こんばんは〜♪
やっとこ、やっとこ短くて長かった2連休が終わりを向かおうとしております。
昨日、今日と相方の父のお母さんのお葬式でした。
おばあちゃんのご冥福をお祈りしつつ、外国人(ワタシだよ、ワタシ)から見た香港式お葬式をレポートいたしまふ。
初日の葬式の集合は、16時にホンハムの万国葬儀館。その前に親族一同と飲茶。
飲茶の前に旺角の花園街にて、喪服を購入。
っつか、ここでまずびっくり。いくらくらいするんだろう、とドキドキして花園街に行くと、相方が、これこれ。これ2つください。と指差したのは、
上下白の運動着。
1着30ドル。安っ。
そして、今度は靴靴。次の店で、相方がこれこれ、と指差したのは、
ただの白色体育館シューズ。
1足12ドル。安っ。
もっと上等なのにしようよぉ、って言うと、
『葬式が終わったら全部捨てるから、安いのでいい』
え!捨てるんすか??
ここでワタシは、思う。疑う。んなわけない。葬式に運動着なんか着て行くわけない。うそだ、うそだ。コイツはヤングだから、ぜったいなんか勘違いしてるんだ・・・。式場に行ったら、私たちすげぇあかっ恥かくんだよ・・・。
と式場に行ったら、
全員まさに運動着。
大人の運動会ですか?くらいの勢い。で、中にははちまきしてる人もいるぞぉ。なななんあななななんあんだぁぁっぁぁぁっぁあぁ!!
ぷっ。
早速ワタシも着替えて、葬儀屋の人の前に連れられて行き、なんか相方がワタシと故人の家族関係を伝えると、葬儀屋の人はワタシの腰に白の布を巻きつけ、そこに赤色のシールを張り、頭に青色の毛糸でできたちゃちいお花を突き刺した。
みるも無残な、即席喪服。
いいんすか?これで?
続々とやってくる親戚群。どうやら、直接の子息は結構たいそうなかざりつけをしてたなぁ。縁遠い人は腰に布を巻くだけ。でも、もっと縁遠い人は普段着でした。
日本のお葬式のように、じっと座って、目頭を押さえたり、オンナたちがエプロンつけてバタバタ走り回っているということは、ない。
っていうか、おばあちゃんなくなってからかれこれ3週間くらい既に経ってるしなぁ。日本なら初七日なんてとっくに終わってるよ。
ところで、この3週間おばあちゃんの遺体は冷凍保存。つらいよなぁ。香港で亡くなると。葬儀会場も順番待ちですからぁ。日本のように、近所のお寺や、家の畳の間でできるもんでもないらしいぃ。
とりあえず祭壇前に行き、超長い線香を3本持たされ、3回お辞儀して、おばあちゃんの遺体を拝見させていただく。いくら冷凍保存とは言え、もう死後だいぶん経ってますから、水分も抜け落ち、眼球が落ち込み、まるでミイラみたいになってます。棺にはまだ入れられておらず、担架(ストレッチャー)の上に横たわる遺体。お花も化粧もなし。それもこの遺体安置室がガラス張りで、普通の蛍光灯がついてるから、なんか、なんか、なんだかなぁぁぁ。遺影とは全く別人のような顔立ち。(もしかして・・・別人?!)
それにしても、いつ手配されたのか、ワタシの名前が入った花輪?は目立つわねぇ。みんなが『何』とか『徐』とか『陳』とかの名前の中、一つだけ、日本人の名前ですからぁ〜。それもワタシの苗字はヘンテコで、字面だけみたら、意味不明です。あぁ、有名な木村とか佐藤とか田中とか東京とかいう名前やったらよかったのになぁ。
何もすることなく、また何もしなくていいと最初から言われて、ぼぉっと座っているワタシに、葬儀屋さんが折り紙サイズの和紙の束を大量にくれた。真ん中は金と銀の10センチ四方の紙が張ってある。これはお金ならしい。これを舟形に折って、紙でできたゴミ袋?いっぱいに作る。あたりを見回すと、みんなおしゃべりしながら、もくもくとこの和紙の折り紙をしている。
祭壇の後ろが遺体安置室になってて、祭壇の横に小さな焼却所があります。一瞬ここで遺体を荼毘に付すのかと思いましたが、ここはみんなが作っている船形の和紙や、その他供養の紙類を燃やすところ。
下っ端の孫たち(相方兄弟)が変わりばんこで、火の中にどんどこどんどこ紙を燃やしていきます。
燃やすものは、とにかくお金を意味するものばかり。
舟形の折り紙もお金を意味するし、和紙でできたお金、本物を模したお金もあり。
1億円札(すごいぞ)もあったり。それも発行銀行が、
The Bank of Hell
地獄銀行って、えらい名前やなぁ。天国銀行ではあかんのかね?相方いわく、道教には天国という概念はないのだそうだ。ほんまかいな。全員地獄に行くんかいな?
どんどこどんどこ遺体の横でお金を燃やし続けます。(これ大金持ちの家やったら、ほんもんのお金燃やすんかなぁ?やりかねんなぁ)それも会場では参列者がどんどこどんどこ舟形の折り紙を作り続けます。
いやしかし、さすがは香港(中国)やね。
俗世でさんざんお金に執着する人生を歩んでるのにさ、ワタシだったらこの世を去った後くらいはそんなものには惑わされずに安らかに眠りたいと、思うね。。。
日本のお葬式ってワタシはあんまりいったことはないけど、お金を燃やし続けるとか、ないよねぇ?
相方いわく、死んでからもあの世で相当お金がいるらしぃ。本当に大変ね、中国人は。なんともいえない、このわびしさ。死んでしまったら、お金なんてどうでもいいじゃん、穏やかに成仏できれば、なんて概念にはこの人たちにはないらしい。
その後、軽く葬儀のようなものをし(約10分)その後は、とにかくもくもくとこのお金の船を作り続ける。
しかしながら、この葬式会場、1フロアに6つ個室があったけど、覗き見する限り、どうやら、それぞれやってること、着てるものは違うようである。それがスタンダードなんだろう?
4時に始まり、10時に終わり、第2日目は朝の8時集合を言い渡され、ぐったりしながら帰るアキコと相方と、相方のイモウト!
え!イモウトさんうちに泊まりに来るんすか?
イモウトさんは、とてもかわいい。元JALのCA、現在はCXのCAさんである。仕事以外はぜったいにメイクをしないけど、それでもかわいらしぃ。決して美人じゃないけど(なんせCXの香港人スタッフですからぁぁぁぁぁぁ〜)。仕事中はどんな風に化けるんだろう。
兄である相方とむちゃくちゃ仲良くて、相方と出会った当初は、この世で一番大切なのは『イモウト』って言い切ってたからねぇ。
急なお泊りなので、相方のパンツはいて寝てたし。それもパンツいっちょで。お〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜い!!!!君たちいいのかぁぁぁぁっぁぁぁ?
やばくない?!これ?
私的に1日目の最大の見所は、相方の生みの母と、継母がニアミスで葬儀会場で鉢合わせになりそうだったこと。他人ことながら、ドキドキした。
改めて、おばあちゃんのご冥福をお祈りいたします。
お葬式第2日目に続く〜〜。

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