気がつきました。

長府の練壁※無断転載禁止
※本ページに使用している画像は、山口県立美術館の許可を得て掲載しています。
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※写真提供:山口県立美術館

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