先日、民主党の環境部門会議で、生後56日以下の犬や猫の販売が禁止されることが決まったようです。
ペット業界からは生後45日、獣医さんなどの専門家は生後49日、欧米では生後56日、ということで議論されてきたようで、最終的には、5年後を目処に生後56日の規制ができそうです。
そのことで何が変わるんでしょうか?
「早い時期に母親から引き離すことで社会性が身につかずに、噛んだり吠えたりする問題があり、それが原因で飼いきれなくなって、殺処分されるのを防ぐため」ということですが、販売されている仔犬や仔猫に必要なのは、日数ではなく、正しい接し方です。
本来の仔犬・仔猫は、3〜4時間眠った後、まずお母さんのミルクを飲みます。その後、兄弟同士でじゃれあって、そしてまた眠ります。
その繰り返しと、人間とも愛情を持って接することでペットとしての社会性と健全な心が身に付くんです。
また、生後間もない子でも人間が愛情を持ってちゃんと飼育していけば問題のない子に育ちます。
販売する日にちを延ばしても何も変わりません。
大切なのは、生物学的な根拠ではなく、愛情と正しい知識で繁殖・販売することです。
「ドンドン産ませて、ドンドン売れば良い」という繁殖や生体展示販売を規制する法律でなければ意味がありません。
法律だけでは、本当の動物愛護は難しいですね。